奥多摩尾根歩き
棒ノ折山南西尾根、滝ノ平尾根(下端変)

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2022年の尾根歩き初めです。棒ノ折山南西尾根(ぼうのおれやまなんせいおね)を登り、滝ノ平尾根(下端変)(たきのだいらおね)を下りました。
棒ノ折山南西尾根は棒ノ折山(棒ノ嶺 ぼうのれい ぼうのみね)から南西に下っている尾根です。テキトーな名付けです。上半分くらいは尾根上の登山道なんですが、下半分は登山道をはずれて自然林と植林の境い目をグーッと下って大丹波川(おおたばがわ)に落ち込んでいます。町道から大丹波川に降り、大丹波川を渡って取り付きました。
滝ノ平尾根は以前に下ったことがあります。権次入峠(ごんじりとうげ)をてっぺんにして北東に下っている尾根ですが、地形図の破線や『奥多摩 登山詳細図(西編)』(吉備人出版 以降、『詳細図』)の赤実線は下の方で本筋をはずれているように思えます。そこで今回は(下端変)として、Googleマップの航空写真を見ると素直にスッとのびている尾根を忠実に下ってみることにしました。

コース [START]JR青梅線川井駅→都道→(1時間15分)棒ノ折山南西尾根取付→棒ノ折山南西尾根→(2時間)棒ノ折山→(10分)権次入峠→岩茸石→滝ノ平尾根(下端変)→(2時間30分)[GOAL]さわらびの湯→西武鉄道池袋線飯能駅
(5時間55分)
歩いた日 2022年1月8日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

[START]JR青梅線川井駅→都道→(1時間15分)棒ノ折山南西尾根取付→棒ノ折山南西尾根→(2時間)棒ノ折山


棒ノ折山南西尾根の下端を見定め、大丹波川を渡れる場所を探りながら町道をてくてく。思いの外かんたんに大丹波川を渡れたんですが、棒ノ折山南西尾根までのアプローチがちょっと大変でした。自然林と植林にビシッと振り分けている尾根をひたすら登り、ヒーコラとあえぎ、時折、スパーンと晴れた空を見上げながら小休止。左右ともに植林になり、もうひとあえぎふたあえぎで棒ノ折山の山頂に到着しました。

おはようございます。川井駅です。
改札口を出て左の階段を降り、ガードをくぐり右へ。大丹波川に架かる「大正橋(たいしょうばし)を渡って右の都道へ進み、これからまたガードをくぐります。
一気に清東橋(せいとうばし)バス停です。川井駅からここまで約50分。
あの陽のあたっている尾根が棒ノ折山南西尾根です。
百軒茶屋(ひゃっけんちゃや)の棒ノ折山の登山口を通過します。
棒ノ折山南西尾根の下端のちょっと手前ですが、このガードレールの切れ目を抜けてすぐ左へ。大丹波川に降りてみます。
右側には「OKUTAMA BASE」という札が下がったロープが張られていました。
このあたりから対岸に渡れそうです。
エイリアンみたいな氷結。
渡りました。へっ? みたいな感じです。艱難辛苦とまでは言わないにしても、もう少しナンダカンダの大丹波川渡渉にドラマがあっってもよかったんですが、んーん。あっさりです。まっ、渡ったものはしょうがありませせん。
ここを登り、棒ノ折山南西尾根を目指して左岸を上流に向かいます。
薄い踏み跡をたどります。
斜上しながら棒ノ折山南西尾根に近づいていきますが、
大岩の上で防寒着がわりの雨合羽を脱ぎ、ザックから杖を出して伸ばしました。まだちょっぴり温かいUCC BLACK 無糖 Richをグビリと飲んで出発します。
急勾配です。枝打ちされて枯れた枝葉に足を突っ込みながらトラバース(山腹水平移動)します。
植林の向こうで白飛びしているが棒ノ折山南西尾根です。
前方左下の棒ノ折山南西尾根の下端です。大丹波川に向かって激しく落ち込んでいます。この先をトラバースで近づくのはちょっと怖いです。
トラバースをやめ、直登してきました。
ここから左へ上し、
ようやく棒ノ折山南西尾根に乗りました。これは下方。
正面は奥に赤杭尾根(あかぐなおね 1 2 3)の赤久奈山(あかぐなやま)。
振り返るとむちゃくちゃな急登です。
登ってきて。
登ります。
空薬莢を通過します。
540m圏です。低木がごしゃごしゃしてきました。
キビシい急登にあえぎながらごしゃごしゃを通過し、
あの先で左から登ってきた尾根と合流します。合流を前にしてかなり勾配がゆるくなりました。
650mあたり。この左から登ってきた尾根と合流。とくになにがあるわけでもなく、
先に進みます。
670m圏。尾根の雰囲気がなんとなく変わり、4、5分登ると、
登山道と合流しました。
ちょうど若い男性ソロハイカーと会い、挨拶を交わして
あっという間に見えなくなった彼の後を登っていきます。720m圏で合流した登山道はほぼ尾根上を忠実にたどります。
登ってきて
登ります。
時折、尾根を巻く登山道ではなく尾根上を歩いてみるんですが、すぐに登山道とぶつかるんで素直に登山道を登ることにし、
棒ノ折山の山頂に到着。これにて棒ノ折山南西尾根はおしまいです。
山頂は北から東が大きく開けています。北から東へ(左から右へ)。1。
北から東へ。2。
北から東へ。3。特徴のあるやまがいくつも見えるんですが、名前はよくわかりません。案内板とジーーーっと見比べてものよくわかりません。
北から東へ。4。新宿のビル群がぐしゃぐしゃぐしゃっと見えます。
棒ノ折山の山頂はほぼ無風でポカポカ陽気でした。UCCを飲みながら遠くの山並みと案内板をためつすがめつしたり、タラーンとたっぷり休憩しました。