奥多摩尾根歩き
入沢右岸尾根、マタド沢左岸尾根

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入沢山→浅間尾根→松生山→払沢ノ峰→内蔵ノ助山→(1時間25分)701m標高点→マタド沢左岸尾根→(50分)またどはし(檜原街道)→(5分)[GOAL]柏木野バス停→JR五日市線武蔵五日市駅


マタド沢左岸尾根はずーっと植林に覆われた尾根でした。ところどころ急降下はあるもののそこそこおだやかな尾根がつづいたんですが、下端が近づくにしたがって傾斜はどんどんどんどんキツくなり、マタド沢への降下はちょっと冒険チックでした。
マタド沢はひょいとまたげる小さな沢なんですが、水の神(多分)が祀られていて大事にされてきたみたい。すぐ近くの檜原街道を車やバイクが疾走しているんですが森閑とした雰囲気に包まれていました。

入沢山を出発し、天領山の山名板を通過します。
道中。風はほぼなく暖かい快適な尾根歩きです。
松生山です。三等三角点が設置されています。標高は 933.71m、基準点名は松倍(まつばい)。松倍。謎です。
山頂のちょっとした広場から富士山がよく見えました。
出野沢右岸尾根の下降点を通過します。900m圏です。
道中。笹尾根の向こうに雲が出てきました。夕刻には雪が降る予報だったはず。どうなんでしょう。
867m標高点近くの2個の長丸スベ岩を通過します。
道中。大岳山。
払沢ノ峰を通過します。858mの標高点が設定されています。
出野沢左岸尾根の下降点を通過します。820m圏です。
道中。平坦な尾根がつづきます。
内蔵ノ助山(くらのすけやま)の山名板を通過し、そのすぐ先の
ダイコン沢左岸尾根の下降点を通過します。
内蔵ノ助山から15分ほどでめざすマタド沢左岸尾根の下降点、701mの標高点あたりに着きました。
マタド沢左岸尾根はシュッとした雰囲気です。体に負担がかからないほどの勾配を重力にまかせて下っていきます。
下ってきて
下ります。植林帯ですが明るい尾根がつづきます。
660m圏の分岐は左へ。
急降下、というほどではありませんがチェーンスパイクが威力を発揮しています。
左下に林道のような河川敷のような白い帯が見えました。なんなのでしょう。
620m圏の分岐です。左へ。
ややヤセの尾根になりました。
アセビに囲まれて下って、
抜けて520mの分岐は右へ。マタド沢が檜原街道をくぐる地点をめざします。
勾配がキツくなってきました。同時にいきなり檜原街道のエンジン音が聞こえてきました。
小さなくの字くの字で下ってきて
ますます勾配がキツくなり、
あそこで切れ落ちている?
と思ったらまだ先を下れました。右手はマタド沢左岸の崖です。進めなくなったら左手に逃げるしかありません。
木に抱きつきながら下ってきました。いつもは見て見ぬふりをする赤テープですが、時おり現れる仕事用だと思われる赤テープが恐怖心を薄めてくれます。
マタド沢に架かる短い橋が見えてきました。車やバイクが行き交っています。
マタド沢の対岸に小道が見えます。こちらはちょっとした崖です。眼下に赤杭が見えます(写真中央やや左上)。あそこまで下れたら沢を渡れそうです。
あるようなないような踏み跡を頼りに下ってきて
赤杭のそばに立ちました。壊れた石祠がありました。水神を祀ったんだと思います。石祠から
マタド沢に向かって踏み跡が下っています。沢は細く、ひょいと渡ることができました。
対岸の小高い位置にも石祠が建っていました。大切にされてきた沢なのでしょう。
小道が檜原街道に向かってゆるく下っています。
これにてマタド沢左岸尾根はおしまいです。
「またどはし」からマタド沢左岸尾根
檜原街道を渡ってマタド沢左岸尾根。数馬行きのバスも。
檜原街道を東へ歩き、柏木野バス停に到着。ログはここで停止し、さらに歩きます。

入沢右岸尾根を登った映像です。2時間50分かかった道程が10分足らずで見られます。
「特産物直売所やまぶき屋」で缶ビールと柚子を購入。柚子は柚子ワインをつくるために仕入れた柚子のはねだしだそう。木箱から勝手に10個選んで108円(税込)。冬至の柚子湯用として売っていたんですがすべて絞って汁にします。鍋料理のつけダレにバッチグーです。「ヘタを下にしておくと乾燥せずに長持ちしますよ。ミカンやリンゴもおんなじ」というアドバイスをいただきました。
お行儀よく歩き飲みです。乾杯!
本宿(もとしゅく)役場前バス停まで歩き、バスを待ちました。
山の神様、水の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。変化に富んだマンナリ沢右岸尾根、沢への下降でヒンヤリしたマタド沢左岸尾根、楽しかったです。また、よろしくお願いします。