今回はマンナリ沢左岸尾根を登り、ダイコン沢左岸尾根を下りました。いずれも檜原村の背骨みたいな浅間(せんげん)尾根から南に下っている尾根です。名前はテキトーです。
沢の名前は『奥多摩』(宮内敏雄 昭和刊行会 昭和19 国立国会図書館蔵 )の「甲武相国境山稜その二」(98ページ)によります。
マンナリ沢左岸尾根は浅間尾根の入沢山から上川乗バス停まで南下、ダイコン沢左岸尾根は内蔵ノ助山(くらのすけやま)から檜原街道に向かって南下している尾根です。
※「標高」は省略しています。

マンナリ沢左岸尾根、ダイコン沢左岸尾根
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| ■コース | JR五日市線武蔵五日市駅→[START]上川乗バス停→(15分)マンナリ沢左岸尾根取付→マンナリ沢左岸尾根→(2時間50分)入沢山→浅間尾根→松生山→払沢ノ峰→内蔵ノ助山→(1時間15分)770m圏→ダイコン沢左岸尾根→(1時間25分)檜原街道→(10分)[GOAL]柏木野バス停→JR五日市線武蔵五日市駅 (5時間55分) |
| ■歩いた日 | 2025年12月6日(土) |
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。
■JR五日市線武蔵五日市駅→[START]上川乗バス停→(15分)マンナリ沢左岸尾根取付→マンナリ沢左岸尾根→(2時間50分)入沢山
マンナリ沢左岸尾根は笹藪にあいた穴から取付きました。獣気分で穴を抜けると植林に囲まれたかなりキツい勾配の岩崖です。予想外の展開でした。とまどったんですが命をとられるほどのデンジャラスさではなく、けれども落ちたらかなり痛いめにあう、そんな岩崖がつづきました。
岩崖が落ち着くとおだやかなヤセ尾根がずーっとつづきます。
地形図を見てほぼ植林に覆われた尾根だと思っていたんですがまったくそんなことはなく、ほとんどの行程が葉を落とした雑木を背負った明るく美しい尾根でした。
おはようございます。武蔵五日市駅前から数馬行きのバスに乗りました。上川乗(かみかわのり)バス停に着くとドドドドドーッと一気にわたくしを含め3人が降車。ほぼ空になったバスは走り去っていきました。2人はそれぞれ反対車線の待合所で身支度をしてバスを追うように出発しました。
わたくしはバス停のすぐ近くのマンナリ(万成)沢に架かる鵜流橋(うながしばし)から確かにウが流されそうな細い急流を見下ろしたり、
めざすマンナリ沢左岸尾根を見上げたりしてから待合所で軍手、手ぬぐい、杖の正装に身を固めました。きょうは寒いです。防寒着は着たままでザックを担ぎます。
取付点を探してマンナリ沢左岸の林道万成線につづく道を登っていくと、新しそうな石積の擁壁と擁壁につくられた階段がありました。
階段を上がるとかなり広い広場でした。20尊ほどの石仏が安置されています。近在の石仏が集められたのでしょう。石仏たちがマンナリ沢左岸尾根を背負っています。はて、どこから取付けばいいのでしょう。
濃密な笹薮の壁にいくつか穴が空いています。いちばん大きい穴から取付くことにしました。
ボケボケの写真ですがまるで獣が駆けているようです。でもないか。
藪の中。
抜けました。現れたのはキツい急登です。獣の踏み跡をテキトーにたどって勾配をいなしながら登ります。
岩ゴツの急登になりました。
登ってきて
岩がつづきます。
かなりの急登にあえいできて
530m圏でようやくちょっとおだやかになりました。
ちょっとだけです。
荒々しい雰囲気の尾根歩きがつづきます。
道中。紅葉の終わりを愛でます。
ぐーっと登ってきて
640m圏で右から登ってきた尾根と合流し、とてもゆったりとした雰囲気になりました。進路は左へくっと曲がります。
てくてくと歩きます。
てっくてっくくらいの感じでゆるーく登っていくと
670m圏で左から登ってきた尾根と合流。
てくてく歩きに戻り、703mの標高点あたりです。なにもございません、と思っていたら「独標七〇三m」と書かれた木札がぶら下がっていました。
地形図通りのめちゃくちゃ平坦な尾根があちらから
あちらのその先までつづきます。
つづき中。
680m圏から尾根の雰囲気が変わり、アセビが目立つようになりました。
アセビにぶたれながらヤセ尾根を歩いています。
道中。アセビを抜けました。
793mの標高点あたりを通過します。ここにも木札がありました。
標高点からゆるやかに下っていき、
ゆるやかに登ります。空が広がってきました。
右から登ってきた尾根と合流し、左へ曲がります。
右から登ってきた尾根は入沢とバケモノ沢に挟まれた尾根です。いずれ歩こうと思っています。
左へ曲がった後は右へ。
「多摩森林育成事業入沢都行造林地」の看板を通過します。
だだっぴろい尾根と空になりました。
浅間尾根の登山道にぶつかりました。
右に少し歩くと
「入沢山930m」の山名板が木に掛けられていました。これにてマンナリ沢左岸尾根はおしまいです。
山頂からの景色。御前山や奥に石尾根。
大岳山。
笹尾根。奥は丹沢山系でしょうか。
富士山の方角だと思うんですがよくわかりません。次はダンコン沢左岸尾根を下ります。万成からダイコンです。豊作祈願尾根歩きみたいで身も心も引き締まる思い、ということはないんですが、冷え切ったジョージアの「香るブラック」(だったかな)をグビリと飲んで出発します。