奥多摩尾根歩き
真藤ノ峰東尾根、梵天山北東尾根、白岩山北東尾根、タルクボ沢二俣中間尾根

(1/4 真藤ノ峰東尾根)


今回は真藤ノ峰東尾根を登り、梵天山北東尾根を下り、白岩山北東尾根を登り、タルクボ沢二俣中間尾根を下りました。いずれもロンデン尾根(西多摩郡日の出町)東面の支尾根で、南から真藤ノ峰、梵天山、白岩山、タルクボの頭の順番でそれぞれの尾根のピークが並んでいます。  尾根の名前はすべてテキトーです。
今回は「生涯青春の湯 つるつる温泉」に行くがための尾根歩きいう感がなきにしもあらずですが、あわよくば白岩山北東尾根を歩いて白岩山の「本当」の山頂に立ってみたいという目標もありました。現在、三等三角点のある標高631.72m(以降、「標高」は省略)に手製の山名板がかかっているんですが、「本当」の山頂は三角点から北東にのびる白岩山北東尾根の上にあるとされていて、ギョーカイではそこそこ有名な話です(?)。問題は「本当」の山頂は金網に囲まれた私有地(日鉄鉱業株式会社)内にあって立ち入れないことです。
地形図に白岩山の記載はなく、『奥多摩 登山詳細図(東編)』(吉備人出版)と手製山名板(「本当」の位置から移されたのかもしれません)は三角点の位置、『山と高原地図23 奥多摩  2012』(昭文社)と『奥多摩』(宮内敏雄 著 昭和刊行会 昭和19)は640m圏を山頂としています。「本当」の山頂が私有地内にある説を裏付けるのは後者の2つ。わたくしが参照できる資料はわずかですが、「本当」の山頂は三角点ではなく、白岩山北東尾根の640m圏だと思います。
ロンデン尾根に沿った金網が私有地を囲んでいるんですが、現場的には白岩山北東尾根を横切る部分の金網は「危険立入禁止」の看板ごと上から押しつぶされていて簡単にまたぐことはできます。法的、道義的にこの金網をまたぐのはハードルが高いというか金網が高いです。では、どうすればよいか。そーです。下から登ってみればあわよくば「本当」の山頂に到達できるんじゃないか、と思ったわけです。今回はそんな白岩山北東尾根なんかを歩いた記録です。
コース ❶JR五日市線武蔵五日市駅→[START]西細尾バス停→(10分)真藤ノ峰東尾根取付→真藤ノ峰東尾根→(1時間30分)真藤ノ峰→(20分)梵天山→梵天山北東尾根→(50分)都道184号(肝要地区)→(15分)白岩山北東尾根取付→(1時間)500m圏金網
(4時間5分)
❷白岩山→(15分)タルクボの峰→タルクボ沢二俣中間尾根→白岩の滝→(1時間25分)都道184号(白岩滝バス停)→(15分)[GOAL]つるつる温泉→つるつる温泉バス停→JR五日市線武蔵五日市駅
(1時間55分)
歩いた日 2023年1月30日(月)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR五日市線武蔵五日市駅→[START]西細尾バス停→(10分)真藤ノ峰東尾根取付→真藤ノ峰東尾根→(1時間30分)真藤ノ峰


真藤ノ峰東尾根は平井川沿いの乗馬クラブ隣の公園から取付き、枯れた枝葉を踏んだり越えたりしながらガジャガジャと斜上し、尾根に乗りました。急登をしばらく我慢するとおだやかな尾根歩きが続きます。ずーっと、しばらく続きます。伐採地からの景色を眺め、鉄塔をくぐり、てっぺんの真藤ノ峰まで「これでいいの?」みたいな尾根歩きが続きました。

おはようございます。武蔵五日市駅前の3番バスのりばからつるつる温泉行きに乗り、西細野バス停で降りました。
少し引き返します。老人ホーム前を過ぎ、平井川にかかる大場入橋という橋を渡ります。
橋を渡ってすぐ右へ。直進は林道大場入線。
平井川沿いを歩きます。
小さな馬が霜の降りた白い草を食べていました。おいしんでしょうか。
乗馬クラブの隣の公園です。ここにはカバがいました。奥の階段から取付くことにします。ザックから杖や軍手を引っ張り出して準備完了。公園の端にはきれいなトイレがあります。
階段を上るとちょっとした広場になっていて、その先に道はなく、
祠に向かって踏み跡がついていました。そのまま斜上します。
獣道をたどったりたどらなかったりしながら尾根をめざします。
尾根に乗ったと思ったんですが、
もうひとつ向こうの尾根が本尾根っぽいです。斜上を続けます。
尾根に乗りました。これは下方。かなりの傾斜です。
バギバギと登ります。
枝打ちされた枝の山を迂回したりもして
320m圏で尾根はおだやかになりました。
すぐに伐採地に出ました。
平井川の上流方向、北の方角が開けています。右の尾根は通矢尾根幸神尾根(さちかみおね)ロンデン尾根と平行にのびている長大な尾根です。
伐採地から左にゆるやかに曲がりながら登り、
左から登ってきた尾根と合流します。
合流しました。快適な尾根歩きです。
鞍部からゆるーく登ってきて389mの標高点あたりを通過します。
尾根の雰囲気が変わりました。
雑木がちの尾根になりました。
420mあたり。大岩を乗り越えます。
あのてっぺんで左からせり登ってきた尾根と合流し、
右に曲がるとすぐに新秩父線18号の鉄塔です。展望はありません。
鉄塔をくぐり鞍部に下り、ゆるく登ります。
470m圏で右から登ってきた尾根と合流し、
右手が雑木になって明るくなりました。
雑木の向こうにこのあと下る梵天山北東尾根が見えます。あちらもなだらかな尾根です。
炭窯跡を通過し、
快適な尾根歩きが続きます。
左手にロンデン尾根が見え、
右手に梵天山と右下にのびる梵天山北東尾根が見えます。梵天山北東尾根上部の傾斜はかなりキツそう。
登ってきて
ロンデン尾根の登山道に出ました。右に歩くとすぐ、
真藤ノ峰の山頂です。543mの標高点でもあります。これにて真藤ノ峰東尾根はおしまいです。
ペットボトルに詰めてきたほうじ茶を飲みながらちょっと休憩。こちらはかつて登った真藤ノ峰南尾根です。短いけれど這い上がるようなヤセがある尾根です。
次は梵天山北東尾根を下ります。