奥多摩尾根歩き
サス谷右岸尾根、鹿倉山南西尾根

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オオヤマト山→(25分)鹿倉山→鹿倉山南西尾根→(1時間15分)林道→(20分)小菅村役場→(1時間20分)[GOAL]金風呂バス停→JR青梅線奥多摩駅


鹿倉山南西尾根サス谷右岸尾根と違ってほぼ植林のなかを歩きます。あいまいな分岐が多く、進路にかかなり迷いましたが、どの尾根筋を下っても林道(棚沢今川線)にぶつかるはずなので進路より林道に安全に降りられるかどうかのほうが問題でした。

オオヤマト山の山頂を出発し、稜線を西へ、鹿倉山を目指します。以前に見た「鴨沢作業道開設工事」の看板や立入禁止のロープが取り払われていました。ロータリーみたいな広大な平坦地に伐採木が整然と積まれています。
鹿倉山の道標に従い、林道を離れます。
なだらかな尾根道を登っていくと
鹿倉山の山頂に到着です。「鹿倉山」の山名が4つも書かれています。山頂には三等三角点があり、標高は 1288.24m、基準点名は獅子倉。
鹿倉山南西尾根の下り始めは三角点の標石の向こう、ほぼ南に下っていく鹿倉山南尾根と同じルートを歩きます。
ペットボトルに詰めてきたほうじ茶を飲んで出発します。南面だからでしょうか、左側はビシッと植林されています。
そこそこの急降下です。くの字くの字で下っていき、
勾配がゆるくなり、1160m圏の分岐です。
かつて下った鹿倉山南尾根は左。
鹿倉山南西尾根はこちらの右の尾根を下ります。
雑木に覆われた尾根です。
下ってきて
下ります。山肌はザレザレでとても歩きづらいです。麓からパトカーや救急車のサイレンが聞こえてきます。何台も何台も走っているようです。
土質のせいでしょうか、こんなふうにベリっとはがれたような倒木をたくさん見かけました。
ズザザザと下ってきて
再び植林帯を下ります。立ち枯れた木に手をかけて2本ほど倒してしまいました。
1000mあたり。グニョーとした地形です。尾根の形がはっきりした左へ下ります。
960m圏の分岐。うーん、このあたり、進路がよくわかりません。右へ下ります。
こんなところも下ったりして
840m圏の分岐は3本。まん中の尾根を下ります。
とんでもない急降下です。ズーッとまっすぐ下っているのは道なのでしょうか,植林の隙間なのでしょうか。
横にずれてみました。同じ光景です。道ではなく、整然とした植林の隙間のようです。まっ、どちらにしても下らなくてはならないのは同じです。
下るにつれ、右の尾根のほうが尾根らしい形になってきました。あちらににじり寄っていきます。
尾根に乗りました。断然、歩きやすいです。
左下に林道が見えてきました。
そのまま尾根を進みます。尾根の突端の向こうに黄色い屋根が見えます。
突端に立ちました。屋根は家屋ではなく林道に停められた車の屋根でした。この先はちょっとデンジャラス。
右のゆるい斜面を下り、
難なく林道に降りることができました。ちょっと拍子抜けです。これにて鹿倉山南西尾根はおしまいです。
林道を少し登って小菅村ヘリポートを見学。ザックを降ろし、ずり落ちたズボンを引き上げ、ほうじ茶を飲んでぶらぶらしながら腕をグルグル回したりして引き返します。
鹿倉山南西尾根の突端と黄色い屋根の自動車のちょっと手前の
ガードレールの切れ目から尾根の続きを下ってみることにしました。
谷に下りそうな道を分け、こんなヤブ尾根を歩くんですが、
地形図通りのグニャグニャした地形で尾根をたどることはすぐに断念。下で銀色に光っているのは水道施設っぽいです。
そこそこしっかりした道をたどり(ここからなぜか日付入)、
舗装道路に出て右から下ってきました。坂の先は上から見えていた水道施設です。
小菅城址の道標を通過し、
城之沢というガッチリ石組みされた沢を通過し、
小菅村立小菅小学校の裏に出ました。村役場近くの商店で缶ビールを購入。小菅役場前バス停でバスを待とうかと思ったんですが、待ち時間は1時間30分以上。奥多摩駅方面へ歩いてみることにしました。
もう夏です。歩道が草に侵略されています。
金風呂(かなぶろ)バス停まで歩き、バスを待つことにしました。
鹿倉山南尾根、鹿倉山南西尾根を背景にバスがやってきました。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。サス谷右岸尾根へのアプローチのやっかいさと鹿倉山南西尾根の終結のあっけなさが対照的な尾根歩きでした。またよろしくお願いします。