奥多摩尾根歩き
長野川上流二俣中間尾根、森沢右俣上流二俣中間尾根

(1/2)


今回は長野川上流二俣中間尾根を登り、森沢右俣上流二俣中間尾根を下りました。
長野川上流二俣中間尾根は上野原市を流れる鶴川の支流、初戸(はど)川の支流、長野川が笹尾根の南面640m圏で二俣に分岐する地点から笹尾根の1060m標高点にせり上がっている尾根です。森沢右俣上流二俣中間尾根は笹尾根の1100m圏から森沢右俣の分岐点(860m圏)に向かって東に下っている尾根です。どちらもテキトーな名付けです。
前回の笹ヶタワノ峰南尾根笹ヶタワノ峰南尾根の沢歩きから尾根歩き、尾根歩きから沢歩きが思いのほか楽しくてそんなルートはないのものか、と探したのが長野川上流二俣中間尾根森沢右俣上流二俣中間尾根です。 長野川の情報はまったく見つからず、森沢は森沢右俣右岸尾根を下って森沢右俣左岸尾根に取付くまでのごく短い距離を歩いたことはあるんですがやはり情報は見つからず。「沢を歩けなくなったら尾根上に逃げる」という水も漏らさぬ緻密なエスケープ計画で出発したのでした。
※「標高」は省略しています。
コース JR中央本線上野原駅→[START]藤尾バス停→(25分)長野川→(50分)長野川上流二俣中間尾根取付→長野川上流二俣中間尾根→(1時間50分)笹尾根1060m標高点→(15分)笹尾根1100m圏→森沢右俣上流二俣中間尾根→(25分)森沢右俣上流二俣分岐点→(1時間)林道森沢線→(20分)檜原街道→松坂屋酒店→(50分)[GOAL]檜原温泉センター数馬の湯→温泉センターバス停→JR五日市線武蔵五日市駅
(5時間55分)
歩いた日 2025年9月13日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR中央本線上野原駅→[START]藤尾バス停→(25分)長野川→(50分)長野川上流二俣中間尾根取付→長野川上流二俣中間尾根→(1時間50分)笹尾根1060m標高点


沢歩き(沢登りでも沢下りでもありません)からの尾根歩きに味をしめたものの、情報がないままの沢歩きはいかがなものか、好事魔多し、そろそろ痛い目にあうんじゃないかとちょっぴりビビり気味での出発でした。
そもそも長野川で沢歩きができるかどうかが問題で、水際を歩けなければ右岸か左岸か歩きやすそうなほうをトラバース(山腹水平移動)するという心づもりだったんですが、、、。
長野川上流二俣中間尾根は前半は岩混じりの急登で急登を忘れがちだったんですが、後半は植林に囲まれた一途な急登になりました。雲の中を登って登って笹尾根の稜線に立ちました。

おはようございます。上野原駅から小菅の湯行きに乗り、藤尾バス停で降りました。乗車時間は約40分。霧雨というか小糠雨降る御堂筋です。じゃなくて県道18号上野原丹波山線です。バス停の標識の土埃がすっかり洗い流されてきれいです。
バス停から右へ坂を登ります。「笛吹峠入口」の道標と馬糞販売所(現役?)が目印です。
馬糞を踏んだら足が速くなる、という田舎伝説に取り憑かれていた子どもの頃を思い出しました。町中を馬車が通ると後をついて行って馬が糞をするとすぐに踏みつけていました。けれどもわたくしは小学校の運動会の徒競走は必ずビリから2番目。効いていたのかな。
ぐんぐん登っていきます。
演歌を大音量で流しながら追い抜いていったい移動販売車が開店していました。このあと、皆さんとご挨拶。「いってらっしゃーい」の声に小糠雨が目から出そうでした。
峠を越えます。左上に2体の石仏が立っていました。登りから下りへ。
すぐに笛吹峠への道を分け、
水場に清冽な水が流れ、
畑の守護鳥は常に臨戦態勢で、
下りきった場所が長野川に架かる橋です。
右岸にしっかりした道がのびています。導入はバッチグーです。
一応、左岸も見ました。急斜面に踏み跡があって堰堤を越えています。その先はよくわかりません。無理をして進む雰囲気ではありません。ちょっと不気味な赤い実がたくさんなっていました。帰宅後に調べたんですがヤマボウシでしょうか。実は食べられるらしい。
右岸を歩いています。2つめの堰堤を越えます。
堰堤に立ち、山腹を登っていく薄い踏み跡は無視して、
長野川に降ります。いよいよ沢歩きです。対岸に踏み跡がつづいています。
テキトーに進みます。
水際の薄ーい踏み跡を選択したんですが小尾根を越えられず、引き返してきて山腹を登るしっかりした踏み跡をたどるんですが、
ちょっと難儀な道です。
3つめの堰堤が見えてきました。
すんなりとは越えられません。高巻きます。踏み跡はあるようなないような。
高巻き中。
堰堤に立ちました。崩落気味の斜面を下ります。
大きな障害はなく、なんとか遡上できていますが、
気づけばとんがったヤセ尾根に追いやられたりします。地形図ではわからない尾根です。どこまで登っていくのかも不明。左下の長野川に向かって慎重に下ります。
踏み跡は完全に消失。岩やら倒木やらを乗り越えながら進みます。
くぐったりもします。
忘れ物ですよー。
危なっかしい踏み跡がふと現れたりもして遡上はつづきます。
対岸の大木。
見えてきました。めざす長野川上流二俣中間尾根です。二俣出合に立っています。
二俣出合を見下ろして
振り向いて長野川上流二俣中間尾根です。細長い尾根下端にザックを降ろして休憩します。右俣や左俣の上流に踏み跡を探したり、体は小さいのにやたらでっかい巣を張っている蜘蛛を眺めたり、閉めきっていないズボンのチャックに気づいてちょっと恥ずかしく思ったりしてちょっとリフレッシュ。
長野川上流二俣中間尾根に取付きます。岩の右に回り込んで這い上がります。
かなりの傾斜を登ってきて
岩混じりの急登です。こういう急登は歓迎です。
岩はなくなり急登は残りました。
720m圏ですっと平坦な尾根になったんですが、長くはつづかず、
植林に囲まれたそこそこの急登が始まります。
岩や伐採木をよけながら登っていくと
シュッとしたキツい勾配になってテキトーにくの字くの字を刻みながら登っていきます。
左手には藤尾分岐南尾根藤尾分岐南西尾根の上部が見えているはず。
右手は丸山南西尾根
正面にはマツ(?)の大木。960m圏です。
930mあたりで地形図の破線(徒歩道)を横断し、
笹尾根の稜線をめざします。
ぐーっと登ってきて
1060mの標高点が設定されている小ピークに立ちました。これにて長野川上流二俣中間尾根はおしまいです。
動画を撮るとすることがないので笹尾根を西へ、森沢右俣上流二俣中間尾根の下降点に向かいます。

藤尾バス停から長野川を遡り、長野川上流二俣中間尾根笹尾根の1060m標高点まで登った映像です。