奥多摩尾根歩き
榧ノ木尾根1462m標高点東尾根、藤巻沢右岸尾根

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1462m標高点→榧ノ木尾根→(1時間10分)藤巻沢右岸尾根下降点(1250m標高点)→藤巻沢右岸尾根→(1時間20分)水根沢右岸中腹道→水根集落→(40分)[GOAL]水根バス停→JR青梅線奥多摩駅


藤巻沢右岸尾根の下降点を間違えました。藤巻沢右岸尾根まで進路修正するのに小尾根を2つ乗越すハメに。藤巻沢右岸尾根榧ノ木尾根1462m標高点東尾根と同じくらい短い尾根ですが、藤巻沢右岸尾根の傾斜はとんでもなくキツく、間伐されてころがった木を足がかりに体を支えながらの下降でした。傾斜は厳しくて尾根の形を見下ろすのは難しく、下ったら下った分だけの先が見えるような尾根でした。けれども、水根沢右岸中腹道まで下ればあとは楽ちん。水根沢の流れを眺めながら中腹道を水根集落までたどりました。

どかんと見える榧ノ木山の山頂に向かって榧ノ木尾根を歩きます。
石尾根の鷹ノ巣山、日蔭名栗山、高丸山なんかが見えます。
ぐーっと西の方角。
ずーっと遠くの山並み。強い西風が尾根を横切っていきます。
ノボリ尾根を乗越します。おだやかそうに見えますがだまされてはいけません。下の方はそれはそれはとんでもない勾配です。そういえば榧ノ木山をスルーしてしまいました。
道すがらから
道すがら。
手製の道標がくくりつけられている1344mの標高点あたりを通過します。
ロープ沿いゾーンが始まり、
6、7分で終了。
すぐに左手が植林になります。
尾根上に赤帽白杭が立ってます。向こうにも1本。
その向こうの杭が1250m標高点あたりです。スマホGPSで確認します。スマホGPSの標高は1240m足らずの表示ですが、場所はこのあたりで間違いありません。
幅広の尾根が下っています。赤テープは仕事用だと思います。広範囲で見かけました。ここを榧ノ木尾根だと断定。下ります。
間違っていました。榧ノ木尾根は左手のあちらです。ほんのちょっと下ってから念のために尾根の方向を確認したところまったく違っていました。
さらにもうひとつ向こうの尾根です。左手が植林になったあたりから下っているのが榧ノ木尾根です。危ないところでした。標高点に引きずられてしまいました。作業道なのか獣道なのか両方なのか、踏み跡にぶつかりました。これ幸いとたどります。
あちらからトラバース(山腹水平移動)してきて
ようやく榧ノ木尾根に乗りました。んっ、尾根上には防獣ネットが設置されています。
作業道なのか獣道なのか両方なのか、踏み跡を下ります。急降下です。
ふと目を上げると正面に御前山です。正面に大ブナ尾根、左にシダクラ尾根、その左の江戸小屋尾根は見えているかどうか微妙。
目を下げてススキを払いながら急降下を続けると
防獣ネットにぶつかりました。文字通りにぶつかりそうでした。ネットは尾根上から直角に右に曲がりました。ネットに沿って右に進みます。
ネットはあの崖を囲むように設置されているのでしょうか。よくわかりませんでした。切り替え画像の丸囲みがあの崖だと思うんですが、地形図からはこの現場は想像できません。ネットを突破して下っていたらかなりデンジャラスな状況に陥っていたと思われます。谷地形(藤巻沢の源頭だと思います)を渡り、いま立っている尾根に移ってきました。
下ります。
ネットが尾根を横切ったあたりを見上げ、
そのちょっと下。
その下方。
下ります。
1150mあたりで尾根は東に向かって下っていく藤巻沢と離れます。
下ってきて
おだやかな尾根になったのはほんのちょっとの間。
1130mあたりの分岐を右へ折れると
キビシい急降下でした。転がり落ちないよう体をめいっぱい傾けて下ってきて
下ります。
間伐された木は安心安全ほっと一息つける止り木のようです。
この赤テープはめざす水根沢右岸中腹道の目印か、と思ったんですが標高は高いし道もシャキッとしていません。
とんでもない急降下は
続きます。
900m圏の微妙な分岐です。中腹道をめざすのならどちらでもいいんですが、より本尾根っぽい右を選択。
こんな急斜面でも山仕事をこなすんですね。
840m圏の微妙な分岐です。ここも中腹道をめざすのならどちらでもいいんですがより本尾根っぽい右を選択しては
みたんですが、この先で切れ落ちてそうなので
薄い踏み跡をたどって迂回することしました。
一時的な回避のつもりでしたが踏み跡はだんだんしっかりしてきたのでそのままたどってみることに。
たどった先で中腹道にぶつかりました。840m圏です。想定よりやや高い標高ですが、しっかりした道は水根沢右岸中腹道に違いありません。
これにて藤巻沢右岸尾根はおしまい、ということにします。地形図上の直線距離と標高差で計算すると平均斜度はざっくり35度。
藤巻沢右岸尾根の下方。よくわかりません。中腹道はくの字くの字でゆるやかに下っていきます。ログは乱れていますがしばらくの間、ひたすらくの字くの字です。
落石の引っかき傷。モヂリ谷の右岸です。
くの字くの字の途中、780mあたりで上流からやってきた道と合流。おそらくこの道が中腹道の本流なんでしょう。右に戻るように下ります。
760m圏でモヂリ谷を
渡りました。あの底が水根沢との出合です。水の流れる音が聞こえてきます。
名前のわからない小さな谷を渡ります。
中腹道は小尾根にタッチアンドゴーで右に下っていくんですが、
小尾根の先端に向かってちょっと下ってみました。水根沢に降りられそうです。けれども、降りてどうすんの? みたいな場所です。対岸は切り立っていて水根沢林道へ上がるのはとても無理そう。水根沢に下っていく木にビニール紐が結ばれていたんですが釣り人の目印でしょうか。ログでは水根沢を渡渉してまた戻ってきたことになっていますがそんなことはありません。
小尾根の先端から引き返し、中腹道は橋で水根沢を渡ります。
水根沢の上流。橋を渡るとすぐに水根集落の西端です。集落を抜け、
水根バス停に到着。10分ほどで奥多摩駅行きのバスがやってきました。
途中下車して缶ビールを購入。「あーっ、奥多摩の女(ひと)」とつぶやきながらホリデー快速に間に合うよう、足早に駅に向かうのでした。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。ちっとも計画通りになりませんでしたが、まっ、そんな尾根歩きもありますよね。雪にもてあそばれた感覚が面白かったです。これからもよろしくお願いします。