奥多摩尾根歩き
土俵岳北東尾根、丹田沢二俣中間尾根

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土俵岳→(20分)小棡峠近く→丹田沢二俣中間尾根→(1時間10分)坂東沢丹田林道→笛吹集落→(45分)檜原街道→松坂屋酒店→(1時間10分)[GOAL]檜原温泉センター数馬の湯→JR五日市線武蔵五日市駅


丹田沢二俣中間尾根の上部はちょっと地形がややこしいものののんびりとした尾根歩きがつづきました。うってかわって下部はデンジャラスな急勾配かつ灌木やら藪やらの猛攻撃でかなりシンドい目にあいました。

笹尾根を小棡(こゆずり)峠に向かいます。
めざす丹田沢二俣中間尾根が見えてきました。
丹田沢二俣中間尾根のてっぺんに立ちました。1220mあたりの小ピークです。ザックを降ろしてちょっと休憩。きょうはポークと卵のり麦飯弁当という、ほぼセレブな弁当をつくってきました。けれどもちっとも食欲がわきません。2本目の麦茶を4分の1ほどを飲んで、
丹田沢二俣中間尾根を下ります。幅広のゆったりしておだやかな尾根です。
ゆるーく下ってきて
ゆるーく下ります。無理なく重力を利用できる勾配です。
尾根は左右に分岐します。右を下ったんですが、
左の尾根に一本化されていきます。
933mの標高点あたりを通過します。なにもございません。
おだやかな尾根は
つづき、
防火帯みたいな尾根を歩いたりもします。
ちょっと勾配がキツくなってきて
860m圏の分岐は右へ。
下の方が明るくなてきました。
伐採地跡の防獣ネットにぶつかりました。810m圏です。尾根は伐採地跡の左のへりにつづいています。
トラバース(山腹水平移動)で尾根上に移ります。
道は見えません。下草を踏み分けながらテキトーに下っていきます。
丹田沢左俣の上流方向。笹尾根が見えているはずです。
防獣ネットに沿って下ってきました。
「登山者の皆様へ シカ等の動物が柵にからまっていた場合は 大変危険ですので近寄らず下記にご連絡ください」と書かれたポスターがネットに設置されていました。何度かネットの支柱を引っ張って支えているロープに脚が引っかかりました。倒れ込んでネットにからむと自分のことを連絡するハメになります。「ヒ、ヒトがからんでいます」なんて
ちょっと恥ずかしいな、などと思いながらネット沿いを下っていきます。
760m圏で伐採地跡をはなれて植林の中に入ります。
かなりの急降下です。
すんごい急降下です。右手下から水の音が聞こえてくるようになりました。
少々デンジャラスな降下です。
山肌にへばりつくように下っていきます。林道が見えてきました。
踏み跡らしきものが見つかりました。たどります。
踏み跡はすぐに消失。安全な足場を探りながらじんわりじんわり下っていきます。
藪に突入します。沢の水面がちらりと見えます。
細いのに強くしなる枝や棘に服や軍手をズリバリ引っかかれながら下ってくると
沢の左岸沿いの踏み跡に立つことができました。上流方向は草木で見えません。確認する気力はございません。下流方向の林道に向かいます。
すぐに林道に出ました。林道坂東沢丹田線です。これにて丹田沢二俣中間尾根はおしまいです。
すぐそばに立っていた「2.2km」の標識。土俵岳北東尾根でいきなりぶつかった林道に立っていた標識と同じものです。ずーっと延伸したようです。たしかに坂東沢は土俵岳北東尾根のさらに東を流れているのでずんずん工事が進められている(た)のでしょう。林道を笛吹(うずしき)に向かいます。
草木に覆われた丹田沢を渡ります。
道中。
道中。
691mの標高点が設定されている長丸いピークの南面へ登れそうな坂道です。鞍部まで登ればすぐに破線に合流し、尾根をぐるーっと大きく円を描く林道のくびれ部分を歩くことになり、かなりショートカットできるはずです。でも、いいです。あまり重力に逆らいたくありません。
ゆるーくてくてくと下っていきます。
ゲートを抜けます。ゲートには「私有地につき許可なく入山をお断りいたします(後略)」と書かれた張り紙がありました。下山後に立入禁止を知るのはいかんともしがたいところです。すみません。ありがとうございます。
笛吹の集落を流れる笛吹沢。高さのある堰堤の水の音が涼しげです。
坂東沢丹田林道の起点です。林道はこれにておしまいです。奥から歩いてきました。
石仏や碑がずらり並んでいます。
笛吹の集落を抜け、檜原街道に出ました。「檜原温泉センター数馬の湯」をめざします。
正面は大羽根山北東尾根の下端です。檜原街道と森沢という沢の左岸の交点に落ち込んでいます。前回の「大星沢上流二俣中間尾根、槇寄山北東尾根」槇寄山北東尾根大羽根山北東尾根のピンチヒッターでした。今回、あわよくば大羽根山北東尾根を登ろうと思っていたんですが、気力がわきません。次の機会にします。
南秋川に下る小さな坂道の途中で休憩。頭上の檜原街道を車やバイクや自転車が行き交います。雨が降らない程度の薄い雲のおかげでそれほど暑くなくて助かります。晴れでもなく雨でもなく、天気予報はいい感じに外れてくれました。
ガスコンロみたいな擁壁を通過します。15口あります。
温泉センターです。いったん通過します。
666mの標高点の向こうに松坂屋酒店の看板が見えます。
温泉には入りましたがレストランには寄らず休憩室の畳に寝そべっていました。仰向けになってうつらうつらしながら窓の外をウスバキトンボを眺めているとちょっと寝たみたい。みやげものコーナーで「釜ゆでこんにゃく」を買いました。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。危うい尾根もありましたが、無事、下山することができました。また、よろしくお願いします。