奥多摩尾根歩き
土俵岳北東尾根、丹田沢二俣中間尾根

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今回は土俵岳北東尾根を登り、丹田沢二俣中間尾根を下りました。いずれも笹尾根の槇寄山から土俵岳にかけての北面に下っている尾根です。名前はテキトーです。
かつての自身の記録を漁って歩いていない尾根を探したんですが、闇雲に歩き回っていることが判明。土俵岳北東尾根が見つかったことはラッキーでした。そこそこ長くて目立つ尾根ですが、記録にも記憶にもないので未踏だと思います。多分。
丹田沢二俣中間尾根も歩いていそうで歩いていない尾根でした。土俵岳からほど近い小棡(こゆずり)峠あたりから下っている尾根です。
晴れや雨やの足並みの揃わない天気予報にちょっとやきもきしながらの出発です。
※「標高」は省略しています。
コース JR五日市線武蔵五日市駅→[START]下和田バス停→南秋川に架かる小さな橋→(20分)土俵岳北東尾根取付→土俵岳北東尾根→日原峠(笹尾根)→(2時間50分)土俵岳→(20分)小棡峠近く→丹田沢二俣中間尾根→(1時間10分)坂東沢丹田林道→笛吹集落→(45分)檜原街道→松坂屋酒店→(1時間10分)[GOAL]檜原温泉センター数馬の湯→JR五日市線武蔵五日市駅
(6時間35分)
歩いた日 2025年8月24日(日)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR五日市線武蔵五日市駅→[START]下和田バス停→南秋川に架かる小さな橋→(20分)土俵岳北東尾根取付→土俵岳北東尾根→日原峠(笹尾根)→(2時間50分)土俵岳


土俵岳北東尾根へは南秋川に架かるひっそりとしたたたずまいの小さな鉄橋を渡りました。地形図には尾根を回り込むように登っていく破線(徒歩道)が引かれているんですが、できるだけ下端から登ろうと破線をはなれて地形図の畑記号を横切って尾根に取付きました。
稜線上をたどっているといきなり地形図に掲載のない立派な林道にぶつかったのには驚きました。尾根のつづきに復帰するために草ボーボーの法面を這い上がったのが今回のルートでいちばんキツかったです。

おはようございます。武蔵五日市から数馬行きのバスに乗り50分ほど、下和田バス停で降りました。待合所でザックから手ぬぐいと「たっぷり600ml 健康ミネラル麦茶」を引っ張り出して手ぬぐいは首へペットボトルはザックのサイドポケットへ。バスに背を向けて檜原街道を引き返します(走り去るバスの勇姿はこちら)。
5分足らずで南秋川に架かる小さな橋が見えてきました。あってよかったです。バスの窓から探していたんですが見つからなかったのでとっても不安でした。
ガードレールの切れ目にから南秋川に向かって石段が下っています。
南秋川の上流。
下流。岩崖のところどころが朝日をぴかぴか反射しています。って写真ではさっぱりわかりません。
橋を渡りました。ここでザックを降ろして杖と軍手で正装に。
道は土俵岳北東尾根の下のへりをなぞるようにつづいています。
右手の木間に土俵岳北東尾根が下っているのが見えます。せっかくなのでできるだけ下端から取付くことにします。
地形図の畑記号を横切ります。いまは畑跡です。
尾根の横っ腹を斜めに登ってきて
土俵岳北東尾根に立ちました。南秋川に向かってシュッと下っています。
振り向いて尾根歩き開始です。
かつてはしっかりした作業道だったらしい道がくの字くの字で登っているんですが、
道は伐採木に覆われていたりしてまともに歩けません。
尾根上を歩いたほうが4倍は楽ちんです。
伐採木だけでなく一升瓶がころがっていたりもします。ぐっとくる光景です。
550m圏で勾配はゆるみ、
小さな赤帽黒杭が刺さっている626mの標高点あたりで
左から登ってきた破線と合流。
ちょっと休憩。「片手で食べられる小さなようかん 塩」をぷにゅっと絞り出して喫食します。
麦茶も飲み、出発するとすぐに道は尾根を巻いていきます。迷わず尾根上へ。
登ってきて
驚きました。立派な林道にぶつかりました。640mあたりだったかな、記録するのを忘れていました。地形図には記載されていません。新しそうな林道です。尾根に復帰できるのか、大問題です。
取付ける場所を探してなんとなく右に進みました。まだ先を探るか、しばらく迷いましたがこの草ボーボーの急斜面を這い上がることにしました。「5.2km」の標識の向かいです。
草の束をつかみながら草の束に足をかけ、切り株を抱いて体を引き上げると踏み跡らしきものに立つことができました。踏み跡は法面をゆるい角度で下っているようにも見えます。草の勢いが弱まった時期にははっきりしそうです。
踏み跡をたどり、尾根上をめざします。
尾根に復帰。ちょっと下って突端に立ってみました。
写真からはずれた左には大岳山なんかが見えて、こちらは戸倉三山の方角だと思うんですがよくわかりません。
つづきの尾根ですが、行く手にそこそこの急登が見えたのでちょっと休憩。vs.草ボーボーで疲れました。
ぐぐぐぐーっと登ってきて
770mあたりの大木に守られて
崩れた石祠がありました。山ノ神でしょう。
一升瓶やワンカップ酒が供えられていました。酒好きなのは山ノ神とわたくしは似ています。
石祠からしばらく平坦な尾根がつづきます。
道はくの字くの字で尾根を縫うようになったので尾根上を律儀に歩くのは断念。道をたどります。
820m圏で尾根はだーっと広がりました。道はゆるーく蛇行していきます。
道は尾根上をどんどんはなれます。
まっ、いいです。巻き道を楽しむことにします。
歩きやすい道がえんえんえんとつづきます。
934mの標高点あたりを見上げながら歩きます。
唐突に現れた道標。
唐突に現れた水場。すんごい冷たくておいしい水です。杖を置き、ザックを降ろして軍手をはずして休憩。流れ落ちる水をびちょびちょ踏んだりして水遊びです。
水場でリフレッシュしました。この尾根を登ると土俵岳の山頂です。ほんの一瞬、迷ったけれどそのまま
ずんずん進みます。
笹尾根の日原(ひばら)峠に出ました。地蔵尊(?)が安置されています。笹尾根を土俵岳に向かいます。
土俵岳の山頂直下の登りです。
土俵岳の山頂に到着。これにて土俵岳北東尾根はおしまいです。三等三角点が設置されています。標高は1005.23m、基準点名は横綱、なわけはなく猪丸(いまる)。力士にいてもおかしくない名前ですが、南の上野原市側に猪丸という地名があります。
草木が伸びて眺望はあまりありません。

下和田バス停から南秋川を渡り、笹尾根の土俵岳まで土俵岳北東尾根を登った映像です。