奥多摩尾根歩き
山ノ神尾根、石尾根

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山ノ神尾根→(6時間10分)狩倉山→石尾根→(2時間)[GOAL]JR青梅線奥多摩駅


小菅山を過ぎると「山は過ぎた」なんてことはなく、山ノ神尾根は根っからの岩尾根だということを思い知らされます。

急登です。あの先で右から登ってきたもう1本の金属管が合流します。
840m圏でようやく勾配がゆるやかになりました。
遠くの山並みを眺めながらちょっと休憩。
登ってきて
登ります。
またちょっと休憩。疲れました。予定したコースタイムを大幅に超過しているのは全身の感覚わかります。時計を見て確かめるのが怖いです。見ません。
989mの標高点、小菅山の山頂です。ここで左から登ってきた『登山詳細図』のルートと合流。
この先は歩いたことがあるはずですがまったく記憶にありません。
1010m圏でごくおだやかな尾根道になったんですが、
行く手にポコリとしたピークが見えてきて
岩がちな急登です。
登ってきて
周りの景色を見ながら「山ノ神尾根は岩なんだ」と思いました。
岩がばらまかれた尾根を歩きます。
遠くに長沢背稜を見ながらの休憩です。岩崖の格闘でそーとー体力を削られています。
あのてっぺんが狩倉山の山頂なはずはないんですが「ひょっとして」などと思ったりもします。
1130mあたり。左から登ってきた小尾根との合流点です。ちょっとにぎやかです。
またまた岩峰です。
這い上がってきて
そこそこおだやかな尾根を歩きます。
けれどもやっぱり岩峰を見上げるハメになって
あえぎあえぎ登ってきて
1286mの標高点あたりを通過します。細い赤帽黒杭が刺さっているばかりです。
日陰の窪に雪が見えました。
こちらにも雪。
雪と苔の小ピークを越えて
ちょっと複雑な地形にとまどいます。1340m圏です。左へトラバース気味に歩くのがラクそうですが、本筋上にある右手のピークをめざしました。
ピークからザクザグと下ります。
終盤は息も絶え絶えだったのか写真をあまり撮っていません。登ってきて
狩倉山の山頂(1452mの標高点)に到着。これにて山ノ神尾根はおしまいです。
確認できただけで3つの山名板(紙)がありました。
ちょっと先に進むとロープが張られています。

山ノ神尾根のなんとなくのまとめ動画です。
ダーッと下ると石尾根の登山道です。
正面に大岳山や御前山を眺めながら石尾根を下ります。ながらというのはウソです。そこそこの急降下なのでときどき視線を上げます。
1227mの標高点あたりを通過して
大岳山と御前山の間にギザギザ稜線の鋸山が見えます。
三ノ木戸林道(さのきどりんどう)への道を見送り、
林道の建設で様変わりした1130m圏でちょっと休憩。
林道は三ノ木戸山に向かって登っています。三ノ木戸林道につながるのでしょうか。
登山道からちょっとはずれた石祠に立ち寄りました。
本仁田山(ほにたやま)が傾きはじめた日に照らされています。
こぢんまりとした絹笠山の山頂(814mの標高点)を見上げながら通過し、
2基の石仏。
林道に降りて石尾根はおしまいです。
日は暮れました。
自動ドアが動かないので手で開けようとしたら「配達中」の貼り紙。とほほ、です。
捨てる神あれば拾う神あり。駅前の「一松」商店で缶ビールを買うことができました。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。正直、こうやって死ぬの? と2度ほど思ったんですが怪我もなく帰途につくことができました。また、よろしくお願いします。
乾杯!