奥多摩尾根歩き
モリノ窪熊穴窪中尾根、ハンギョウ尾根

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長沢背稜登山道→ハナド岩→(25分)ハンギョウノ頭→ハンギョウ尾根→(1時間30分)かろう橋→(45分)[GOAL]東日原バス停→JR青梅線奥多摩駅


ハンギョウ尾根はモノレール沿いのキツい急降下かちょっとキツい急降下が続きます。アップダウンはなくダウンダウンで、登りで記憶にあるのはゆるくてごくごく短いものが1か所のみ。徹底的に下ります。

長沢背稜の登山道を東に向かっています。4連の桟道を渡り、大栗ノ頭を過ぎ、
ハナド岩に到着しました。大栗尾根の影になってモリノ窪熊穴窪中尾根は見えません。 
登山道左手奥のハンギョウノ頭から
登山道右手へハンギョウ尾根は下っています。
登山道を離れるとすぐにモノレールの終点です。
グーンと下ったり、
『高原列車は行く』みたいな雰囲気になったり、
モノレール沿いにひたすら下り、
モノレール左岸のカロー大滝への分岐を通過します。
上部はザレ気味で歩きづらかったんですが、いつの間にかフカフカの地面になって快適です。
1160m圏で左岸の尾根に折れます。地形的にはモノレールが敷設された尾根がハンギョウ尾根だと思うんですが、『登山詳細図』(前出)にならって
左に下っていく尾根をハンギョウ尾根のルートとします。いまは赤テープが巻きつけられた逆くの字に曲がった木が目印になっています。
モノレールをはなれて下ります。最初はなんだか尾根の形がよくわかりませんが、
下ってきて
下るうちに尾根ははっきりしてきました。
1140m圏でしっかりした作業道を横断します。
ハンギョウ尾根の主みたいな大木を通過します。
ズダズダズダズダとひたすら下ります。
960m圏でまた作業道を横断します。
ずいぶんしっかりした道になりました。小さなくの字くの字で下っていきます。
土台が残った小屋跡を通過します。
朽ちかけた杭が並んだ道を下ったりもします。
800m圏。右から小川谷、左からカロー谷の水音が聞こえてくるようになりました。
この出っぱりで道は右に折れ、
石組みで守られた道を下っていくと
カロー谷と水道施設(?)の通路が見えてきました。
下ってきて
かろう橋が見えて
かろう橋に立ちました。これにてハンギョウ尾根はおしまいです。ザックを降ろして杖や軍手をしまい、ずり落ちたズボンを引き上げたりして小川谷林道をてくてくと下り、
鍾乳洞観光の車がビッシリ並んだ駐車場から梵天岩(左)や燕岩(右)見上げ、
東日原バス停に到着。バスを待つ列はどんどん長くなり、1台の増便がありました。
そもそもモリノ窪熊穴窪中尾根を登ってみたいと思ったのは、前回の「タツマの滝、モリノ窪右岸尾根、七跳尾根」でタツマの滝やモリノ窪を調べているときに古い書籍や雑誌で見た「中尾根」の文字です。モリノ窪と熊穴窪の間に「当たり前でしょ!」みたいな感じで黒く太い実線がデンと引かれていてその横に「中尾根」の文字。(切り替え画像は『奥多摩 : 登山地図帳』奥多摩山岳会 編 山と渓谷社 1955 159ページの部分引用)うーん、気になる。ということで現在の地形図を見てみると確かに尾根はあるけれど下端と上端は崖や岩の記号があって等高線も詰み詰みでやっかいそう。けど面白そう。取付くことさえできない可能性大だけれども、まっ、その時はその時という心持ちでの出発でした。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。狙った尾根をなんとか歩けたときの喜びは減じることはありません。これからもよろしくお願いします。