奥多摩尾根歩き
南沢尾根、扁盃川二俣中間尾根、槇寄山南尾根

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槇寄山南尾根支尾根取付→槇寄山南尾根→(2時間)槇寄山→西原峠→1170m圏ピーク→田和峠→1157mピーク→(40分)数馬峠→(55分)檜原街道→松坂屋酒店→(40分)[GOAL]手打前バス停→JR五日市線武蔵五日市駅


扁盃川二俣中間尾根を下ってくると、ぽかぽか陽気。暑くなったので防寒着がわりのヤッケを脱ぎ、軍手を外し、出発したんですが、その場に杖を忘れてしまいました。気付いたのは県道に出てから。引き返すともともと予定時間をオーバーしていたのにさらに時間のロスで、きゅうきょ予定していた大星沢左岸尾根を諦めて扁盃川二俣中間尾根のすぐ隣の槇寄山南尾根を登ることにしました。
槇寄山南尾根の序盤は植林内。ボブスレーのコースみたいな凹んだ道がくの字くの字で続いていたんですがくの字は無視してできるだけ尾根上を歩きました。中盤以降は穏やかな尾根になったんですが、やはりそこそこの積雪。骨盤と(以下同文)。

県道に出てすぐの西原出張所バス停あたりで堰堤に杖を忘れたことに気づきました。引き返すと林道終点の真ん中に杖が落ちていました。
遅れていた予定時間にこのロスが決定打になって大星沢右岸尾根は諦め、地図を検討。西隣の槇寄山南尾根を登ることにしました。林道終点からすぐ、この坂道を登れば支尾根経由で槇寄山南尾根に取付けられそうです。
坂道を登りきると広場の隅に謎の施設があってその背後が支尾根のようです。
テキトーに取付いたらエラい目に。太い倒竹やつかむと倒れる朽竹にあえぎながら急勾配を這い上がります。
支尾根にはしっかりした道がついていました。
ちょっと登って、ふと振り返ると2宇の祠の背中が並んでいました。なぜ振り返ったんだろう。
尾根上のアセビを避けて
道を歩くとかなり煩わしい藪に阻まれてまた尾根上に避難。
登ってきて
登ります。尾根下には枯れ葉や枯れ枝の溜まった凹んだ道がくの字くの字でうねっています。
おだやかな尾根道が続き、
835mの標高点あたりに到着。ここから槇寄山南尾根の本筋で、前回に登ったルートと重なります。左から登ってきた2本の尾根と次々と合流。
おだやかな尾根道です。
右手に先ほど下った扁盃川二俣中間尾根が見えます。
快適です。
左手の木立の向こうに見える槇寄山南西尾根と合流すれば槇寄山の山頂まですぐですが、とーぶんそーとー先のことです。
登ります。尾根は明るくなりました。前半はミスを引きずった沈痛な植林内の尾根歩きだったんですが、ずいぶん雰囲気が変わりました。
1000mあたり。手前に扁盃川二俣中間尾根、奥に田和尾根が見えます。
登ってきて
1070mあたりで槇寄山南西尾根と合流。
景色のいい場所です。眼下には鶴川沿いの集落、鶴川の対岸には坪山、その奥は大寺山、さらにその奥は権現山をつくっている尾根が並んでいます。
槇寄山をめざします。2、3組のトレースがあります。ラクちんです。
左手には手前から大星沢左岸尾根大星沢左岸尾根大茅尾根が見えました。
トレースをたどります。
槇寄山の山頂直下に立つ道標です。ここからトレースをはなれ、グググ―ッと
登ってきて
槇寄山の山頂のテーブルに垂れるつららと
山名の標柱と三等三角点です。標高は1188.16m、基準点名は千軒平。これにて槇寄山南尾根はおしまいです。
富士山を眺めて下山は数馬峠からに決定。
山頂から東へ下るとすぐに西原峠です。
1177mの標高点あたりを見上げながら通過し、
扁盃川二俣中間尾根のてっぺんを見上げながら通過し、
田和峠を通過します。富士山は薄ぼんやりとしたシルエットになっていました。
道すがら。
数馬峠に着きました。ここから左(南)へ下っていくんですが、
ゲッ、トレースはありません。
わずかな凹みを頼りに歩きます。
突然、自転車の轍が現れました。ここまで来て引き返したようです。
右手に大羽根山が見えます。
948mの標高点あたりを見上げながら過ぎるとすぐに
分岐です。左へ。
道すがら。
「数馬の湯近道」を右に分け、ダーッと下り、
地形図の破線の分岐です。右上から下ってきました。
植林内をくの字くの字で下ります。
南秋川沿いに建つバンガローの廃墟が見えてきました。
南沢に架かる橋を
渡ります。
バスから降りて南秋川を渡った南橋が見えました。
檜原街道に上がり、松坂屋商店で缶ビールを買っているときに武蔵五日市駅行きのバスが坂を下っていきました。店主と最近の雪の話や山の話や山菜の話をして店を出るとサルの群れがあちこちで騒いでいました。1匹のサルが写真中央の壁の上からこちらを睨んでいます。
次のバスまで小一時間。温泉センターに寄るにはもうちょっと時間が欲しいです。歩けるところまで歩くことにしました。前回に難儀した龍神の滝を対岸に眺め、
大きなこけしに見下されて、
大羽根沢ナタ沢中間尾根から檜原街道への降下で肝を冷やした尾根下端を通過します。道路がのびつつあります。
手打前(てうちまえ)バス停に着きました。ここでバスを待つことにします。笹ヶタワノ峰北東尾根を下ってきてあの階段を降り、工事中のフェンスを越えた記憶があります。
不思議な名前のバス停です。バスが来ました。「ああ、手打前でよかった」みたいな気分で出迎えます。
痛いミスがありましたが無事に帰ることができてよかったです。天気も展望も抜群でした。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。また、よろしくお願いします。