奥多摩尾根歩き
南沢尾根、扁盃川二俣中間尾根、槇寄山南尾根

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今回は南沢尾根を登り、扁盃(へはい)川二俣中間尾根を下り、槇寄山南尾根を登り、数馬峠から出発地点の仲の平(なかのだいら)バス停まで下りました。実は、扁盃川二俣中間尾根を下ったあとは別の尾根を歩く予定だったんですが痛恨のミスで計画の変更を余儀なくされました。
登場する尾根はいずれも笹尾根の支尾根でテキトーな名付けです。
南沢尾根笹尾根の北面で、標高1157m(以降「標高」は省略)のピークをてっぺんにして南谷沢と塩地窪という沢の出合まで北東に下っている尾根です。かなり前(2016年)に下ったことがあります
扁盃川二俣中間尾根笹尾根の南面、山梨県側です。笹尾根の1170m圏ピークから扁盃川の二俣分岐まで下っています。
槇寄山南尾根はかつて登ったことがあるんですがミスのおかげで今回はちょっと違うルートで登ることになりました。
槇寄山からは笹尾根を数馬峠までひたすら東進。数馬峠から仲の平バス停をめざして下りましrた。
コース JR五日市線武蔵五日市駅→[START]仲の平バス停→(20分)南沢尾根取付→南沢尾根→(1時間30分)笹尾根1157mピーク→田和峠→(20分)1170m圏ピーク→扁盃川二俣中間尾根→(1時間15分)二俣出合→扁盃川砂防堰堤→扁盃集落→(15分)県道18号上野原丹波山線→(15分)扁盃川砂防堰堤→(すぐ)槇寄山南尾根支尾根取付→槇寄山南尾根→(2時間)槇寄山→西原峠→1170m圏ピーク→田和峠→1157mピーク→(40分)数馬峠→(55分)檜原街道→松坂屋酒店→(40分)[GOAL]手打前バス停→JR五日市線武蔵五日市駅
(8時間10分)
歩いた日 2024年3月10日(日)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR五日市線武蔵五日市駅→[START]仲の平バス停→(20分)南沢尾根取付→南沢尾根→(1時間30分)笹尾根1157mピーク→田和峠→(20分)1170m圏ピーク→扁盃川二俣中間尾根→(1時間15分)二俣出合→扁盃川砂防堰堤→扁盃集落→(15分)県道18号上野原丹波山線→(15分)扁盃川砂防堰堤


南沢尾根は前半は植林内のキツい急登が散発します。後半は葉の落ちた木に囲まれた尾根に。明るくてのんびりと歩ける尾根が続いたんですがだんだんどんどん雪が深くなり骨盤と背骨のつなぎ目がクキーンとイタイイタイになってしまいました。
扁盃川二俣中間尾根は均整の取れた矢じりのような形の短い尾根です。二俣出合への下降点がめっちゃデンジャラス。と思ってごにょごにょルートを探していたら荒れているけれど階段つきの道が見つかりました。

おはようございます。武蔵五日市駅から数馬行きのバスに乗り、仲の平バス停で降りました。バスは666mの標高点をいままさに越えようとしています。
数馬バス停に向かうバスをちょっと追いかけて左の坂を下ります。
南秋川に架かる南橋を渡り、以前に下ってきた槇寄山北東尾根を過ぎ、
農道南沢線に進みます。
南沢沿いを歩きます。
右から南谷沢が流れ込んできて正面に南沢尾根です。尾根を回り込むと
すぐに農道の終点です。思い出しました。以前に南沢尾根を下ったときは奥の斜面をこわごわそろりそろりと降りてきました。向こう側は塩地窪に切れ落ちています。
今回はより尾根の下端である少し手前のここから取付くことにしました。
登ってきて
左手の塩地窪を覗き込み、
ヒノキとスギの植林に囲まれた急登にあえいでいると
「どーぞどーぞお歩きください」みたいなおだやかな尾根道になりました。
あの青空(850m圏)で左から登ってきた子尾根と合流し、
やや右に尾根は曲がっていきます。
右手に南谷沢左岸尾根が見えます。
ザング、ザグ、グザグッ、いい音がします。だんだん雪が深くなってきました。
浅間尾根を背後に登ってきて
930m圏で平坦な尾根になりました。
966mの標高点あたりです。見事なまでになにもございません。通過します。
振り返って
もう一度振り返って、よーするに進行方向に向き直って登ります。
左手は下る予定じゃなかった数馬峠からの尾根です。
右手は小尾根がぐしゃぐしゃしていますが奥は槇寄山北東尾根です。
1040m圏の波打った地形。
正面に笹尾根の稜線です。
右手奥に三頭山が見え、
笹尾根の登山道にぶつかりました。ちなみに右上は軍手の中指、いや人差し指、いや薬指だったかな。そのまま登山道を横断し、
1157mの標高点あたりに立ちました。南沢尾根のてっぺんです。これにて南沢尾根はおしまい。ザックを降ろす場所がないのでずり落ちたズボンを引き上げるのに苦労しました。
扁盃川二俣中間尾根をめざします。尾根上を歩き、
テキトーな場所で登山道に合流しました。
田和峠を通過します。
あそこが扁盃川二俣中間尾根のてっぺんです。トレースをはなれ、ゆるやかな勾配を登ります。
てっぺんには赤帽黒杭が刺さっていました。1170m圏です。
扁盃川二俣中間尾根を下ります。正面に富士山を眺めながらの下りです。ちょっとウソです。そこそこの急降下なので眺めながら下るのはこわいです。
おだやかになった勾配を心地よく下ってきて
下ります。
登る予定のなかった槇寄山南尾根です。数馬峠から下っている尾根、槇寄山南尾根、期せずして撮影していました。
1060mあたりで植林内に入ります。
1030mあたりの微妙な分岐です。ほぼ直進、やや左の尾根に進みます。
下ってきて
下ります。重力にほどよく抵抗しながら心地よい感覚で下っていける勾配と雪の感触です。
南西側が雑木になって雪が消えました。
879mの標高点あたりです。なんとも微妙な位置です。この向こうは切れ落ちています。
景色はいいです。奥は坪山東尾根でしょう。
標高点を過ぎるとちょっと荒れてきて道がなくなってしまいました。
薄い踏み跡は復帰。明るい急降下になり、
やがて尾根はぐっと絞られて左右に沢が流れる中間尾根らしくなってきました。
あの先はちょっとした崖。
この先も崖。
下ってきて(ちなみに右は軍手の中指、いや人差し指、いや薬指だったかな)
右手は垂直というか抉れた崖です。直進も崖。ちなみに右下は(以下同文)。
左に回り込んで下ってきました。
右手の雨裂(ガリ、ガリー)。ここから下れそうな気もしますがデンジャラス感が漂っています。
さらに下り、右や左をうろうろしていると道らしい道が見つかりました。こんなところに道があるなんてちょっと驚きです。そろりそろり下っていきます。
ガクンと下った先にニョキッと細い尾根がのびています。
灌木につかまりながら下っていくとなんと階段がありました。丸太を模したコンクリート製の土留です。
階段は途中で消失。のっぺり地面に落ち葉が厚く積もっていてズリズリと落ちるように下ってきました。
落ちるように下ってきてニョキッとした尾根に這い上がりました。なんだかよくわからない写真ですが正面手前から先にのびているのがニョキッと尾根です。この先はかなりデンジャラス。
左手に右俣に降りる踏み跡があります。
右俣に降りてきました。小ぶりな滝がかかっています。
右俣の左岸から右岸に移り、出合に向かいます。
扁盃川二俣出合に立ちました。これにて扁盃川二俣中間尾根はおしまいです。南谷の二俣から扁盃川の二俣へ、二俣から二俣へ、ワルい男になった気分です。

扁盃川二俣中間尾根のなんとなくのまとめ動画です。
伏流になった扁盃川を下るとすぐに大きな堰堤にぶつかります。
右端に階段がありました。この階段がなければかなりメンドーなことになったはず。堰堤のてっぺんには「扁盃川砂防堰堤」の銘板があり、
堰堤を越えるとここにも擬木が並んでいました。
堰堤の下流側に降りてきました。林道の終点です。暑くなってきました。ヤッケを脱ぎ、軍手を外し、ザックに押し込みました。
次は大星沢右岸尾根、と出発したんですが、、、。