奥多摩尾根歩き
ショーノ沢左岸尾根、槇寄山北東尾根、南谷沢左岸尾根、丸塚沢左岸尾根

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今回はショーノ沢左岸尾根を登り、槇寄山北東尾根の下部を下り、南谷沢左岸尾根を登り、丸塚沢左岸尾根を下りました。前回に続き、「短い尾根をゴニョゴニョとシリーズ」です。第6弾になります。それぞれの尾根の位置は下の地図にまかせますが、いずれの尾根も東京都と山梨県を分ける笹尾根の槇寄山の東面にゴニョゴニョと集まっています。
このあたりの尾根はかつて無闇矢鱈に歩き回ったことがあります。目を大皿にして歩いたことのない尾根を探し、拾い集めて、ひねり出したのが今回のルートです。
※これまでの「短い尾根をゴニョゴニョとシリーズ」はこちら観音沢左岸尾根、板取窪左岸尾根、長久保山南尾根、和泉入尾根](第5弾)をご覧ください。
コース JR五日市線武蔵五日市駅→[START]数馬バス停→(5分)九頭竜橋→ショーノ沢左岸尾根→(45分)槇寄山北東尾根965m標高点→槇寄山北東尾根→(50分)南橋の近く→農道南沢線→(10分)南谷沢左岸尾根取付→南谷沢左岸尾根→(1時間)槇寄山北東尾根の1050m圏→(30分)槇寄山→(10分)1150m圏の小ピーク→丸塚沢左岸尾根→(30分)ハチザス沢丸塚沢出合→ハチザス沢→(1時間5分)蜂巣沢橋→(15分)[GOAL]仲の平バス停→JR五日市線武蔵五日市駅
(5時間20分)
歩いた日 2023年11月26日(日)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR五日市線武蔵五日市駅→[START]数馬バス停→(5分)九頭竜橋→ショーノ沢左岸尾根→(45分)槇寄山北東尾根965m標高点→槇寄山北東尾根→(50分)南橋の近く


ショーノ沢左岸尾根:九頭竜橋のたもとから取付きました。取付には立派な道標が立っています。てっぺんは槇寄山北東尾根の下のほうの965m標高点。雑木の急登に始まって植林の中のそこそこの急登をしのぐとゆるやかな勾配の草原になってふわりという感じで965m標高点に着きました。
槇寄山北東尾根:下ったことのある尾根です。このときは地形図の破線通りに神社記号の手前で右にガクッと折れて尾根をはずれたんですが、今回は本筋に沿ってほぼまっすぐ下ってみました。神社を探したり、防獣ネットが張り巡らされた畑をぐるぐると迂回してなんとか下山できました。

おはようございます。武蔵五日市駅前のバス乗り場で数馬行きを待ちます。前も後ろも長蛇の列です。増便が出ました。
1時間ほどの乗馬じゃなくて乗車で数馬バス停に到着です。大人数の団体ハイカーと一緒にぞろぞろと降車。
九頭竜橋をめざして檜原街道をゆるく登っていきます。九頭龍神社を過ぎてすぐ、
南秋川(三頭沢?)の対岸にショーノ沢らしき沢がちらりと見えました。10人くらいの家族連れのグループが川べりにシートを広げていました。
その右上のあの稜線がショーノ沢左岸尾根です。
九頭竜橋です。ここから奥多摩周遊道路のようです。
九頭竜橋をわたってすぐ、ここからショーノ沢左岸尾根に取付きます。「西原峠・慎寄山」「都民の森」「数馬バス停」の立派な道標が立っています。
すわ、直登か、と思ったんですがくの字くの字で高度を上げていきます。
登ってくると
幅広の道が尾根を横断します。ふふふ、もちろん、
尾根上を歩くんですが、これがキツいのなんのって。
おまけに何度も幅広道が尾根を分断するので
素直に幅広道を歩くことにしました。
標高860m圏(以降、「標高」は省略)でぐっと傾斜がゆるみ、尾根の雰囲気もおだやかになってきました。
こんな道から
平らなホウノキの葉っぱゾーンをテキトーに歩き、
登ってきて
草原みたいな山肌が見えてきました。
登ってきた道はかつては生活道だったんだと思います。草に埋もれそうだけど埋もれない細いけれどしっかりと踏み固められた道を歩きます。
槇寄山北東尾根の道に出ました。右へ少し登り、ショーノ沢左岸尾根のてっぺんに設定した965mの標高点をめざします。
965mの標高点あたりに到着。ブナなんかの幼木が生えているだけで見事になにもありません。それはともかくこれにてショーノ沢左岸尾根はおしまいです。
標高点あたりをちょっとぶらぶらして引き返します。ここからは槇寄山北東尾根(の下方)です。
ショーノ沢左岸尾根との合流点を通過し、
快適な尾根道をどんどん下ります。
ボブスレーのコースみたいな道になりました。
870m圏で道はビシッと分岐します。右は地形図に記載のない道ですが、尾根伝いに東の集落に下っていくのだと思います。左というかほぼ直進する本筋へ。
角材と丸木杭でできた階段が木琴のように続きます。
道のくねくねゾーンを過ぎ、
「山火事注意」の看板でがくんと曲がる角に、ボブスレーコースの壁を乗り越える薄い踏み跡がありました。820m圏です。尾根筋はあっちかな、
と思って踏み跡をたどったんですが、尾根はなし。間違いました。右手に道と尾根が見えたので下ります。
尾根に復帰。ボーッとしていたら踏みはずしそうな崩落場所を過ぎます。
右はかつて下った地形図の破線ルートです。今回は尾根上へ。地形図にはこのあたりに神社記号があります。計画段階からどんな神社なのか気になっていたんですが、社殿らしきものは見あたりません。
大木が丸く立ち並んでいます。祠が建っていてもおかしくありませんが祠も痕跡もなく、
ちょっと引き返して平らな土地で社殿の痕跡を探したりしたけれど、なにも見つからず。
先に進みます。小ピークを過ぎて振り返ると大きな石がバラバラと並んでいました。社殿の痕跡のようなではないような、ないですよね。
社殿の痕跡じゃなさそうな場所を過ぎると少しずつ尾根が絞られてきて
すぐに植林内の快適な尾根歩きになりました。水の音が聞こえてきます。
いきなり急勾配になり、先に祠が見えてきました。
前に回り込みました。立派な祠です。扉を開けさせていただきました。「金比羅宮」「金比羅主大神」「明治四辛未年」などと書かれた奉納板が納められています。この祠は神社記号と関係があるのでしょうか。
すぐ下にもう1宇、立派な祠が建っていました。
祠を過ぎると防獣ネットにぶつかりました。
ネット沿いは草ボーボーで歩きづらいので左手の植林の中を下ります。
右手の見晴らしのよさそうな場所に出てみました。ススキの向こうの南沢の対岸に伐採された山肌が見えました。
こんな道になりました。もう里は近い雰囲気です。
傾いた庚申塚を過ぎ、快適に下っていたんですが、
擁壁の上に出ました。道路まで3m近くあるはずです。ここからは降りられません。とくに根拠はなく、左へ移動して道路に降りられる場所を探します。
藪を突っ切てきましたがまだ降りられません。
テキトーにトラバース(山腹水平移動)を続けていると左上に道が見つかりました。たどります。
眼下に南秋川が見えてきました。右手に防獣ネットがあって踏み跡は右に回り込んでいます。たどると、
草ボーボーの向こうに道路に下る坂道がありました。
道路に降りました。これにて槇寄山北東尾根はおしまいです。右に下っていくとすぐに南橋という小さな橋が南秋川に架かっています。
次は南谷沢左岸尾根をめざします。