奥多摩尾根歩き
篠八窪尾根、舟子尾根、古愛宕山北東尾根

(2/4)


日蔭本田山→石立ノ頭→(1時間)採石場→(50分)刈寄山


篠八窪尾根のハイライトは採石場の突破? 回避? 大迷走? でした。これ以上は尖らないでしょうという急降下の尾根を避け、谷に降りたはいいけれど。

620m圏の分岐まで戻ってきました。
篠八窪尾根の続きを歩きます。
下って、あの先で尾根は分岐。
左の尾根です。そこそこしっかりした踏み跡がありますが、こちらは篠八窪尾根からはずれ度合いが大きくなります。ですので
ほぼ直進のこちらのヤブっぽい尾根を下ります。
こんな尾根道から
こんな尾根道になって
尾根の向こうに段々畑のような山肌が見えてきました。
左下が採石場跡です。
560mあたり。採石した最上部だと思います。
採石でできた尾根を下ります。
右から2つめの山が刈寄山です。かつてはここからあちらへ尾根が続いていました(見たわけではないんですが)が、いまは広大な原っぱになっています。小さな水溜まりでたくさんの小鳥が騒いでいました。
尾根というか採石場の縁というか、こんなとんがりを下っていきます。
どんどん
とんがっていくし急降下になっていくので
右の谷側に逃げ込みました。トラバース(山腹横歩き)を続けたんですがあまりにも急勾配なので谷に降りることに。
涸れ沢が見えてきました。細い木を掴み、根元を足がかりにして下っていきます。
あと少しです。ん? 沢にロープらしきものが見えます。
沢に立ちました。あちらから下ってきました。というか自由落下しないようにいろんなところに引っかかりながらパチンコ玉のように高度を下げてきました。
これは沢の上流方向です。ワイルドです。
見えていたロープです。引っ張ってみるとどこに結ばれているわけでもなくズルッと土砂の中から端っこの輪が出てきました。山側の木に固定されていたものが木ごと落ちたのかもしれません。役に立たないにしても劇降下のあとはあるだけでちょっと安心、な気分です。
岩ゴロゴロの沢を下ります。ここでロープは岩に乗られて消失。
岩ゴロゴロ足すことのヤブです。
またロープが復活しました。これって上からずっとつながっているのでしょうか。
炭窯跡にぶつかりました。これもロープと同じく役には立たないですがちょっと安心、な気分になります。おまけに対岸に薄い踏み跡がのびています。
しっかりした石組みが残っています。役立ちそうです。
右岸の踏み跡をたどります。沢を覗いてみるととんでもなく狭く急な凶相です。
小さな尾根になりました。
踏み跡は続きます。
で、突然の終端。沢に向かってビシッと切れ落ちています。これ以上は進めません。踏み跡はなんなんでしょう。人も獣もここまで来て「ヤバッ」って引き返しているのでしょうか。だとしたら笑えます。
笑っている場合ではないので炭窯跡まで引き返してきました。
玄米茶を飲みながら思案です。二口飲んで左岸の崖を登って尾根に復帰するしかない、との結論にいたりました。斜上します。
斜上から70度くらいありそうなこの斜面を登ります。倒木が手がかりになりそうです。獣の踏み跡もあります。心強いです。
這い上がります。
這い上がってきました。
目の前の風景に驚きました。てっきり尖った尾根の途中だと思っていたんですが原っぱでした。
こちらに向かって下っているモヒカン刈りみたいな尾根のてっぺんあたりから左側の沢に下り、沢を歩いてここに這い上がってきたことになります。尾根をはずれてから40分ほどたっています。
原っぱの中の幅広の道を進みます。ダケカンバや名前のわからない細い木が林立していました。
道をずっと歩くのもいかがなものかと思い、ここから取り付いて蛇行する道をショートカットすることに。
なんとも過酷な這い上がりでした。
距離的には確かにショートカットですが時間的、体力的コストパフォーマンスはひどいものでした。気を取り直して先に進みます。
振り返って下ってきた篠八窪尾根です。右上から左下へ、途中から向こう側の沢に下りました。
採石場の道の終点です。丸太で土留された階段がつくられていました。
階段が終わりこんな曖昧な踏み跡になりましたが尾根筋を追います。
今度は鉄板で土留された階段です。
階段が終わるとこんな立派な尾根道になりました。
頂上直下の急登でしょうか。登ります。
登ってきて
左にグッと曲がりました。頂上はもうちょっと先のようです。
赤白の鉄塔が見えたりもしました。
登ってきて
あれは山名柱ではないでしょうか
刈寄山の山頂に到着。これにて篠八窪尾根はおしまいです。刈寄山には二等三角点があって標高は 687.05m、基準点名は戸倉村。
北から東方面が開けています。
北方面。あきる野市の市街地が木でまんまと隠れています。多分、もっと撮影にイイ位置があると思います。
都心方面。まんまと隠れています。。
これは手元。わたくし製おにぎらずとおやつラーメンでご飯にします。おにぎらずの具は焼きたらこです。それにしても食後の白湯はとてもおいしいです。