奥多摩尾根歩き
森沢左俣左岸尾根、森沢右俣右岸尾根、森沢右俣左岸尾根、大羽根沢ナタ沢中間尾根

(4/4 大羽根沢ナタ沢中間尾根)


大羽根山→大羽根沢ナタ沢中間尾根→(1時間10分)檜原街道→(30分)[GOAL]檜原温泉センター数馬の湯→温泉センターバス停→JR五日市線武蔵五日市駅


大羽根沢ナタ沢中間尾根はおだやかな下降に始まり、ちょっと分岐がややこしいけれどこれといったイベントも起こらない尾根だったんですが、最後の最後の檜原街道への着地に試練が濃縮されていました。

大羽根山山頂から引き返します。
5、6分で大羽根沢ナタ沢中間尾根の下降点に到着。
だだっぴろくてなだらかな尾根です。テキトーに下ります。
右手に笹ヶタワノ峰北東尾根が見えます。
下ります。
下ってきて
下ります。
分岐は右へ。植林からはなれずに歩きます。
下ってきて
下ります。そこそこの傾斜だと思いますが森沢右俣右岸尾根の急降下にくらべたら屁でもありません。屁じゃないとすればなんなのか、それはちょっとわかりません。
830mあたりで作業道を横断します。
あの下で左から下ってきた尾根と合流し、勾配はゆるみそうです。
道すがら。
下ります。あれは御前山でしょうか。
下ってきて
下ります。そこそこの勾配ですが、こんなのは森沢右俣右岸尾根の急降下にくらべたら(以下同文)。
左手に見えるのはかつて歩いた大羽根山尾根(テキトーな名付けです。樹木の解説板がいくつも設置されている「学習の尾根」みたいな雰囲気の尾根)です。
690m圏の微妙な分岐は右へ。やはり植林からはなれません。
下ってきて
660m圏の分岐はまた右へ。実はこの分岐は大羽根沢(左)に降りるかナタ沢(右)に降りるかを決める重要なポイントです(切り替え画像参照)。事前にGoogleマップのストリートビューで檜原街道への着地点を探ったんですが、階段やスロープは見当たらず、落石防護網が道路の通行者をがっちり守っています。となると、沢にかかっている橋のたもとから道路に出る、というのがわたくしの定石です。けれどもストリートビューでは大羽根沢にもナタ沢にもココ! という確信が持てる着地点はありませんでした。タワ沢に進路をとった理由はなんとなくとしか言いようがありません。ただ、タワ沢は前回の石原小屋窪左岸尾根右岸尾根篶ヶ窪左岸尾根右岸尾根を歩いたときにバスから見た新造(「しんぞ」ではなく「しんぞう」のほうです)の堰堤の記憶があり、工事用の通路なんかが残っているんじゃないかという期待がありました。なんとも根拠の薄い決断でしたが、分岐は右へ。
急降下です。こんなのは(以下同文)。
とてもにぎやかな場所を通過します。テープに頼りっきりだとここを一生ぐるぐる回ることになってしまいます。
檜原街道が見えてきて尾根はギュッとヤセました。右側がナタ沢です。
下ってきて
下るんですが不穏な雰囲気です。右下に堰堤が見えます。道路の向こうは数馬ヘリポートです。工事用の通路みたいたものはありません。
ザレたとんでもない急降下です。切れ落ちています。じんわりじんわり下ります。時折、自動車が通ります。小石1個、落とすわけにはいきません。耳を澄ましてエンジン音が近づいてこないことを確認しながらの下降です。ここは以下同文ではありません。
下ってきて
擁壁の上に立ちました。落石防護網は途切れていますが、ここから道路に飛び降りるのは無理。ちょっと登り返してナタ沢側に道路の高さくらいまでズリズリズリと下り、
石積の下に降り、飛び出た擁壁の端を抱きながらガードレールの外側に着地。
これにて大羽根沢ナタ沢中間尾根はおしまいです。ずーっと楽ちんな尾根歩きだったんですが最後の最後に肝を冷やしました。数か月に1度の寒波でした。
ヘリポート前で履きっぱなしだったチェーンスパイクを脱ぎ、「檜原温泉センター 数馬の湯」に向かいます。
着地点候補だった大羽根沢です。
うーん、この急斜面を下ったほうが安全だったでしょうか。微妙。どっちもどっち、という感じです。ただ、こちらは落石を気にしなくてよさそうです。
道すがら。ナタ沢から「檜原温泉センター 数馬の湯」までゆっくり歩いて30分ほどです。
「檜原温泉センター 数馬の湯」のビールと舞茸の天ぷらを激写。カリッとしているけれど質感たっぷりの舞茸の向こうに澄んだ青い空が...みたいなイメージとぜんぜん違います。まっ、しょうがありません。
ログがいったん「檜原温泉センター 数馬の湯」を通り過ぎているのは松坂屋酒店で缶ビールを買ったため。風呂前の一杯、好きです。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。今回も楽しい尾根歩きができました。また、よろしくお願いします。