奥多摩尾根歩き
御堂指尾根1072m峰北東尾根、御堂指尾根1072m峰北西尾根、三頭山中尾根

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今回は御堂指尾根1072m峰北東尾根を登り、御堂指尾根1072m峰北西尾根を下り、三頭山中尾根を登りました。
御堂指尾根1072m峰北東尾根と御堂指尾根1072m峰北西尾根はテキトーな名付けの通り、三頭山をてっぺんにして北に下る御堂指尾根の1072m標高点から北東と北西に下っている尾根です。北東尾根はサイグチ沢という沢の二俣地点に没し、北西尾根はヨンスキ沢という沢の二俣地点に落ち込んでいます。三頭山中尾根はそのヨンスキ沢二俣地点から南に三頭山に向けてせり上がっている尾根です。
三頭山中尾根はかつてクマの親子を目撃したことがある尾根です。このときはヨンスキ沢を遡ったんですが、かなりしんどかった記憶があり、今回は御堂指尾根を乗越すルートにしました。ふふふ、3つの尾根歩きができることになります。
コース JR青梅線奥多摩駅→[START]深山橋バス停→三峰橋→奥多摩周遊道路→(1時間20分)サイグチ沢→御堂指尾根1072m北東尾根→(1時間)御堂指尾根1072m標高点→御堂指尾根1072m北西尾根→(40分)ヨンスキ沢二俣点→三頭山中尾根→(2時間30分)三頭山(西峰)→(10分)ムシカリ峠→ブナの路→(40分)三頭大滝→ケヤキの路→奥多摩周遊道路→三頭沢遊歩道→(40分)奥多摩周遊道路旧料金所→(20分)[GOAL]仲の平バス停→JR五日市線武蔵五日市駅
(7時間20分)
歩いた日 2025年11月8日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR青梅線奥多摩駅→[START]深山橋バス停→三峰橋→奥多摩周遊道路→(1時間20分)サイグチ沢→御堂指尾根1072m北東尾根→(1時間)御堂指尾根1072m標高点→御堂指尾根1072m北西尾根→(40分)ヨンスキ沢二俣点


御堂指尾根1072m峰北東尾根は奥多摩周遊道路がサイグチ沢を渡る地点から取付きました。サイグチ沢沿いには鞘口峠まで登るルートあるようですが路肩の崩落で通行禁止になっていました。奥多摩湖の麦山浮橋は渇水で通行止めなので深山橋バス停からぐる〜と迂回してのアプローチです。
御堂指尾根1072m峰北西尾根は短いけれど急降下だらけ。おまけに進路に迷う分岐がいくつかあってなかなか難儀な尾根でした。黄色や赤色の葉っぱに覆われ、風が吹くとそれぞれのスタイルで散って舞って尾根に積み重なっていく美しい尾根でもあります。

おはようございます。奥多摩駅前から鴨沢西行きのバスに乗り深山橋(みやまばし)バス停で降りました。
バスを追いかけるように進むとすぐに深山橋です。橋の袂で手ぬぐいを首に巻き、軍手をします。深山橋を渡り、正面奥の三頭橋(みとうばし)を渡り、奥多摩周遊道路を歩きます。
三頭橋を渡ってすぐ右手のムロクボ尾根の登山口を通過します。道標が立っているんですが擁壁の上なのでちょっとわかりづらいです。
かつて奥多摩湖を渡っていたロープウェイの遺構、三頭山口駅を見上げながら通過します。
奥多摩周遊道路は10月〜3月、18時〜9時の間は一般車両は通行止めです。広い道路をテキトーに歩けます。爽快です。でも、たまに作業車なんかが通るので油断大敵。右奥に朝日に照らされて茶色い橋が白く光っています。そうですあれこそが『駐在刑事』(テレビ東京)の初期のオープニングで美しく映える麦山橋です。主人公の江波敦史警部補(寺島進)が先ほど渡った三頭橋を白チャリで激走する姿なんかも幾度となく目撃されています。
ヌカザス尾根の登山口を通過します。
タヌキ。木製の標識です。
通行止めの麦山浮橋。
倉戸山。
三頭の名水。
浮橋から周遊道路へはここに出ます。
ヌカザス山北東尾根の登山口は工事事務所の向こう。
かつて三頭山中尾根御堂指尾根を歩いたときに昇り降りした階段を通過します。9時を過ぎると堰を切ったようにバイクや車が行き来しはじめました。
深山橋バス停を出発して1時間20分ほどでめざす御堂指尾根1072m峰北東尾根の下端に到着。サイグチ沢沿いに登山道があって「鞘口峠1.7km・三頭山3.1km」と書かれた道標が立っています。
荒れ気味のサイグチ沢。
登山道にはトラロープが張られていて2019年の台風以降、通行止めになっているようです。けれどもわたくしが歩くのは目の前の日当たりよく風通しよく間伐された植林帯です。取付きます。めちゃくちゃ急勾配です。
800m圏でしっかりした作業道を横断します。この後もいくつか横断します。手入れが厚い山域のようです。
手を使いながらの急登に喘ぎながら登ってきて
脚を突っ張ってちょっと休憩。御堂指尾根が黄葉の向こうに見えます。
ようやく勾配はゆるみ、
940m圏で右から登ってきた尾根と合流するとおだやかな尾根になりました。
心地よいです。
道中。
970m圏でまたキツい登りになりました。
尾根は広がり、空も広がってきました。
尾根は平坦になって
登ってきて
御堂指尾根の1072m標高点あたりに到着。これにて御堂指尾根1072m峰北東尾根はおしまいです。
「峰」と書きましたがピークらしさはなく、どら焼きの上に立っているみたいです。
そんなどら焼きの上でザックを降ろして休憩します。ザックは写真中央やや右の真っ直ぐに立っている木の根元でアサガオの種のように見えています。ちょっと迷ってチェーンスパイクを装着。御堂指尾根1072m峰北西尾根をめざしてザックを担ぎます。
スマホGPSを頼りにどら焼きをちょっと北に進むとトラロープが張られていました。御堂指尾根はやや右に下っていくんですが、御堂指尾根1072m峰北西尾根はほぼ直進方向のトラロープの向こうです。
下ります。そこそこ急降下です。東京都水道局の赤帽白杭がつづきます。
下ってきて
下ります。いい景色です。
赤帽白杭が立っている1010m圏の分岐は右へ。
雑木と植林に挟まれた急降下です。
970m圏の分岐です。右へ。下っているとさらに右に小尾根が見えて3つの分岐だったことが判明。だからどーしたという話です。いや、そーでもないかな。
930m圏でまた分岐です。ちょっと迷います。ヨンスキ沢に降りるには等高線の開き具合で右のほうがラクちんそ。右へ。
ヤセ尾根の急傾斜をじんわりじんわり下ってきて
腰を引きゆるりゆるりと下ります。
しばらく見なかった赤帽白杭が現れました。
チェーンスパイクを履いてよかったです。ズッザズッザと下ってきて
下ります。すごい量の葉っぱが風に舞っています。その数約4500枚(『奥多摩尾根歩き』調べ)。立ち止まって見とれていました。
下ってきて沢沿いの層の薄い植林帯に入ると
ヨンスキ沢がすぐそこに流れていました。これにて御堂指尾根1072m峰北西尾根はおしまいです。
次の三頭山中尾根はもう少し上流のようです。あるようなないような踏み跡をたどります。