奥多摩尾根歩き
榧ノ木尾沢左岸尾根、大麦尾根

(2/2 大麦尾根)


榧ノ木尾根1420m圏→(45分)倉戸山→(25分)大麦尾根下降点(950m標高点)→大麦尾根→(55分)見はらし丘→(15分)[GOAL]奥多摩湖バス停→JR青梅線奥多摩駅


榧ノ木尾根を下り、倉戸山を経て、ロープ沿いゾーンが終わっていきなりの急降下を下り終えると大麦尾根の下降点です。落ち葉が厚く積もったゆるーい下りを歩いていくとすぐにフェンスにぶつかりました。それからが大変。何度フェンスをくぐったことか。「見はらし丘」の見覚えのある古びたフェンスにたどりついたときはそーとーうれしかったです。新フェンスは少なくとも2重で、それぞれ設置経路が違っていて迷路のようになっています。迷路なら出口と入り口があると思うんですが大麦尾根の迷路は謎です。近づかないほうが吉かも。

御前山や大岳山を眺めながら榧ノ木尾根を下ります。
道すがら。
1344mの標高点あたりの手製道標。この写真だけ日付が入ってしまいました。
倉戸山は「くらとやま」か「くらどやま」か議論があるとかないとか。
ロープ沿いゾーンから
ゾーンを抜けるとすぐに左手が植林になり、1245mあたりで前回に下った藤巻沢右岸尾根のてっぺんを通過します。
道すがら。
尾根道は左植林、右雑木になり、途中で道がわかりづらくなったんですが、植林と雑木の境い目をたどっていくと
なだらかなのぼりになり、
倉戸山の広ーい山頂に着きました。二等三角点があり、標高は 1169.31m、基準点名は留浦村。ヤマザクラの名所らしいんですがまだサクラの季節に訪れたことはありません。
広くまーるい山頂なので方角が定まりません。道標の「倉戸口・熱海バス停」方面を見つけて従います。
遠くの山並みを眺め、
ハート形の奥多摩湖を眺め、
「90 | 89」と「89 | —」の林班界標の間を通過し、
ロープ沿いのゾーンへ。
ゾーンが終わるといきなりの急降下です。ダダーッと下り、
左手の手製道標を過ぎて
すぐの右手の道標が950mの標高点あたりで、その反対側が
大麦尾根の下降点です。
とてもなだらかな下り始めです。
下ってきて
下っていくと
880mあたりで金属製のフェンスにぶつかりました。
支柱と支柱が樹脂製のロープで上下2か所結ばれています。結び目をほどいて支柱を広げて通り抜け、ロープを結び直せばいい、と単純に思ったんですがこれが大間違い。下の結びは蝶結びですんなり解けたんですが、上の結び目は真結びでしかもガッチガチのガッチガチ。解くことを前提としていないとしか思えないような結びでした。仕方なく、ザックを放り投げ、左の支柱の下に開いた小さな穴をくぐり抜けました。
落下の衝撃でザックのベルトポケットに入れていたカメラの液晶が壊れました。写せるんですがファインダーがないのでどんな風に撮れるのか確かめることができません。ここからはスマホの写真です。くぐり抜けたフェンス沿いに歩いていくとフェンスは金属製と樹脂製に分岐しました。金属製はあちらへ。樹脂製は行く手を遮って下っていきます。
樹脂製に沿って下ったんですが、尾根筋をはずれそうなので獣(ヒトかも)の這った跡をたどって樹脂フェンスをくぐってきました。ずいぶんたくさんの立木に識別テープが巻かれていましたが伐採計画なのでしょうか。
トラバース(山腹水平移動)して大麦尾根の本筋に復帰します。
復帰後も4、5回は樹脂フェンスをくぐりました。まさに迷路です。尾根歩きではなく「こんなゲームなんだ」と思うしかありません。迷路に迷いながらも奥多摩湖がずいぶん近くに見えるようになりました。
下ってきて
見覚えのある古びたフェンスにぶつかりました。やりました。右に下ると
立ったまま通り抜けられる夢のような扉です。
通り抜けると「見はらし丘」です。これで大麦尾根はおしまいとします。
「見はらし丘」をビシッと整備されたくの字くの字の遊歩道を下ります。14時台のビールじゃなくてバスに飲むじゃなくて乗れるように急ぎます。
ウメかサクラか、満開でした。バスに間に合い途中下車して缶ビールを購入。軍手や服にくっついたくずれた落ち葉を払い落としながらのんびり奥多摩駅に向かいました。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。もう、あまりフェンスをくぐるようなことはしたくありません。今後ともよろしくお願いします。