奥多摩尾根歩き
カマクラ谷尾根、ジゴク谷尾根

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1257m標高点(シロヨシ山?)→ジゴク谷尾根→(1時間40分)ジゴク谷尾根下端→(20分)保之瀬集落→[GOAL]丹波バス停→JR青梅線奥多摩駅


ジゴク谷尾根はそこそこの急降下に急降下が続き、尾根幅はだんだん狭まっていきます。新緑に包まれて、水の流れる大きな音に囲まれて、丹波川沿いの断崖に出たりしないだろうかなどと不安がちょっとずつ膨らんで、ヤセ尾根の急斜面をじんわりじんわり下っていきました。

ジゴク谷尾根を下ります。意を決してヤブに突入。
あちらから下ってきました。ヤブは1分足らずで突破し、ヤブを出て1分ちょっとで林道に出ました。意を決したわりにはあっけなかったです。
ジゴク谷尾根は林道の向こうに
こんな感じで続きます。序盤はなだらかな下りなんですが、
すぐにやや急降下です。
左雑木、右ヒノキの尾根が全面雑木になりました。曇天の新緑もいとをかし、などと愛でていると雨が降ってきました。
下ってきて
そこそこの急降下が続きます。
1080mあたり。イイ感じのヤセ尾根になり、
さらにヤセて
左のカマクラ谷も
右のジゴク谷も落ちちゃいけない雰囲気を醸し出しています。
1040m圏の分岐です。
左の尾根はあの先で切れ落ちている模様。
右の尾根でよかったです。
すぐにまた分岐。右の尾根へ。
1000mあたりでまた分岐。尾根の形ははっきりしませんが、下りたい方向はほぼ真北なので左の尾根をチョイス。
下ってきて
940m圏のこの小さな広場みたいな場所でちょっと休憩。
尾根の形は相変わらずはっきりしないけれど方角を定めて
下ってきて
素敵な尾根です。弱かったりとても弱かったりの雨が降り続き、遠雷も聞こえていたんですが晴れてきました。
860mあたりの分岐はほぼ直進。
水の流れる音が聞こえてくるようになりました。
右下のほうになだらかな尾根が見えていましたが、このまま本尾根と思われるヤセ尾根を下ります。
下ってきて
下ります。水の音が大きくなってきました。正面からも左からも聞こえてきます。
710m圏でそこそこしっかりした作業道にぶつかりました。ほんの一瞬、二瞬、迷いましたがそのまま尾根歩きを続行。
左のはるか下にカマクラ谷の流れがちらりと見え、
水の音はますます大きくなってゴージャスなサラウンド状態です。
丹波川らしき水面が見えてきましたがまだ想定している道にぶつかりません。先ほどの作業道まで登り返して活路を見出す、なんてことは酷です。嫌です。
平坦地と青いなにかが見えてきました。明らかにヒトの痕跡です。はやる気持ちをおさえ、キツい斜面をくの字くの字でじんわりじんわり下っていきます。
やりました! 道にぶつかりました。道の向こうの平坦地には打ち捨てられた青いネット、左にはカマクラ谷に架かっている木橋も見えます。
平坦地に立ちました。これにてジゴク谷尾根はおしまいです。
ジゴク谷尾根の下端。カマクラ谷尾根と同じく、なだらかに丹波川に沈んでいます。
道を丹波川上流方向へ歩いてみました。すぐの窪で桟道がバッキバッキになって崩れ落ちていました。ただ、道はその先に続いているよう。気になります。
保之瀬集落に戻ります。カマクラ谷の木橋は渡らないほうがよさそうなので飛石で対岸へ。
カマクラ谷の上流。深く抉れた谷を落ちてきた水は
もうすぐ丹波川に流れ込みます。
5、6分ほど歩けばカマクラ谷尾根を乗り越します。
マメトチ窪を渡り、
マメトチ窪尾根を乗り越すとすぐに保之瀬集落です。
方興寺という寺によってみました。ピシャリ! と音が聞こえてきそうなほど戸締まりされていました。後から知ったんですが、この少し上に薬師堂があって「薬師さま」として保之瀬ばかりでなく近在の集落の信仰を集めてきたらしいです。
保之瀬橋を渡り、下流の橋は下保ノ瀬橋だったよね、どうして字が違うんだろう、などと思いながら坂道を登っていると、
ふと視線を感じたその先でカモシカがガードレールの隙間からこちらを見ていました。
大菩薩ライン(青梅街道)に出る手前で歩いた尾根を眺めます。いちばん奥からひとつ手前がジゴク谷尾根、その手前がカマクラ谷尾根です。多分。ログはここまで。確かです。
丹波バス停近くの船木(舩木)商店は日曜日は休みです。大菩薩ラインをはずれて丹波山村役場の先の岡部商店へ。おばさんから尾根歩きの参考になるこの地域の興味深いを話を聞き、缶ビールを買って、
丹波川右岸沿いの道をぶらぶら上流に向かって歩きました。14時台のバスに間に合ったんですが15時台にしたのでずいぶん時間があります。急ぐ理由はありません。河原でビールを飲んで
さらにぶらぶらと上流に向かって歩きました。ドローンの練習風景や村営つり場で釣り糸を垂らす家族連れなんかを眺め、この細い橋で対岸に渡ります。
急坂を登ります。村営つり場や渡ってきた橋が見えます。
丹波バス停に着きました。工事関係の方がいたので新しいバス停はどうなるのか聞いてみたところ、細長い屋根というか庇のついたものが新庁舎の前にできるそう。
牛のいなくなった牛小屋みたいな以前のバス停もなかなか味わい深いものがあったよなあ、などと思っているとバスがやってきました。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。無事、下山できました。楽しい尾根歩きでした。また、よろしくお願いします。