今回は伊豆ヶ岳東尾根を登り、殿入谷右岸尾根を下りました。遠征です。尾根の名前は『新装版 奥武蔵 登山詳細図』(吉備人出版)によります。ちなみに『山と高原地図22 奥武蔵・秩父』(昭文社)には「バラガ平尾根(伊豆ヶ岳東尾根)」という文字はありますがルート記載はなく、殿入谷右岸尾根は文字もないんですが、「トノ入ヤツ」という谷の名前は記載されています。でもって『詳細図』にはこの谷の名前は「殿入ヤツ(戸ノ入)」と記載されています。でもってもって「トノ入ヤツ」は「殿入谷津」という表記もあるようで「殿入谷右岸尾根」は「殿入谷津右岸尾根」の誤記なのかと思いきや「谷」は「やつ」と読むこともあるようで、でもってもってもってこれはこれでいいのかな、と思う次第です。ということで「殿入谷右岸尾根」は「とのいりやつうがんおね」と読むことにします。
実は、かなり長いあいだずっと伊豆ヶ岳という文字を目にしたとき「伊豆半島の主みたいな山なんだろうな」と思っていたんですが、ある方からのメールで奥武蔵の山だと知って軽く驚きました。3か月半ほど前のことです。で、なんとなく調べてみると、グニョグニョしたりエイのしっぽみたいにシュッとヤセたりして尾根の形が面白いルートが見つかったのでいつか歩いてみようと思っていた山域です。
順調に登って下るとたいして時間はかかりそうもないので、殿入谷右岸尾根を下ったあとに近在の子ノ山(ねのやま)にある子ノ権現天龍寺に寄ることにしました。子ノ権現天龍寺へは林道を途中ではずれ、谷沿いを歩き、道を見失い、子ノ山の北に下っている尾根に這い上がるというこじれた尾根歩きになってしまいました。最近、坐骨神経痛(多分)で左尻から左膝の裏や表までがときどきビリビリズンズンと激しく痛みます。子ノ権現天龍寺は「足腰守護の仏様」らしいのでご利益にも期待です。

伊豆ヶ岳東尾根、殿入谷右岸尾根、子ノ山北尾根(ちょっと)
(1/3 伊豆ヶ岳東尾根)
■コース | [START]西武鉄道西武秩父線西吾野駅→森坂峠→(50分)伊豆ヶ岳東尾根取付→伊豆ヶ岳東尾根→(2時間50分)伊豆ヶ岳→(10分)殿入谷右岸尾根へのトラバース開始→殿入谷右岸尾根→(1時間50分)観音堂→子の山林道→謎の道→子ノ山北尾根→(1時間10分)子ノ権現天龍寺(見晴台、御守り購入)→関東ふれあいの道→(1時間30分)[GOAL]西武鉄道西武秩父線吾野駅 (8時間20分) |
■歩いた日 | 2022年12月26日(月) |
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。
■[START]西武鉄道西武秩父線西吾野駅→森坂峠→(50分)伊豆ヶ岳東尾根取付→伊豆ヶ岳東尾根→(2時間50分)伊豆ヶ岳
伊豆ヶ岳東尾根は伊豆ヶ岳から東に下り、久通川(くずうがわ)という川に架かる日用橋(読み方不明)あたりが下端の尾根です。下端近くにはGoogleマップによると「馬頭観世音」があります。できるだけ下端から登ってみようと取付けそうな場所を探してGoogleマップのストリートビューでうろうろしたんですが、「ここ」というポイントは見つけられずじまい。現場で探るしかありませんでした。
地形図を見ると伊豆ヶ岳東尾根は針葉樹林の記号にほぼ覆われていて植林のなかの尾根歩きかなと思っていたんですが、ところがどっこい、上部は葉を落とした雑木林でとても明るい尾根でした。
雑木林は頂上直下のとんでもない急坂にぶつかります。急坂というよりは崖です。なんとか這い上がると、次がありました。
ロープが垂れた標高差40mほどのやっかいな崖です。必死に登りきると、たくさんの賽銭に囲まれた小さな大国さまが座っている伊豆ヶ岳の頂上でした。


























































































切り替え画像は伊豆ヶ岳の名前の由来に関する案内板です。いずれでしょうか。




