奥多摩尾根歩き
飯能アルプス(正丸駅〜伊豆ヶ岳〜子ノ山)

(2/2)


伊豆ヶ岳→(50分)高畑山→中ノ沢ノ頭→天目指峠→(1時間50分)子ノ山(子ノ権現)


大中小のピークに体力を削られました。パルミジャーノ・レッジャーノみたいに削られました(食べたことないけど)。越えるピークの数を数えながら歩いていると四国八十八ヶ所の霊場を巡っている気分になりました(巡ったことないけれど)。そんなことはともかく我慢、我慢の尾根歩きがつづきます。

よく見えませんが伊豆ヶ岳の先はかなりの急降下のようです。
下ってきて、仰げば険し。
西吾野駅方面に下っていく道を分け、
そこそこキツい傾斜を登っていくと
東屋が見えてきて
古御岳(こみたけ)の山頂(820m圏)です。
登山道からはなれて伊豆ヶ岳から4つめのピークに登ってみると「関東ふれあいの道」の石板が設置されていました。正丸駅から5.5km、吾野駅まで9.0km。
おだやかな尾根歩きもあるんですが
ぐーっと登って7つめのピークは高畑山の山頂です。695mの標高点が設定されています。
鉄塔が見えてきました。安曇幹線339号です。送電線がないということは使われていないんですよね。
北方。
南方。
道中。左下の林道と並走しています。
登山道をはずれて10個めのピークです。ついにつ抜けです。
中ノ沢ノ頭に到着。三等三角点が設置されています。標高622.60m、基準点名は南川。南川はこのあたりの地名です。別名イモクナノ頭。イモクナは地名の俗称だということが点の記に記載されています。現地の山名板は見た通り「中ノ沢頭」だけれどもなぜか「中ノ沢ノ頭」としか呼ばれていないみたい。また、点の記には「俗称「アマメザス」峠ヨリ左折上ル事五丁ニシテ達ス行路易ナリ」と書かれています。その「行路易ナリ」の尾根をたどり天目指峠(あまめざすとうげ)をめざします。
12個めのピークからの急降下です。大小にかかわらずピークの先は急降下、というパターンが頻発します。
石祠を過ぎ、
がくんと下ります。
こんな案内板が立っていたのでてっきりここが天目指峠かと思っていました。ちなみにウナギを食べちゃった樵が住んでいた穴沢は、尾根の南側に下ってすぐの集落です。病に臥せっていた妻にウナギを色べさせたい一心のことだったに違いありません。
あちらから下ってきて、
振り返って鞍部から登ります。
こちらにも石祠が建っています。向かいの石祠は北を向いていましたがこちらは南向きです。
石祠から2分ほどでいかにも峠、みたいな場所に出ました。ここがどうやら本物の天目指峠みたい。
あちらから下ってきて
天目指峠でうろうろしていると男性ソロハイカーがすーっと登っていきました。
天目指峠までで15個(「奥多摩尾根歩き」計測)のピークを越えました。子ノ山をめざします。
ぐぐぐーっと根っこ尾根を登っていき、
通算16個めのピークを通過します。
てらてらと光る岩と根っこの急勾配を登ります。
「西川材」の案内板。このあたりに南川という地名はあるけれど西川という地名はないのに、と思っていたんですがそういうことだったんですね。
18個めのピークから見えない景色を眺めながらちょっと休憩。
岩ゴツの尾根歩きが
つつづいたりして
21個めのピークです。愛宕山という名前があるらしい。660m圏です。
ということは愛宕神社なのでしょうか。
愛宕山から下ってきました。
雲が流れて遠くの山並みが見えました。
負けるな! はたらくくるま!
子ノ山(子ノ権現)に到着。山頂がどこなのかよくわかりません。本堂の場所あたりでしょうか。読経が聞こえてきます。天台宗のお寺です。寺号は大鱗山雲洞院天龍寺で御本尊は子ノ聖大権現。子ノ権現は通称。
特大の鉄のわらじ。重さは2tあるらしい。これを履けばそーとー年上の奥さんに出会えるに違いありません。
年上の妻を探す旅ではないけれど、ちょっぴり重い足取りで飯能アルプスの後半に踏み出します。