奥多摩尾根歩き
ガニ沢左岸尾根、人形山東尾根

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タワ尾根1340m圏→金袋山→(25分)人形山→人形山東尾根→(1時間20分)林道小川谷線→(40分)[GOAL]東日原バス停→JR青梅線奥多摩駅


地形図からはわかりづらいですが、タワ尾根は1170m圏で左右に分岐しています。右は一石山へ下っていく一般的な登山道です。人形山へは左の尾根に乗り換えます。
人形山東尾根を歩くのは2度目か3度目のはずですが、幸か不幸か、ほとんど記憶にありません。
尾根はミズナラの大木が目立つ雑木に覆われ、無茶な急降下はなく、小川谷の音が聞こえてくると尾根はいきなりぎゅっと絞られ、小川谷上段歩道を横切ると小川谷林道はもうすぐ、でもないけれど遠くはありません。

タワ尾根を東へ下り、5分ほどで金袋山に到着。1325mの標高点が設定されています。
金袋山から人形山に向かう道中に見つけたキノコ。おいしそうだったので持ち帰りました。ホンシメジに似ているけれど、調べてもどうにもこうにも確信は持てず。残念ですが捨ててしまいました。
タワ尾根をゆっくり下ります。
1170m圏でタワ尾根は分岐します。右は一石山、一石山神社へとつながるいわゆる一般的なルートです。
めざす人形山は左のあちらです。ゆるく下ってゆるく登って尾根を乗り換えると、
人形山の山頂です。1176mの標高点が設定されています。
人形山東尾根を下ります。
花のようなマスタケ(食べた記録はこちら)を通過します。
いい景色です。
でも花より団子。ナラタケ(多分)の群生です。食べるには育ちすぎですが、
若そうなのを何本か採取(かつて食べた記録はマスタケと同じページです)。傘の中央に黒い斑点がある。傘の縁に放射状の線がある。つばがある。つばから下は褐色。柄を折るとポキっと音がする。など、ナラタケの特徴にバッチリです。
尾根上から「金袋山のミズナラ」が見えました。かつて幹周7.51m、樹高20mの威容を誇った巨樹ですが、数年前に枯れて折れ、倒れてしまいました。なぜ「人形山のミズナラ」ではないのか、奥多摩100不思議のひとつになっているのかどうかは不明です。
いい雰囲気の尾根が
つづきます。
980m圏の分岐です。右へ。
いきなり勾配がキツくなってきて
同時にぎゅっと絞られてヤセ尾根になって
850m圏の鞍部で尾根を横切る小川谷上段歩道にぶつかりました。
振り返って。上段歩道は人形山東尾根の山腹をトラバースしていきます。
振り返って。ビシッと尾根上を登るか、右の道を下るか。下ります。
道中。
小川谷下段歩道です。
右上から人形山東尾根を下ってきて下段歩道を
右へ進んですぐ、通せん坊で下段歩道をはなれて左へ下ります。
べりべりと剥がれた木の根っこを通過すると
小川谷林道が見えてきました。
小川谷林道に降りました。これにて人形山東尾根はおしまいです。
林道をてくてく歩き、浄水場を過ぎ、
ゲートを抜け、頭上に被さる岩壁をちょっとビビりながら過ぎ、
小川谷林道の起点を過ぎ、籠岩、燕岩、梵天岩、日原鍾乳洞、一石山神社を過ぎ、小川谷橋を渡ります。時間があるので鍾乳洞バス停を過ぎ、
稲村岩を見上げながら日原街道を歩いて東日原バス停に着きました。鍾乳洞行きのバスが走り去り、奥多摩駅行きのバスになって引き返してくるまでずっとひとりでした。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。これからナラタケ(多分)を食べます。「毒キノコじゃありませんように」って無茶なお願いでしょうか。無事、生き延びたらまた楽しい尾根歩きをよろしくお願いします。
※後日談。毒キノコではなかったようです。なんの症状もなく、とてもおいしくいただきました。