奥多摩尾根歩き
万六ノ頭北尾根、湯場ノ尾根

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今回は万六ノ頭(ばんろくのあたま)北尾根を登り、湯場ノ尾根を下りました。
万六ノ頭北尾根は万六尾根の万六ノ頭からほぼ真北に下って南秋川とイモアライ沢の出合に落ち込んでいる尾根です。湯場ノ尾根万六尾根の湯場ノ頭(ゆばのかしら)をてっぺんにして北東に下って小坂志川(こざかしかわ)と湯場ノ沢の出合あたりに没しています。
では万六尾根はどこかというとややこしいので下の地図を参照してください。
万六ノ頭北尾根はテキトーな名付けですが、湯場ノ尾根は『山と高原地図 奥多摩』に名前だけ記載されています。
※「標高」は省略しています。
コース JR五日市線武蔵五日市駅→[START]宮の沢バス停→(15分)万六ノ頭北尾根取付→万六ノ頭北尾根→(2時間20分)万六ノ頭→笹尾根→(40分)湯場ノ頭→湯場ノ尾根→(1時間30分)小坂志林道→湯場ノ沢(泉源)→(1時間)[GOAL]笹平バス停→JR五日市線武蔵五日市駅
(5時間45分)
歩いた日 2025年11月29日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR五日市線武蔵五日市駅→[START]宮の沢バス停→(15分)万六ノ頭北尾根取付→万六ノ頭北尾根→(2時間20分)万六ノ頭


万六ノ頭北尾根へのアプローチは地形図の道路橋記号と畑記号が頼りでした。
檜原街道から南秋川を右岸にまたぐ橋記号があって、南秋川の右岸には畑記号が並んでいます。その畑記号をイモアライ沢という沢が分断しています。
畑記号を上流にたどり、南秋川右岸に流れ込むイモアライ沢を渡って万六ノ頭北尾根の下端に取付く、という目論見です。イモアライ沢の両岸に畑記号があるのでイモアライ沢はひょいと渡れるに違いない、そんな鋭い推理を胸のうちにしての出発でした。

おはようございます。武蔵五日市駅前から数馬行きのバスに乗って宮の沢バス停で降りました。「特産物直売所やまぶき屋」の前です。開店前の店先で手ぬぐい、軍手、杖の正装に身を固めます。
ちなみにヤマブキは檜原村の花で、木はヒノキ、鳥はウグイスらしい。
「やまぶき屋」の裏、南秋川の対岸にめざす万六ノ頭北尾根が首をもたげています。檜原街道を引き返し、道路橋記号の橋を探します。
すぐに「ヤマメ禁漁」の看板の向こうに怪しげな小道を発見。
「農道柏木野線」の看板が立っていました。小さな橋が南秋川に架かっています。あっけなく橋記号をクリアです。
橋を渡って左にも小道がありますが、
めざす万六の頭北尾根は右です。しっかりした道がのびています。
すぐにプールみたいなワサビ田跡? を左手に見て、さらに進んでいくと
イモアライ沢に架かる橋です。またあっけなく懸案事項をクリア。自分の鋭い推理が恐ろしくなりました。
橋を渡ってすぐ左へ。イモアライ沢の左岸沿いの踏み跡を歩きます。右手は草ボーボーの畑跡地です。
踏み跡は畑跡地で消えました。ここから万六ノ頭北尾根に取付きます。
登ってきて
登ります。頭上にとんがったピークが見えます。植林内のかなりキツい勾配です。
ヒーコラと登ってきて
ピークの先はヤセ尾根でした。がくっとおだやかな勾配になり、
てくてくとヤセ尾根を歩きます。
けれども小ピークを超えるたびに
しんどい登りになり、
すんごい急登の先のピークが空を突いています。
ちょっと休憩。振り返ると浅間尾根が日に照らされていました。
492mの標高点あたりのピークを越えます。
ヤセ尾根がつづきます。楽しいです。
ぐーっと下って
ぐーっと登ってきて地形図からはわからない520m圏のピークを越えると
鞍部からの急登が始まります。
植林の中に入っていくとややおだやかな登りになり、
620m圏で右から登ってきた尾根と合流し、進路は左へ。
唐突に急登がはじまりました。
雰囲気はいいんだけれどもキツい登りです。
右手に万六尾根が見えます。
広場みたいになった尾根でザックを降ろしてちょっと休憩。750m圏です。
ザックを担ぎ7、8分で左から登ってきた万六ノ頭北東尾根と合流。
万六ノ頭北東尾根
のんびりとした尾根歩きです。
たら〜んとした尾根です。
万六ノ頭直下の急登です。
ぐぐぐーっと登ってきて
万六ノ頭に到着。これにて万六ノ頭北尾根はおしまいです。883mの標高点が設定されています。
木の幹と根元に新旧の山名板がありました。ここに立つのは9年ぶりです。そのときは万六尾根を下っている途中だったんですが、進路を間違い、万六ノ頭北尾根万六ノ頭北東尾根の分岐あたりまで下ってしまい、登り返す羽目になりました。よく覚えています。
次は湯場ノ尾根です。まずは万六尾根を南へ、湯場ノ頭をめざします。