奥多摩尾根歩き
雨降谷左岸尾根、ノボリ尾根(下端変)

(3/3 ノボリ尾根(下端変))


ノボリ尾根→ノボリ尾根(下端変)→ウロウロ→(2時間40分)峰谷川雨降谷出合→(20分)[GOAL]峰谷橋バス停→JR青梅線奥多摩駅


いよいよノボリ尾根(下端変)です。気負いすぎていきなり尾根違いをしてしまいました。(下端変)は覚悟していたほどの急降下はなく、驚いたことにしっかりした道がありました。謎の施設を通過し、モノレールを横断し、謎というには謎すぎる建物を通過し、消え入りそうな踏み跡をこわごわとたどって雨降谷に降り、また這い上がって(下端変)に復帰。なかなか刺激的な尾根歩きでした。

ノーマルなノボリ尾根を離れ、左の(下端変)の尾根へ。予想外のことにそこそこしっかり道がありました。
めちゃくちゃ急降下ですが、小さなくの字くの字の道がヤセ尾根を縫っています。左の稜線がノーマルノボリ尾根です。
下ります。
下ってきて
急降下は一段落つき、
750mあたりで尾根の雰囲気はガラリと変わりました。
730mあたりで右手に大規模な崩落地が見え、
680m圏で道は右に尾根を離れていきます。
んー、迷うところです。尾根の先に進んでみるとこちらにもごく薄いですが踏み跡はあります。そのまま尾根上を歩くことに。
ガクンという急降下があったりして
下ってきて
下ります。
なんとなく踏み跡はしっかりしてきた気がします。ここはうねったヤセ尾根の右に道がついています。
ひぇー、みたいな急降下も現れ、
左手から雨降谷の音が聞こえてきました。谷をのぞくと雨降谷左岸尾根から見えていたモノレールが銀色に光り。ススキの大斜面が黄色い壁のようでした。
道は尾根の左へ。尾根上を進みます。
いきなり謎の施設の屋根が現れました。政府の秘密基地を暴いてしまったのかと思ったんですが、そんなことはなく、引き返して道を下ると
「東京都水道局 小河内配水所」のプレートが掲げられていました。
配水所からは手すりつきの道になり、
尾根を回り込んでいく道と左へ下る階段に分岐。
(下端変)は左の階段方向です。ヤセ尾根を階段で下ります。
階段が終わるとヤセ尾根を横断するモノレールにぶつかりました。モノレール沿いに左右どちらにも道がのびています、右下には浄水所のでっかい施設が見えます。左は雨降谷の上流に向かうのでしょう。けれども進みたいのは直進方向。モノレールの向こうのヤセ尾根のその先です。
モノレールをまたぎ、下ります。岩ゴツのヤセ尾根でかなりの勾配です。
蛇行する道路や右手に浄水場が見えます。道路沿いに落石防護壁はあるんですが要注意です。
下ってきて
下ると、また謎の施設が出現しました。窓のないコンクリートの直方体の上にトタン屋根の三畳間ほどの建物が乗っています。これはなんなんでしょう。なんにしても現役ではなさそうです。
水色のポリバケツやタイヤチューブの切れ端、竹籠に入った大きなガラス瓶。謎が謎を呼びます。なんだか南米の打ち捨てられたコカイン工場みたいですが、まさかね。
謎の施設は雨降谷の際に建っていました(左はコンクリート部分の角)。コンクリートの塊の谷側には窓があるんでしょうか。確認しませんでした。
謎の施設から踏み跡は尾根の左(雨降谷側)にのびています。ちょっと迷いましたが、尾根上には乗らず踏み跡をたどることにしました。のっぺり道でそこそこ危ういトラバースです。
さようなら、謎の施設!
ますますのっぺりです。
踏み跡は堰堤に向かって下り始めました。
堰堤の上流側で雨降谷に降ります。
あちらから下ってきました。これにてノボリ尾根(下端変)はおしまい。と、このときはそう思ったんですが、まだ続きます。
朝に歩いた作業道を引き返します。
堰堤はかなり高かったんですね。気づきませんでした。
ノボリ尾根(下端変)を見上げます。うーん、気になります。登ってみます。
崩れた斜面を這い上がるとそこそこしっかりした道がありました。下流に向かってたどってみます。が、この先は洒落た別荘のような民家(だと思います)が建っています。下に赤帽白杭が見え、
上にも赤帽白杭が立っています。ここが民家との境界線なのでしょうか。あの赤帽白杭に向かって登ります。
踏み跡がありました。謎の施設からの道は堰堤あたりでなくなっていましたがかつてはここまで続いていたのかもしれません。
(下端変)に乗りました。謎の施設方向に進んでみます。
ここにも赤帽白杭が立っていました。この先はコンクリートが吹き付けられた崖のへりを歩くことになります。歩けなくもなさそうですが、もう十分です。引き返します。
(下端変)を忠実に下ります。
下ってきて
下ります。左下に民家のフェンスが見えます。
尾根末端部のポコリとしたピークを越え、
下ってきて
電柱で体を支えながら石垣を下って、これにてノボリ尾根(下端変)はおしまいです。出発地点に戻ってきました。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。予想外の道があったりしてちょっと楽ちんな尾根歩きができました。峰谷橋バス停では待ち時間ほぼゼロというオマケもいただきました。また、よろしくお願いします。