奥多摩尾根歩き
大高谷山南東尾根、大高谷山北西尾根、周助山南東尾根、登戸

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今回は奥武蔵へ遠征です。大高谷山南東尾根(おおたかややまなんとうおね)を登り、大高谷山北西尾根を下り、周助山南東尾根(しょうすけやまなんとうおね)を登り、登戸(のぼっと)の先に続く尾根を歩きました。尾道の名前はテキトーな名付けです。登戸は地形図ではノポットとカタカナ表記になっています。けれどもどうやらノ「ボ」ットの誤記らしい。川「乗」山みたいなものでしょうか。
短い尾道をつなぐ尾根歩きが続いていたのでなにかこー、どーんと長い尾根歩きをしたいとちょっと思っていたところに、わたくしのサイトをよく見ていただいているDさんから周助山に関するメールをいただきました。でもって調べてみると周助山がらみでずーっと長い尾根歩きができるではありませんか。いさんで出かけました。
コース JR東日原駅北口バス停→[START]上畑バス停→(20分)大高谷山南東尾根取付→大高谷山南東尾根→(1時間40分)大高谷山→東都飯能カントリー倶楽部を左へ迂回→県道→(55分)大高谷山北西尾根→(1時間25分)上赤土地区→(25分)周助山南東尾根取付→周助山南東尾根→(50分)周助山→(20分)登戸→(1時間20分)仁田山峠→林道原市場名栗線→栃屋谷地区→(25分)[GOAL]ノーラ名栗・さわらびの湯バス停→西武池袋線飯能駅
(7時間40分)
歩いた日 2023年12月9日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR東日原駅北口バス停→[START]上畑バス停→(20分)大高谷山南東尾根取付→大高谷山南東尾根→(1時間40分)大高谷山→東都飯能カントリー倶楽部を左へ迂回→県道→(55分)大高谷山北西尾根


大高谷山南東尾根はワカメがペタッと置かれたような等高線に覆われています。茎(茎ワカメ)の部分をすっと歩ければいいんですが左右に出ている葉っぱ(支尾根)のつけ根部分で小さなピークがあらわれます。小ピークは尾根に直交したりしなかったりする小判型なのでてっぺんに立つと進みたい方向がわからなくなってしまいます。葉っぱのたびに進路にとまどうやっかいな尾根でした。
大高谷山北西尾根は南東尾根にくらべればきわめてスッキリした尾根。ゴルフ場を巻いた道がアクが強くて面白かったです。

おはようございます。東青梅駅から都営バスに乗ったんですが、間違いました。逆方向に乗ってしまいました。約40分のロスです。「梅74甲(トンネル回り循環・青梅車庫発)」というなにやら強そうな路線名ですがフツーの乗合バスで上畑(かみはた)バス停で降車。
バスを追いかけるように少し進んで右の道へ。
この橋を渡らずに右へ。
正面の擁壁が取り巻いている尾根がめざす大高谷山南東尾根です。坂道を登り、左へ回り込みながら取付けそうな場所を探して坂を下り、
燃料倉庫の手前から取付くことにしました。
藪をかきわけると薄い竹林の向こうにめざす大高谷山南東尾根の稜線が見えました。
あやふやな踏み跡をテキトーにたどり、
尾根の上に出ました。擁壁の上でした。墓が整然と並んでいます。めちゃくちゃ怖いです。腕をせいいっぱい伸ばしてシャッターを切りました。長居は無用。
尾根を進みます。倒れたフェンスをまたぐと
すぐに葉っぱの根もと部分にぶつかりました。小さなピークです。大高谷山南東尾根の方向を見定めて、右か左か、進路を決めます。
大小織り交ぜてのアップダウンだらけです。これは中。
大。
左手下に飯能霊園が見えました。すぐそこを霊園内の道路が通っています。
ここは直進でしょう、と思っても葉っぱの根元部分は一筋縄ではいきません。
こちらの薄暗い尾根が本筋だったりします。
中。
標高209m(以降、「標高」は省略)の標高点あたりを通過します。倒木があるだけです。
めくるめく方向転換を抜きにすればおだやかな尾根道が続きます。
まっすぐ続く美しい尾根道。
大でした。
岩が出たりもします。
とにかくくねくねした尾根です。WRI(Wiggle Ridge Index くねくね尾根指数)は飛び抜けて高いです。
極小。
特大を登ってくると
270m圏の「大高ジャンダルム」というピークでした。
なんとなくわかる道標がありました。
大高谷山まであと15分。
きょう今まででいちばんの勾配をグーッと登って
葉っぱの根もとで左に曲がると
大高谷山の山頂でした。これにて大高谷山南東尾根はおしまいです。
山頂には三等三角点があります。標高は325.01m、基準点名は苅生(かろう)。苅生はこのあたりの地名です。正面の東都飯能ゴルフカントリー倶楽部方面が開けています。
ゴルフ場を突っ切ることはできない(多分しかられる)ので右か左かどちらに巻くのかちょっと思案。
道がはっきりしている左を選択。歩きやすい道が続いていました。時折ゴルフに興じる声が聞こえてきます。
260m圏のピークです。尾根は3方に分岐しています。左は小高谷山(282mの標高点)へ、正面は県道へ、右の地形図の破線(徒歩道)へ進みます。
道の形ははっきりしていますが廃れ感がハンパないです。
破線を追おうとしたのですが、すぐに道は分散して解散、みたいになってテキトーに歩くしかなくなりました。すぐそばにゴルフ場があるのがなんだか不思議です。
道なんてありゃしません。
わかりづらいですが、眼下に大きな堰堤というか小さなダムみたいな構造物が見えてきました。地形図の記号は長さが25m以上の堰や砂防ダムをあらわす「せき(大)」。高さもかなりのもので近寄りがたい雰囲気です。
これが破線とは思えませんが仕方がありません。先に進みます。
池? 凍っているようでした。
いきなり現れた白い棒を通過します。もう完全に破線は無視、というか相手にされていません。
道路や自動車が見えてきました。せき(大)から流れてきた水路に向かって下ります。
水路沿いに道路に向かいます。
廃屋(違っていたらごめんなさいい)の横を通って道路に出ます。右へ。
左へゆるく登ると
県道211号です。大高谷山北西尾根に取付けそうな場所を探しながら直竹(なおたけ)川もしくはその支流の小さな流れに沿って歩きます。
柵が途切れた待避所みたいな車道のふくらみに立っています。正面奥から細い谷が流れています。左右どちらの尾根にも取付けそうです。
ぐーっと近づいて覗き込んでみると直竹川に小さな丸太橋が架かっていました。下って渡り、
正面に見えていた細い谷の右の尾根に取付くことにしました。谷をまたぎます。
めちゃくちゃな急登です。踏み跡をテキトーにたどって登ります。
登ってくると
すごい藪です。
幸い藪はすぐに抜け、植林の中のゆるい登りがずーっと続きます。
320mあたりです。くねくねしてわかりづらい地形ですが、ここから大高谷山北西尾根とします。長い長い巻き道でした。
ゴルフ場を右に巻いたときの破線だと思われる道と合流しました。こちらはとてもしっかりした道です。鉄人28号の頭みたいな影は撮影者です。
東京電力奥父線63号を通過します。
野趣あふれる木のベンチなんかがありました。
平成山や
昭和山、
明るいけれど展望のない鉄塔、
朝顔形小便器みたいな木を通過し、大高谷山南東尾根みたいなややこしい分岐はほとんどなく、ずんずん歩いていくと
右手に社が見えました。
近寄ってみます。底が抜けて柱だけで建っていました。動物がかじったのでしょうか。
尾根は荒れ気味になり、
自動車やバイクの音が大きく聞こえるようになって
擁壁の上からコンニチワ、になると嫌なので尾根上から
ほんのちょっぴり流れのある谷に降りてきました。左岸に踏み跡らしきものはあったのですが、
とんでもない藪になって
なんとか抜けました。
ここから抜けてきました。獣道をつくったといっても過言ではないでしょう。
道路に降り、反対側に渡ってきました。これにて大高谷山北西尾根はおしまいです。
降りてきたのは畑中バス停の真ん前でした。
周助山南東尾根まで車道を歩きます。