奥多摩尾根歩き
曲ヶ谷沢左岸尾根、曲り尾根

(曲ヶ谷沢左岸尾根)


今回は曲ヶ谷沢左岸尾根を登り、曲り尾根を下りました。いずれも川苔山の東面にある尾根で、曲ヶ谷沢左岸尾根はヨウヘイギノ頭(標高1286mの標高点 以降「標高」は省略)、曲り尾根真名井北稜の雁掛ノ峰(かりかけのうら)をてっぺんにして大丹波川と曲ヶ谷沢の出合に没している尾根です。早い話が曲ヶ谷沢の左岸を登り、右岸を下った記録なんですが、早いのは話だけで車道歩きを含めると9時間を超える尾根歩きになりました。

コース [START]JR青梅線川井駅→林道大丹波線→(2時間)大丹波川下降点→(45分)曲ヶ谷沢左岸尾根取付(曲ヶ沢谷出合)→曲ヶ谷沢左岸尾根→(2時間20分)ヨウヘイギノ頭→曲ヶ谷北峰→曲ヶ谷南峰→(35分)真名井沢ノ峰→真名井北稜→(15分)曲り尾根下降点(雁掛ノ峰)→曲り尾根→(1時間20分)大丹波川→林道大丹波線→(2時間10分)[GOAL]JR青梅線川井駅
(9時間25分)
歩いた日 2023年7月2日(日)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ~、そ~、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

[START]JR青梅線川井駅→林道大丹波線→(2時間)大丹波川下降点→(45分)曲ヶ谷沢左岸尾根取付(曲ヶ沢谷出合)→曲ヶ谷沢左岸尾根→(2時間20分)ヨウヘイギノ頭


曲ヶ谷沢左岸尾根を登るのは2度め。「三菱トランジスタラジオ」の看板から取付きました。取付くというよりは這付くような傾斜だったんですが、キツい勾配のヤセ尾根が1091mの標高点あたりまで続きます。あまり歩かれた雰囲気はなく、獣のフンも少なく、ひっそりと静かな尾根でした。

おはようございます。川井駅です。きょうも奥多摩大橋は立派です。
改札を出て左の階段を降り、大丹波川を大正橋で渡ってすぐ右折。大丹波川沿いをずんずん進みます。
清東橋(せいとうばし)バス停に到着。きれいなトイレと待合室があります。待合室でザックから杖と軍手を引っ張り出し、先に進みます。
たもとに大丹波沈砂池のある朴橋(ほうのきはし)を渡ります。おそらく橋を渡った先から大丹波林道だと思うんですがよくわかりません。
大丹波ヘリポートを回り込みながら林道は高度を上げます。
ヘリポートから10分たらずで大丹波川への下降点です。杖を伸ばし、軍手をして「午後の紅茶 おいしい無糖」を一口飲んで、
小さなくの字くの字でグーッと下り、大丹波川の左岸沿いを歩いていくと道はシューッという感じでなくなり、ヘンな場所に橋が架かっています。
飛び石で右岸に渡ってきました。
荒れています。
また渡れない橋です。左岸へ。
情に棹させば流されるけれど谷川に杖させば渡れることもあります。右岸へ。
また渡れない橋です。いや、人によっては渡れるかもしれません。左の大岩まで渡渉し、その先の渡れる橋を渡って左岸へ。
今度は堰堤の上流を渡渉します。
2つめの渡れる橋を渡るとすぐに
曲ヶ谷沢出合です。正面奥から右下へ曲ヶ谷沢が流れ落ちています。正面の踏み跡は『奥多摩 登山詳細図(東編)』に掲載されている「曲ヶ谷沢ルート」(下った記録)。右の明るい山腹が曲ヶ谷沢左岸尾根です。
曲ヶ谷沢に架かる橋を渡ると
「三菱トランジスタラジオ」の看板が曲ヶ谷沢左岸尾根の下端に倒れかかっています(石尾根の高丸山から日蔭名栗山への巻道にも同じ看板がありました)。すぐ先は前回に取付いた岩の出っ張りです

曲ヶ谷沢左岸尾根の下端周辺です。
看板から這うように登ってきました。出合が白く輝いています。
木の幹や根っこをつかみながら
ヤセ尾根の急登にあえぎ、
登ってきて
720m圏で勾配はゆるみ、アセビに囲まれた
尾根歩きが続きます。
尾根を大岩が塞ぎます。左右どちらにも巻けそうですが、ファイト 一発! 岩のちょっと右の割れ目から左へ登り、
岩の上に立ちました。だからどーした、って言われても困るんですが。
急登は続きます。
「私、毒キノコです!!」みたいなキノコを通過します。
ちょっとした急登と
キツい急登の波状攻撃です。
標石。尾根上で植林を除けば初めての人工物です。950mあたりです。
前方が明るくなってきたと思ったら鉄塔(新秩父線No.47)が立っていました。
北方向が開けていました。手前に長沢背稜、奥には有間山から右に下るバラ尾根なんかが見えていると思います。
鉄塔をくぐり、先に進みます。
右から登ってきた尾根と合流しました。1091mの標高点あたりです。靴紐が切れて途方に暮れている山ガールがいる、なんてことはなく、
1110m圏の小ピークを通過します。
小ピークからしばらくおだやかな尾根道が続いていたんですが、また急登です。
小ピークから尾根道はずいぶんしっかりしてきました。
1180m圏でくっきりとした道が尾根を横切りました。どこからどこへ行くのでしょうか。
登ってきて
登ると
右手に長沢背稜の日向沢ノ峰(ひなたざわのうら)や蕎麦粒山が見え、
行く手にはとんがった小ピークです。
ピークは岩でした。ガクンと下り、
大きな空に向かってゆるく登っていくと
ヨウヘイギノ頭に到着です。梅雨の晴れ間がちっちゃな草の影も真っ黒にしています。これにて曲ヶ谷沢左岸尾根はおしまいです。
次は曲り尾根を下ります。