奥多摩尾根歩き
クラミ窪右岸尾根、大ダツ窪右岸尾根

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今回はクラミ窪右岸尾根を登り、大ダツ窪右岸尾根を下りました。どちらもてっぺんはハンギョウ尾根の標高1400m(以降「標高」は省略)あたりで、クラミ窪右岸尾根から大ダツ窪右岸尾根へ、西から東へ、ハンギョウ尾根を乗り越すルートです。名前はテキトーです。
前回の大ダツ窪左岸尾根が道を勘違いして迷走したアプローチを含めて楽しかったので今回は右岸尾根というわけです。安直ではありますが、ヨコスズ尾根が土石流で荒涼としてから歩いたことのないカロー大滝までのカロー谷経路を歩いてみる、というオプショナルツアーを付けることでなんだかぐっとグレードが上がった気がするんですがどうでしょう。そうでもないか。まっ、いいです。ついでに帰路はヨコスズ尾根西面水平歩道を歩くというオプショナルツアーも付けることにしました。
コース JR青梅線奥多摩駅→[START]鍾乳洞バス停→林道小川谷線→(1時間)滝上谷橋→クラミ窪右岸尾根→(2時間)ハンギョウ尾根→(5分)大ダツ窪右岸尾根→(50分)カロー大滝→ヨコスズ尾根西面水平歩道→旧日原小学校→(2時間40分)[GOAL]東日原バス停→JR青梅線奥多摩駅
(6時間35分)
歩いた日 2023年10月26日(木)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR青梅線奥多摩駅→[START]鍾乳洞バス停→林道小川谷線→(1時間)滝上谷橋→クラミ窪右岸尾根→(2時間)ハンギョウ尾根


クラミ窪右岸尾根はクラミ窪と滝上谷(たきうえたに)という谷に挟まれた尾根です。地形図を見ると、尾根下端を岩崖記号がぐるりと取り囲んでいて取付くのがちょっと大変そうな雰囲気です。クラミ窪か滝上谷か、どちらかの谷筋から尾根の横っ腹に取付くしかなさそうでしたが、現場に立ってみてクラミ窪に決定。
初っ端の崖登りを終えて灌木に覆われたヤセ尾根をちょっぴり歩くとナイフリッジの出現です。10mほどの長さなんだけれどもガクッて下ってグググッて登らなくてはなりません。なんとも冒険チックな序盤でした。

おはようございます。奥多摩駅前の1番のりばからバスに乗り、鍾乳洞バス停(平日の終点)で降車。バス停すぐの小川谷橋を渡り右折し、一石山神社、日原鍾乳洞を過ぎ、梵天岩を右に見上げながら日原燕岩洞門の歩道を歩き、籠岩の根元と駐車場の間をちょっと歩いて日原林道へ。覆いかぶさった大岩をくぐってゲートを越え、日原浄水場、人形山東尾根・小川谷右岸上段歩道・下段歩道への登り口を過ぎ、かろう橋を渡り、大崩落地を越え、モノレールの駅を過ぎ、クラジ窪に架かる橋が見えてきました。
橋の向こうがめざすクラミ窪右岸尾根です。
クラミ窪は水の音は聞こえるんですが流れは見えません。
クラミ窪右岸尾根の横っ腹です。んー、先に進んで滝上谷も見てみるか、んー、ここから取付くことにしました。こちらがいい、という根拠はありません。よーは先に進むのがちょっとメンドーなだけです。
崖に手をかけ足をかけると、橋から見上げていたほどにはキツくはありません。
登ってきて
クラミ窪右岸尾根に乗りました。灌木に覆われたヤセ尾根です。予想外です。
ヤセ尾根をちょっと進むと尾根は尖った岩になりました。長さは10mほど。短くてもナイフリッジはナイフリッジです。しかもグッと下ってグググーと登らないといけないV字形です。右はクラミ窪、左は林道の舗装が見えています。なぜわざわざこんなところに生えているのか不思議な木たちに助けられながらなんとか通過。ビビりました。
大岩を巻き、
地形図通りのキツい急登が続きます。
左手は大栗尾根。初秋らしい彩りです。
大岩の上の立木にマーキング? と思ったら真っ赤に紅葉した葉っぱでした。
ポカリと明るい場所は炭窯跡でした。980m圏です。
窯跡の横が少し伐採されていました。仕事の合間に景色を眺めながら一服していたに違いありません。
窯跡を過ぎるととんでもない急登が始まりました。
1070m圏でガクッと傾斜がゆるみました。
1110m圏でそこそこしっかりした道を横断します。この後も同じ道が尾根を縫っていきました。
炭窯跡がまたあって、
すぐに小屋の残骸があって小屋前をしっかりした道が尾根を横断していました。先ほどの道とつながっているのかどうかは不明。1140mあたりです。
大きな倒木をくぐると久々の急登です。
登ってきて
あの先で左右から登ってきた尾根と合流します。
合流後は尾根相が変わりました。
もう少しでハンギョウ尾根の稜線です。
登ってきて
モノレールの走る稜線に立ちました。
ほんのちょっと登って大きな切り株と朽ちかけた丸太が転がるこの場所をクラミ窪右岸尾根のてっぺんとします。これにてクラミ窪右岸尾根はおしまいです。1380m圏です。
次は大ダツ窪右岸尾根です。