奥多摩尾根歩き
日原二岩峰めぐり

(2/2)


籠岩→(45分)燕岩焼却炉広場→燕岩第1ピーク→燕岩第2ピーク→(30分)一石山直下分岐→(25分)一石山神社→鍾乳洞売店→[GOAL]東日原バス停→JR青梅線奥多摩駅


鞍部から燕岩に向かっても石段が残っていたんですがすぐに見失ったのか消失したのか、しばらく足場の悪いキツい急登にあえぐハメに。そこそこしっかりした道にぶつかると崩壊途中みたいな石段が復活。燕岩の岩稜に続いていました。燕岩は驚きの連続でした。

籠岩のてっぺんから石段を下り、
鞍部に戻りました。燕岩に向かう小尾根に古いフェンスが申し訳程度に設置されていました。写真に写っていませんが右下に鉄の支柱だけが残った道標が倒れています。
フェンスの脇を抜けると石段が残っていました。
が、すぐに見失ったのか消失してしまったのか、石段はなくなりルーツファインディング(登攀を支持する木の根を探ること)をしたりのキツい急登を登ってくると
石段の続きみたいなそこそこしっかりした道にぶつかり、
息せき切って登り、山側にピッケル、谷側に杖を握ったMさんを激写。
小尾根に乗るとこれまでも散見した樹木のネームプレートが設置されていました。うーむ、なかなか酷なハイキングルートだと思うんですがかつてのハイカーにはこんなのはフツーだったのでしょうか。
ところどころで石段が復活し、
石組なんかも残っていて歩きやすい道が続きます。
道をたどりあの稜線の手前で回り込むと
がっちりした石組が出現。へっ、、、なんでしょこれ、驚きです。
石段2、3段で石組の上へ。??? ここは何???? 回り込まずに石組の上に出たMさんも???? な様子。
奥には焼却炉、広場の真ん中には四阿かなにかの建物の基礎、手間には写っていませんがコンクリートのベンチが2台。ここはいったいなんだったのでしょう。
大きな謎を引きずったまま稜線の先に下ってみました。
謎の赤い看板が落ちていて
ワイヤーロープが残されていて、その先は
燕岩の先っぽのほうです。デンジャラスが
いっぱい。
謎の焼却炉広場に引き返している途中、小さな地蔵が立っているのに気づきました。
ここを落ちると燕岩の根本のどこか、あるいは洞門の上に落ちるか、なのでしょう。
謎の焼却炉広場をうろうろうろうろして燕岩の岩稜に取付きました。驚いたことにまだ石段が続いています。
さらに驚いたことに、小川谷林道から登り始めた階段と同じつくりの階段が設置されていました。まっすぐ空に向かっています。
岩稜の上に乗ります。
小川谷橋が(写真中央やや下)短いかんぴょうみたいに見えました。
謎の焼却炉広場から見えていた2つのピークの1つめのピークに向かって岩稜を登ります。落ちると左手は完全にアウト、一発で3アウトチェンジどころかコールゲーム負け、右手は灌木に引っかかる可能性大。落ちるなら右なんですが、驚いたことに岩と岩の間にコンクリートが流されていて見た目よりかなり歩きやすいほぼ道でした。
※追記:後日、謎の焼却炉広場についてMさんからメールが届きました。『静かなる尾根歩き』(松浦隆康 新ハイキング社 2007)の53ページに謎の焼却炉広場は「日原園地」と記述されているとのこと。また、このあたりのハイキングコースは「籠岩パノラマコース」の記載。四阿らしき跡は日原鍾乳洞売店のような売店圏食堂の跡地で、岩稜の突端にあったワイヤーで物資を引き上げ、売店圏食堂で出たゴミを焼却炉で焼いていた、というのはわたくしの想像。ハイカーでにぎわう売店の裏で焼却炉から立ち昇る薄い煙がはっきりと目に浮かびます。ちょっとウソです。
1つめのピークに立ちました。まわりの山並みを見ながらちょっと休憩。驚きの遺構やら景色の良さで休憩ばかりしています。
手前からタワ尾根巳ノ戸尾根鷹ノ巣尾根稲村岩尾根
鷹ノ巣谷をはさんでネズミサス尾根カラ沢尾根タル沢尾根、いちばん奥に山ノ神尾根が見えます。
2つめのピークに向かいます。
2つめのピークからの眺め。北から
じょじょに右回りで
正面にヨコスズ尾根の滝入ノ峰が見える東方向を経て
稲村岩尾根巳ノ戸尾根鷹ノ巣尾根なんかが見える南に向かう途中でなぜか撮影をやめています。絶景は次の動画をご覧ください。

燕岩の岩稜から334.3度(『奥多摩尾根歩き調べ』)の展望。
さらに岩稜を登ります。樹木が増えてきてネームプレートが刺ささっていたりします。
登ってきて
平らになった尾根を進んでいくとロープの張られた一石山直下の分岐に出ました。そびえ立った岩峰の奥の長い岩稜を歩いてきました。燕岩はここでおしまいということでよさそうです。
タワ尾根を下ってくると直進方向がロープの張られた燕岩方向で登山道はここで右に尾根をはずれて
くの字くの字の急降下を経て再びタワ尾根に乗ると謎の焼却炉広場と同じコンクリートのベンチが設置されていたベンチ広場で左に尾根をはずれて一石山神社まで下ります。
道中。燕岩の側面。あの稜線を登りました。
日の当たる日原鍾乳洞売店で打上げです。総括すると「あー面白かった。短いけれど達成感のある充実した山歩きだった!」。なんの含蓄もありません。
日原街道をてくてくと歩き東日原バス停に着くとSさんがザックの整理をしていました。電車では2年(?)ぶりにヘンタイ山歩キストの1人Tさんとバッタリ。巳ノ戸谷から鷹ノ巣山の山頂にちょくせつせり上がっている尾根(キリンボ尾根の西隣)を歩いてきたらしい。4人でなんともにぎやかな帰途になりました。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。何度も何度も見上げてきた岩峰のてっぺんに無事に登り帰ることができました。また、よろしくお願いします。