奥多摩尾根歩き
遠ノ谷戸尾根

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糀谷入林道→(2時間30分)遠ノ谷戸山→(1時間10分)今熊山(今熊神社奥宮)→(35分)金剛の滝→秋川丘陵→(50分)小嶺後援(336m峰)→(50分)[GOAL]JR五日市線武蔵五日市駅


西に向かって少しずつ高度を上げていくと次第にグニョグニョはおさまってそこそこ快適な尾根歩きをなったことはなりました。西端はというと、、、。

林道から登ってきました。
あの稜線を目指します。また藪です。
尾根に乗ります。
こちらは尾根の下端方向。
紅茶を一口飲んで尾根を登ります。
薄い徒歩道が尾根を横切っています。
こんな道を登ってきて
330m圏のピークです。尾根は分岐しています。ほぼ直進します。
「JA←」の白ペンキがありますが矢印方向ではなく右に進みます。
尾根に大きめの石が混じってきました。
やや急登をむかえ、
410m圏のピークを通過してすぐの分岐を右に進めば100数十mで
遠ノ谷戸山です。
遠ノ谷戸山から下って390m圏の西端です。すぐ先で尾根は分岐しています。
右は曲り尾根という短い尾根で、下ると今熊神社遙拝殿近くの駐車場に降りられるはずです。
直進の急降下は遠ノ谷戸尾根。前回は西端の523mの標高点に立っていた立入禁止の看板で東に進めませんでした。そこで東から西へ歩けるところまで歩いてみよう、というのが今回の大きな目的です。ここにザックをデポ(放置)していくか迷いました。結局、もう少し先から右の谷に降りることも考えてザックは担いだまま進むことにしたんですが、これは別の理由で正解でした。
アップダウンが続きます。
地形図通り、尾根はイイ感じにヤセてきました。
右に見えるピークは今熊山でしょうか。
落ち葉もアセビの葉もうっすらと土埃をかぶっています。
前回、右の谷から尾根に登ってきたのはこのあたりです。
さらに西に進みます。どこまで歩けるでしょう。
ちっちゃい標石が埋まっていました。
採石場(砕石場)と入山尾根
急登が続きます。
400mを超えました。これはひょっとして、です。
450mを超えた?
空がバンと広がり、
あちらから登ってきて立入禁止の警告板まで到達してしまいました。ひょっとして、でした。
標高点523m、遠ノ谷戸尾根の西端でてっぺんです。これにて長かった遠ノ谷戸尾根はおしまいです。結局、遠ノ谷戸尾根を東から歩いてきた場合、ここまで立入禁止の看板やロープはありませんでした。紅茶を一口飲んで、コンクリート(前回、石だと思ったんですが違っていました)のベンチにザックを降ろして重機の重低音やパ行のクラクション音を聞きながら休憩します。紅茶をもう一口飲んで出発します。
すぐに登山道と合流し、
今熊山を目指します。
右手のピークが気になって登ってみると、金属製の筒が束になってぶら下がっていて、
広場があって、
切り株にブロックなんかがあったりして謎満載のピークでした。
道標を通過します。
地形図によると登山道はグーッと回り込んでいますが尾根上を歩いたほうが早そうだし楽しそうです。ということでここから尾根に取り付きました。
失敗? またまた藪を登ってきて
竹藪です。趣向は変わっても藪は藪です。目を細めて進みます。
明らかに人工的な石積みがありました。右の木はユズです。黄色い実がたくさんなっていました。
あちらから登ってきて石垣を這い上がると今熊神社奥宮の境内でした。
今熊神社奥宮は今熊山の山頂に建っています。
右の狛犬。
左の狛犬はいなくなっていました。
謎の「二千四百米」。
手前に遠ノ谷戸尾根、右奥に入山尾根だと思います。
鳥居をくぐります。
奥宮。
奥宮横からの景色。今熊山は「呼ばわり山」で、この頂上で行方不明者や遺失物の名前を大声で呼べば戻ってくるという言い伝えがあるようです。叫びたいものはたくさんあるようなないような。
奥宮に向かって左にある裏参道に進みます。
裏手には小さな白い陶器のキツネがたくさん並べられていました。なぜかほとんどが割れていました。
しっかりした道を金剛の滝に向かいます。
遠くに秋川丘陵が見えています。
道中。
快適な道です。
かつてはここから金剛の滝に下ることができたようです。いまは通行止めです。
5分ほど下ると金剛の滝への道標がありました。
こんな道を
急勾配のくの字くの字で下ります。
下ってきました。
あと200m。
滝が見えてきました。
これは言っちゃ悪いけどこの滝は前座のようです。右に洞窟があります。
くぐります。
真打ちの登場です。「市の北西部、今熊山のふもとにある滝です。急勾配の山道をとおり河原を遡ると奥地に滝が見えます。手前に、約4メートルの雌滝があり、その脇の岩のトンネルをくぐると約18メートルの雄滝があります。雄滝の中ほどに不動明王の像がまつられています。なお、雨が降った直後は川の水が増水するので、河原を遡ることが困難ですのでご注意ください」(八王子市の「観光スポット情報」より)。前座と真打ちじゃなくて雌滝と雄滝でした。両方で金剛の滝なんですね。
不動明王。倶利伽羅不動からここまで不動明王に導かれたのでしょうか、と思うほど信心深くはありませんがなんか像の表情に惹かれるものがあります。
洞窟の上に登る階段があったんですが、途中から通行止めになっていました。
洞窟の上から。男子高校生3人組がやってきました。
洞窟の上から雄滝。
引き返し、小峰公園を目指します。右は下ってきた登山道方向です。直進します。
道標を通過します。
秋川丘陵の稜線に向かってそこそこキツい階段が続きます。
登りきると
道標が立っていて小峰公園まで1.1kmです。
こんな道を歩き、
右は新多摩変電所方向。左に進みます。
こんな道を歩くと
「新所沢線No.1」の鉄塔を通過します。「奥多摩尾根歩き」でいったいいくつの「新所沢線」の鉄塔を見上げたのかわかりませんがここが始まりだったんですね。
フェンスの向こうに新多摩変電所が見えました。
こんな道をてくてく歩いていくと
小峰公園の南西の端っこに到着。336mの標高点です。
ハイキングコースの桜尾根をチョイス。
こんな階段を下っていきます。
大きな馬頭観音を通過します。
階段が続きます。このあたりはすでに桜尾根でしょうか。春にはソメイヨシノやヤマザクラが花を咲かせるそうです。
何カ所か展望所への分岐がありました。展望所から先の道はやがて合流します。
街並みが近くなってきました。
桜辻という十字路です。左はふれあい広場(草地らしい)、右はけやき広場(ケヤキの大木があるらしい)へ下るようです。ここで桜尾根はおしまいです。
桜辻には庚申塚やいろんな碑が集められていました。
八坂神社です。
本殿。
八坂神社には四等三角点があり標高は224.52m、基準点名は留原(ととはら)。留原の街並みがすぐそこに見えます。
八坂神社から下ってきてこれにて小峰公園はおしまいです。あとは武蔵五日市駅まで歩くだけです。
めちゃくちゃ短いガードレールを通過します。
秋川橋(あきがわばし)を渡り、権田(ごんだ)トンネルから武蔵五日市駅前を走る道路(東京都道31号 青梅あきる野線)に上がります。
武蔵五日市駅のホームからです。秋川丘陵の向こうに遠ノ谷戸尾根が見えているはずですがよくわかりません。
折り返してホリデー快速になる電車がやってきました。
山の神様、不動明王様も、地権者の皆様も、きょうもありがとうございました。またよろしくお願いします。