奥多摩尾根歩き
天平尾根、スンナワ沢左岸尾根、倉沢右岸尾根

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スンナワ沢左岸尾根→(1時間40分)天平尾根→倉沢右岸尾根→(1時間40分)丹波小学校→(10分)[GOAL]丹波バス停→JR青梅線奥多摩駅


倉沢右岸尾根もスンナワ沢左岸尾根に負けず劣らずの急降下だらけ。尾根の形はハッキリしているんですが、分岐が多いので気を抜けませんでした。それにしても天平尾根から支尾根の下降点は見つけづらいです。

スンナワ沢左岸尾根まで戻ってきました。スポーツドリンクをひとくち飲み、取り付きます。
立派な作業道まで登ってきました。おそらくちょっと上の作業道につながっているはず。左の登り坂に進みます。
こんな道を歩き右に曲がると、
すぐに登ってきた尾根に乗りました。ここで思案です。
そのままこの作業道を歩くか、尾根を登るか。喘ぐような急登はないと予想される作業道は甘いです。わたくしがミツバチなら迷うことなく作業道をたどります。けれどもミツバチじゃないので最終バスの発車時刻が気になります。歩きはラクでもどこのどんな花にたどり着くかわかりません。キケンです。
スンナワ沢左岸尾根を登ります。
朽ちた大木を何本か通過します。こんな木あったっけ。
同じ尾根でも下りと登りの風景はまるっきり違います。
急登です。うすうすわかっていたんですが、「急降下で苦労したから、登りはラクしてもいいよ」なんてことはありません。
アセビの小枝と弾き弾かれの仲になります。
右前方に天平尾根の稜線が見えてきました。
あちらから登ってきてきました。
スンナワ沢左岸尾根を下るときに見た石標と赤テープです。これにて登りのスンナワ沢左岸尾根はおしまいです。そのまま先に歩き、
登山道を横切り、
倉沢右岸尾根を探します。ちっとも尾根っぽい形が見えてきません。
どうやら右手のあっちのようです。
延々とトラバースしてきて、
倉沢右岸尾根に乗ります。
と思ったら違ってました。倉沢左岸尾根はまだ向こうです。
おそろしくビシッとした獣道をたどっていくと、
水場というかヌタ場みたいなところに到着。ひょっとしてここが倉沢の最初の一滴かもしれません。
トラバースを続け、ニョロッとした倒木を通過し、
やっとのことで倉沢右岸尾根に乗りました。
尾根の上方。
下ります。
いい雰囲気ですが急降下です。
この炭窯跡みたいな場所で尾根は分岐しています。左に進みます。
右の尾根。険しそうです。あちらじゃなくてよかったです。
急降下から
急降下です。
ズザズザと滑るように下ってきて、
でききれば滑らないように下ります。
水の流れる音が大きく聞こえるようになってきました。丹波川でしょうか倉沢でしょうか。ヒグラシの鳴き声も聞こえてきます。ヒグラシの鳴き声ってもの悲しいです。
尾根の分岐です。1010mあたりです。左に進みます。
とんでもない急降下です。
目玉を通過し、
下ってきて、
下っていると、
尾根の左側に倉沢に下りると思われる道がのびていました。そこそこしっかりした道なのでちょっと迷いましたが、
尾根を選択。
尾根の左側はバシッと切れ落ちています。近寄ってはいけません。
古タイヤをクッションにした落石防護柵が見えてきました。
尾根の端っこで柵を通過できました。
倉沢を見下ろすと堰堤が見えました。勢いよく水が流れ落ちています。
丹波小学校が見えてきました。
倉沢の左岸に古そうな石垣でガッチリ守られた道が見えます。このありには何本か沢に下りる踏み跡がありました。
小学校の裏です。
沢側に祠が建っていました。
草ボーボーの広場みたいな場所の端を歩いて行くと、鉄の階段がありました。実は、ふふふ、狙い通りです。「スンナワ尾根-撤退-」で丹波天平から丹波小学校まで登山道を下ったときに見つけていた階段です。
あちらから下ってきました。これにて倉沢右岸尾根はおしまいです。
階段を下ります。奥に伸びているのが丹波天平への登山道です。倉沢は左から右へ流れています。
階段下りてすぐ右手が小学校への扉です。開けて入って閉めます。
さようなら! 倉沢右岸尾根!
校庭横の舗装道を大菩薩ラインに下ります。
途中で缶ビールを購入し、丹波バス停に到着。最終バスまで30分ほどあります。近くの手動汲み上げ式の水場は故障中でしたが、バス停のトイレは使えるようになっていました。顔を洗い、首筋を洗い、さっぱりさせていただきました。
バスが静かにズーーーっとやって来ました。沢登りらしい若者2人組と一緒に乗り込んで出発です。
深山橋(みやまばし)の街灯が奥多摩湖に反射して下山後のアンニュイな気分をやさしく包んでくれる心象を撮影したつもりですがただのピンボケ。
小河内ダムの(以下同文)。
山の神様、地権者の皆様、きょうもゴソゴソの山を歩かせていただきありがとうございます。急降下や急登に喘ぎ、崩落で撤退はしましたが、楽しかったです。また来ます。