今回は三又南尾根(みまたみなみおね)を登り、四間小屋尾根(しけんごやおね)を登り、タワ尾根を下りました。
三又南尾根は酉谷(とりたに)と滝谷が出合って小川谷になる三又からほぼ真南に四間小屋尾根の1220m圏にせり上がっている尾根です。こんな誰も見向きもせず歯牙にもかけず洟もひっかけず一顧だにしない小尾根に名前があるわけもなくテキトーな名付けです。言い過ぎか。
四間小屋尾根はタワ尾根のウトウの頭から北東に下って小川谷に没している尾根です。何度か登ったり下ったりしたことがあってところどころあんなところやあんなところの景色や雰囲気は覚えています。
タワ尾根は長沢背稜(ながさわはいりょう)の滝谷の峰をてっぺんにして南東に下り、一石山神社(いっせきやまじんじゃ)の先で小川谷に没している尾根です。登山道をはなれたルートを歩くハイカーにとってはそこそこメジャーな尾根だと思います。
三又南尾根、四間小屋尾根、タワ尾根
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■コース | JR青梅線奥多摩駅→[START]東日原バス停→小川谷林道→(2時間10分)終点広場→小川谷左岸登山道→(1時間10分)三又→三又南尾根→(50分)四間小屋尾根→(1時間10分)ウトウの頭→タワ尾根→篶坂ノ丸→金袋山→人形山→一石山→一石山神社→(2時間25分)[GOAL]東日原バス停→JR青梅線奥多摩駅 (7時間45分) |
■歩いた日 | 2024年11月24日(日) |
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。
■JR青梅線奥多摩駅→[START]東日原バス停→小川谷林道→(2時間10分)終点広場→小川谷左岸登山道→(1時間10分)三又→三又南尾根→(50分)四間小屋尾根
三又への道程は難儀でした。小川谷林道はてくてく歩くだけだったんですが、林道終点広場から先の小川谷左岸登山道は分厚い落ち葉で路肩がわからず滑るし、踏みはずせばずーっと下の小川谷です。途中のミズナラかなんかに背骨を打ちつけて腹を上にしたくの字でひっかかってそのまま、なんてことを想像してしまうと腰は引けっぱなしの肝を冷やしっぱなしなのは無理もありません。
三又南尾根は苔のはえた石がガラガラした急登がつづきます。8割方が浮石です。やっかいです。「ここでおしまい!」みたいなピークを越えるとガラガラはなくなり急登が残りました。などと前置きはだらだらと長いんですが三又南尾根はごく短く、取るに足らない、、、、(以下、上記参照)。三又南尾根というよりは四間小屋尾根1220m圏北尾根のほうがいいのかな。どっちもどっちか。
おはようございます。東日原バス停です。久々の日原です。ってわたくし以外まったく関係ないことでですがとりあえず書いておきます。
東日原バス停を出発し、日原川対岸に屹立する稲村岩を眺めながら日原街道を歩き、小川谷橋を渡って右へ。一石山神社を見上げながら通過し、日原鍾乳洞を小川谷の対岸に見おろしながら通過し、梵天岩を見上げ、日原燕岩洞門をくぐり、
籠岩の根元から林道小川谷線に踏み入ります。
ゲートを抜け、日原浄水場を過ぎ、小川谷とカロー谷の出合に架かるかろう橋を渡ります。
林道を歩いて30分弱で崩落地です。薄ーい踏み跡が崩れ落ちてきた石の上やすき間につづいています。
ハンギョウ尾根を登っていくモノレールの始発駅を通過します。
滝上谷橋(たきうえたにはし)手前の水場なのか擁壁の水抜きなのかよくわかりませんが流れ落ちる水。おいしいです。
ウトウの頭。手間に四間小屋尾根が下っています。
犬麦谷から猿がどんどん登ってきて林道を横切ってそのまま落石防護ネットを越えて斜面で遊んでいます。遊んでいるのかな? それはともかく猿に上を取られるとデンジャラスです。これまでの経験だとたいてい石を投げられます。今回は平和主義な猿たちだったようです。よかった。この写真に10匹以上の猿がいます。全部で20匹以上はいたと思います。
無事に林道終点広場に着きました。城の基礎みたいに砂やら石がビシッと積まれています。崩落現場から運ばれたものでしょうか。2つの山が広い広場を覆っていました。奥に進み、小川谷左岸登山道へ。
いきなりのデンジャラスな崩落です。次から次へと右から土砂が落ちてくるのでいつ来ても危なっかしいのっぺり斜面を歩くハメになります。
のっぺり斜面をクリアするとすぐにロープの張られた崩落地です。敷居よりずっと狭い畳の縁みたいな道があるはずなんですが落ち葉が積もっていてただの崖にしか見えません。杖をザックに入れたままだったので足で落ち葉を払いながら足場を探り探りの前進です。
落ち葉が分厚く積もったのっぺり道がつづきます。落ちたくないので慎重に進みます。すごく時間がかかります。
今さらですが落ち葉払いに足を使うのは疲れるし危険です。崩落した谷の手前でザックから杖を出しました。倒木をくぐり道に復帰します。
杖を出してから道が落ち着きました。あいかわらずの落ち葉ですが道幅は広くなり路肩もしっかりしてきました。落ち葉のデンジャラスゾーンは前半で終わりました。
谷の崩落地です。土砂が流されて岩盤がむき出しになっています。細く薄く水が流れ落ちています。ロープで谷に降り、
対岸に登ってきて道に復帰。
小川谷の水面が見えてきました。大きな音を立てて流れています。
倒木というより倒藪が道をふさいでいたりもして
対岸の下段歩道の崩落地を眺め、
三又です。正面奥から滝谷、右から酉谷が出合って小川谷になって左へ流れていきます。
酉谷を渡ります。
滝谷を渡ります。
左下からの滝谷と左上からの酉谷の出合に立ちました。パワーがみなぎる、なんてことはないけれどとても心地よいです。
三又をこよなく愛するNさんが瞑想したり月を見上げたり食事をするエリアです(動画からのキャプチャです。見苦しくてすみません。頭を震わせながら見るといい感じかもしれません。んなわけないか)。右手奥が小川谷下段歩道です。
Nエリアに背を向けると三又南尾根です。取付きます。
ザレた急勾配を勝手な小さなくの字くの字で登ってきて
ザレからガレになってやっぱり急登です。苔のはえた石もはえていない石もほぼ浮石です。信用して全体重をかけたりしないほうが吉。
道? みたいな道にぶつかりました。このあたりは幅広の尾根なのでテキトーに登れます。面白そうなのでたどってみます。
大岩直下の右か左かの分岐です。
根拠なく左を選択して這い上がってきました。
地表に浮き上がった根っこが梯子のようになっています。登ります。
梯子が終わり、
今度は小藪の急登です。
登ってきて
標高1100m圏(以降「標高」は省略)で左から登ってきた小尾根と合流。
「ここで尾根はおしまい!」みたいなムードを醸し出しているピークが頭上に見えます。まっ、だまされませんが。
ぐーっと登ってくると
案の定、ピークの裏に左から登ってきた小尾根が隠れていました。
尾根はゆるく右に曲がっていきます。1170m圏です。
尾根を曲がるとすぐに左から(へ)下って(登って)いくそこそこしっかりした道にぶつかりました。
右方向は曖昧模糊としています。
さらに登っていくともっと道らしい道にぶつかりました。いや、かすりました。どう見ても丸太で守られたくの字くの字の道です。そーです。この道も先ほどの道も尾根筋の北にずれている四間小屋尾根の登山道だということに気づきました。
登山道はほうっておいて気のすむまで尾根上を登ります。
またかすりました。
登ります。アセビが増えてきました。
登ってきて
1220m圏で四間小屋尾根に合流したことにしました。これにて三又南尾根はおしまいです。
四間小屋尾根を登り、タワ尾根のウトウの頭をめざします。
四間小屋尾根を登り、タワ尾根のウトウの頭をめざします。
三又南尾根のダイジェスト動画です。約50分の道程を6分21秒で見られます。お得です。