奥多摩尾根歩き
丸山北東尾根、丸山南尾根、アッチ沢右岸尾根

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今回は丸山北東尾根(まるやまほくとうおね)を登り、丸山南尾根(まるやまみなみおね)を下り、アッチ沢右岸尾根を登り、数馬峠(かずまとうげ 上平峠 かみだいらとうげ)から檜原村側の下平(しもだいら)へ下りました。 大ざっぱに書くと笹尾根(ささおね)を北から南へ乗り越して、南から北へ乗り越しました。
もう少し詳しく書くと、丸山北東尾根は東京都檜原村の笛吹(うずしき)から笹尾根の丸山まで、丸山南尾根は丸山から山梨県上野原の小棡(こゆずり)へ南下して西原古道(さいはらこどう)にぶつかるまで。西原古道を西に進み、六藤(むそうじ)から笹尾根の1150m圏まで登るのがアッチ沢右岸尾根です。後は数馬峠から檜原村の下平(しもだいら)へ乗り越して温泉センターがゴール、というルートです。  
尾根の名前は全て勝手な名付けです。丸山北東尾根は『山梨東部の山 登山詳細図(東編)』(吉備人出版)の「10丸山・笛吹ルート」、アッチ沢右岸尾根は「8上平ルート」 と重なっていますが、取り付きやてっぺんあたりのルートが異なっています。丸山南尾根は登山詳細図にも地形図にも記載がないルートです。
丸山南尾根の降下点から右岸尾根の取り付きまでは西原古道を西へ向かってテクテクテクテク、山里のフワリとした紅葉や晩秋にしては力強い日射しに包まれてフラリフラリと歩きました。
※下山ちょっと前にスマホが故障したのでログは途切れています。
コース JR五日市線武蔵五日市駅→[START]笛吹入口バス停→丸山北東尾根取り付き→丸山北東尾根→(1時間50分)丸山→丸山南尾根→(1時間20分)小棡(中尾 なごう)→西原古道→(1時間)アッチ沢右岸尾根取り付き→アッチ沢右岸尾根→(2時間40分)数馬峠→[GOAL](1時間)檜原村温泉センター 数馬の湯→JR五日市線武蔵五日市駅
歩いた日 2019年11月16日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

[START]笛吹入口バス停→丸山北東尾根取り付き→丸山北東尾根→(2時間)丸山→丸山南尾根→(1時間20分)小棡


丸山北東尾根は取り付きから笛吹山神社まで道はありません。伐採地からの景色は絶景でした。丸山南尾根はほぼ急降下。無心に下っていると時折、紅葉にドキッとさせられました。

おはようございます。武蔵五日市駅前のバス停で数馬行きを待ちます。
笛吹入口バス停で降車。4、5人乗っていたハイカーを1人だけ乗せてバスは走り去りました。
バス停で身支度をさせていただきました。ザックから杖、赤タオル、軍手を出して正装。靴紐を締めて出発です。
バス停のすぐ先のこの道に入ります。
ちょっと振り返って真っ赤な紅葉を愛でます。もう少し登ってところが狙っている取り付き点です。グーグルマップのストリートビューで目星を付けておきました。
ズラリと並んだ石仏や碑。
「百番塔」と彫られた碑。
賑やかな石仏。
その向かいに立っている引退したサイレン塔。
ちょっと先のこの道に入っていきます。右奥には水道施設があります。多分、あの切り通しの左から尾根に取り付けるはずです。
正面から潜り込めそうですが、左に立派な道があるのでそちらに進んでみます。
こんな道です。
右上に登る道がありました。登ります。
獣たちが激しく行き来しているようです。
畑跡みたいな場所に出ました。そのまま藪を進んで尾根筋を目指します。
尾根に乗りました。
道はありません。テキトーに登ります。
登ってくると、
左からやって来たしっかりした道にぶつかり、石段がありました。
神社がありました。
新しい扁額には「笛吹山神社」と書かれていました。暑くなってきたんで境内でウインドブレーカーを脱ぎました。右に回り込んで進みます。
お邪魔しました! 笛吹山神社さん!
神社の裏からはしっかりした道が続いています。
あそこで尾根は道を横断します。地形図に記載されている登山道(徒歩道)だと思います。
そのまま尾根に踏み入ると朱塗りの祠がありました。
牛の面を頭につけて斧と縄を持っているように見えます。牛頭天王(ごずてんのう)という神仏混淆の「釈迦の生誕地に因む祇園精舎の守護神とされた」(ウィキペディア)神のようです。滅法、力強い表情です。
笹尾根の支尾根はほとんどこんな道です。丸く抉れたボブスレーのコース状で、どこを歩くか悩みます。
と思っていたらすぐこんな道になりました。快適です。あのニョキニョキした大きな木に囲まれて、
こんな碑がありました。「大山祇命(おおやまつみのみこと)」と彫られています。大山祇命は山の神たちを統率する神で、酒造りの神でもあるらしい。知っていればもう少し敬意をもってシャッターを押したのにと、悔やまれます。
巨木に遭遇。
でっかいです。モミでしょうか。見るものがたくさんあってなかなか前に進みません。
アンテナを通過します。
登山道を歩いたり尾根上を歩いたり、
テキトーに歩きます。
769mの標高点だと思われる場所。藪を漕いで来てみたんですが、見事に何もありませんでした。
登山道を歩いたり横切ったり、なかなかせわしないです。
樹間から見えた紅葉した山。三頭山の方向ですが三頭山でしょうか。
800mあたりで伐採地に出ました。東が大きく開けています。
こんな景色や
こんな景色を見ながら歩きます。
笛吹沢に落ち込む何本もの尾根の向こうに浅間尾根(せんげんおね)が横たわり、御前山(ごぜんやま)や大岳山(おおたけさん)が見えています。
登山道はこんな感じなので、右上へ這い上がってみました。
860m圏。絶景です。
御前山。
880m圏からの眺め。
これも。
これも。
これもで、340度くらい見渡せます。
蜃気楼のように都心が浮いています。
そろそろ先に進みます。
924mの標高点あたりを通過します。
登山道に合流しました。すぐに丸山と笛吹峠の分岐です。
分岐からの景色。笹尾根の槇寄山(まきよせやま)方向です。
丸山に向かいます。
こんな道を
登っていきます。
黄色い地面。
道中の景色。
空が大きく見えるようになりました。
笹尾根の登山道と合流します。
丸山の山頂に着きました。これにて丸山北東尾根はおしまいです。二等三角点があり標高は1098.26m、基準点名は西原村です。
ザックを下ろしてわたくし製タマゴサンドを食べます。
富士山を見ながら食べました。まーまーおいしかったです。水も飲んで丸山南尾根を目指します。
笹尾根を東へ進みます。この分岐は直進です。
このあたりから登山道をはずれ、尾根筋を進みます。
この尾根が丸山南尾根です。
赤テープがぶら下がっていました。
急降下です。
境界見出標「12」を通過します。
「10」を通過します。すごい急降下です。
ズーーッと急降下です。
下ってきて、
分岐です。1000mあたりです。左に進みます。
やっぱり急降下です。
キレイです。
尾根筋が植林で左右が自然林というちょっと珍しい尾根です。
岩が混じってきました。
下ってきました。
穏やかな尾根になりました。沢の音が聞こえるようになりました。
道中。
遊び用と思われる赤テープがぶら下がっていますが、迷うような分岐はありません。またちょっと急降下です。
下ってきて、
696mの標高点を通過します。
キレイです。
写真ではわかりませんが、ここで尾根は分岐しています。670mあたりです。わたくしが進みたいのは右。
また岩岩した尾根を下ります。
急降下です。
穏やかになって、
尾根の先が輝いています。
原っぱでした。
西原古道の中尾(なごう)という場所のようです。
これにて丸山南尾根はおしまいです。
クイズです。怖いのは「2」。
ドーンと横たわっているのは(後日この山容を調べたところ)長尾根です。「山梨百名山」の一座、権現山(ごんげんやま)はもう少し右にあって写っていません。