奥多摩尾根歩き
マミ谷右岸尾根(撤退)


今回はマミ谷右岸尾根を登れませんでした。
マミ谷右岸尾根は林道日原線(以降、日原林道)の奥ーのほうにある尾根ですが、位置なんかの詳細はビシッと登ったときに書くとして、マミ谷右岸尾根に取り付くには唐松谷を渡り、桧尾根を越え、マミ谷を渡らなくてはなりません。ところが初っ端の唐松谷に降りることができませんでした。谷に降りられそうなあたりは、岩を分厚く氷が覆っていて見るだけでツルッと4、5mはすべっていきそうな様子に腰は引けにて引けての大引けで戦意喪失。あえなく撤退。天祖山(てんそさん)の中腹道をぶらぶら、途中で名栗沢(なぐりさわ)を下って日原林道をてくてく、出発した東日原バス停まで戻ったのでした。

コース JR青梅線奥多摩駅→[START]東日原バス停→日原街道→日原林道→(50分)八丁橋ゲート→(1時間10分)富田新道下降口→吊橋→唐松谷→日原林道→天祖山中腹道→名栗沢→日原林道→日原街道→[GOAL]東日原バス停→JR青梅線奥多摩駅
歩いた日 2022年1月16日(日)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

[START]東日原バス停→日原街道→日原林道→(50分)八丁橋ゲート→(1時間10分)富田新道下降口→吊橋→唐松谷→日原林道→天祖山中腹道→名栗沢→日原林道→日原街道→[GOAL]東日原バス停


マミ谷右岸尾根については歩いていないので書きようがありません。鮮明な記憶は唐松谷で見た氷。岩を分厚く水飴のように覆っていてました。けれども水飴ならムニュッと感ですが、切れ味鋭いツルッと感がはんぱありません。水飴なのにツルッとするなんて夢に見そうです。いや、見ないと思うんですが万が一見たら、夢のなかでは是非、アイゼンやロープなんかを用意していてほしいものです。

おはようございます。東日原バス停を出発して日原街道から小川谷橋(おがわだにばし)を渡って左折し、日原林道をずーっと歩き。八丁橋(はっちょうばし)のちょっと先のゲートを越えます。
正面奥の日があたっているのがマミ谷右岸尾根です。
バス停から約2時間で「富田新道・雲取山 唐松谷・ブナ坂」方面への下り口に到着。防寒着がわりの雨合羽を脱ぎ、UCC BLACK無糖 RICH缶を飲んで出発します。
日原川に降りてきました。右上から唐松谷が、その左に
マミ谷(写真右)が流れ込んでいます。正面が目指すマミ谷右岸尾根です。つまりマミ谷右岸尾根に到達するには唐松谷、マミ谷を渡る必要があります。
長沢谷(ながさわだに)に架かる吊り橋を渡ります。左上から流れてきているのが唐松谷です。
吊橋を渡ると道標が立っています。右上は富田新道(野陣尾根)や唐松谷林道への登山道ですが、唐松谷に降りるため道標の向こうに進みます。
唐松谷です。
谷に降りたいのですが、切れ落ちていたり緩い面や岩には氷が分厚く覆っていたりでルートがありません。正面のあの木の向こうから降りられるかもしれませんが、どうなっているのかわかりません。そもそも段差のある道が凍っていて、あの木までたどり着ける気がしません。
ならばと富田新道のほうに上がってみることに。
唐松谷を見下ろします。傾斜の緩いところは青白い氷で覆われています。映画『八甲田山』で氷壁を滑り落ちて血の筋ができる(多分そんな感じ)シーンを思い出しました。無理です。戦意喪失です。諦めます。撤退します。
吊橋まで戻ります。
日原林道まで上がり、鍛冶小屋沢の大規模な工事現場まで引き返してきました。意気消沈したまま帰るのも癪なのでビシッとしたくの字くの字の作業道をたどってみることにしました。
登り口はあまり歓迎されているようには見えませんでした。
登ってきて、
がっちりした石組みはなくなりましたが、しっかりした作業道は続きます。
見上げると石組で補強されている稜線に向かう道がありますが、
作業道は反対方向(日原川上流方向)にもやや登る道とやや下る道に分岐して続いています。どちらかが(もしくはどちらも)中腹道だと思うんですがよくわかりません。
稜線に向かう道を進みます。この道は中腹道だと思います。
小尾根や
小谷を越え、
大ブナ尾根に乗りました。中腹道はグーッと
林班界標やまるで読めない道標が2本倒れている地点まで下ります。
大ブナ尾根を見上げながらUCCを飲みながらぶらぶらしながら休憩します。
引き続き中腹道を歩きます。
名栗沢です。
渡ります。荒れ気味です。
積算雪量計を通過しようと思ったんですが、
なんとなく名栗沢を下ってみたくなりました。
左岸を下ってきて
ズザリズザリと下ります。
下ってきて
下ります。日原林道の名栗沢橋が小さく見えています。右岸のワサビ田跡に移動します。
もう一度、左岸に移動します。
名栗沢橋に立ちました。UCCを飲んで日原林道をてくてくてくてくてく歩きました。
バスを途中下車し、コンビニで缶ビールを購入。奥多摩の女(ひと)と会いました。「あけましておめでとう。きょうは残念ながらあまりおめでたくなかったけどね。日原林道を引き返しながら思ったんだけど、唐松谷に降りられたんじゃないかな。多分。けれども引き返したのが事実。無事に帰ってこられたのも事実。まっ、いいか」。
山の神様、地権者の神様、きょうもありがとうございました。またよろしくお願いします。