奥多摩尾根歩き
左又窪左岸尾根、仙元尾根

(2/2)


左又窪左岸尾根てっぺん→(10分)仙元峠→仙元尾根→[GOAL](2時間20分)浦山大日堂バス停→西武鉄道西武秩父線西武秩父駅


仙元尾根はやや急な歩きやすい尾根道に、果てしないトラバース、鉄塔を巡る尾根歩き、尾根から外れた急降下の4部構成。長ーい尾根です。

左又窪左岸尾根のてっぺんから長沢はいりょうを東へちょっと下ると、すぐに登山道と合流。道標に従って仙元峠を目指します。
道中。
左又窪左岸尾根のてっぺんから10分ほどで仙元峠に到着です。
『奥多摩 それを繞る山と渓と』(田島勝太郎 著 山と渓谷社 1935)という書籍によると「普通の峠は山の鞍部を越すのに、是はまた不思議にも六七十米高さの小山の絶頂を越すのである。(ちょっと略)こんなになつたのは秩父側の下りに尾根道を執るのが便利である為に、又一方日原側も尾根筋を通るのが障害が尠ないから、尾根道を執った、その両者の行き合つた處がこの仙元峠となつたものである。頂上には小さな石の祠があつて、椹(サハラ)の木が大小四本ある。これが仙元の目印だ」とあります。
また『奥多摩 それを繞る山と渓と』には「これからの富士の眺は格別で、仙元は浅間大菩薩を勧請したのに依るものであるが、今更浅間と變へるのも讀み違へられる虞もあり、矢張り仙元として置くが宜敷いと思ふ」とあり、『復刻版 奥多摩』(宮内敏雄 著 百水社 1992 初版は1944)は「地図の仙元峠は勿論浅間峠が正しく、これは嶺上はるかに富士を望むがゆえに浅間大菩薩を勧請したのに拠るのである」という記載で、「仙元」はソートー旗色が悪いです。写真はかなり古そうな道標。
一方、峠に設置されている「彩の国みどりの基金」らの案内板には「峠を水の源『仙元』と呼び」とあり、「浅間」との勝負を避けている感があります。ちなみにわたくしの調べた範囲では木花咲耶姫命と浅間大菩薩は同一で、大日如来の化身だそうです。
薄曇りだし、そもそも木や葉っぱで展望はほとんどありません。富士山を見つけられないまま、まーまー新しい道標に従って仙元尾根に踏みいります。

仙元尾根の下りはそこそこ勾配のキツい下り坂で始まりました。道はしっかりしています。

1200mあたりの崩落地。地形図で雨裂の記号が並んでいる場所だと思います。きょうはよく崩落地と出会います。

有間山稜(ありまさんりょう)を見渡せます。以前、タタラノ頭と有間峠の間を歩いたんですが、見えていると思うんですがどこかはわかりません。

大楢(おおなら)という場所に到着。明治神宮の看板が立っています。
ここから尾根を外れ、

尾根を左上にして長ーいトラバースが始まります。尾根筋に合流すると、

間もなく鉄塔が現れます。東京電力の「新秩父線57号」です。
南の方角がやや開けていました。
鉄塔を潜り、
先に進みます。
「新秩父線58号」を通過します。この先の道がちょっと分かりづらかったです。
ヌタ場の向こうに見える尾根に乗ると登山道がありました。
道の真ん中に三等三角点がありました。標高は843.45m、基準点名は広河原(ひろかわら)。仙元尾根の東を流れる谷の名前が広河原谷です。
三角点からの景色。
これも。
先を急ぎます。
何かの巣穴らしきものを通過。
「新秩父線59号」です。
テキトーに突き進みます。
植林帯の尾根道を下ります。
「新秩父線60号」です。この鉄塔は通過せず、
手前で右に折れます。
疲れた体にツラいとてもキツい下り坂が続きます。
微妙に歩きづらい朽ちかけた木の階段が追い打ちをかけます。
よーやく屋根が見えてきました。
これにて仙元尾根はおしまいです。
右の階段から下りてきました。奥に見えるのが浦山大日堂です。
さようなら! 仙元尾根!
あの赤い橋を渡り(切り替え画像は橋を渡ったところにある銘板)、右へちょっと歩くと
浦山大日堂バス停です。バス停とトイレが合体した仕様です。最終バスに間に合いました。
お世話になるのはこの秩父市営バス「浦山線 ぬくもり号」(乗客定員13名)です。車体の図柄は秩父市のイメージキャラクター「ポテくま」くんです。「ポテくまくんは秩父のB級グルメ「みそポテト」が大好き。みそポテトがあればご機嫌なのです。でも、普段のテンションはやや低め。。。ちょっぴり照れ屋さんなのです。 」(秩父市のホームページより)。「普段のテンションはやや低め」なのはどーしてなのか気になるところですが、カワイイと思います。
20分間ほどの自由乗降区間では、屋根のスピーカーから『われは海の子』が繰り返し流されていました。山歩きのすぐ後に山深い景色を眺めながら海の歌をずっと聞いているのはヘンな感じです。夏だから海の歌なんでしょうか。ということで秩父市市民部市民生活課に問い合わせてみました。なんと、9月は『うさぎとかめ』、10月は『虫のこえ』というように時期に合わせた曲を流しているとのこと。芸が細かいです。ご担当者さま、お忙しいところご回答ありがとうございました。また乗ります!
「西武秩父駅入口」バス停でポテくんを降り、駅にくっついている「祭の湯」の売店で缶ビールを購入し、電車に乗り込みました。いやー、きょうは疲れました。
山の神様、地権者の皆様、ありがとうございました。またよろしくお願いします。