奥多摩尾根歩き
飯能アルプス(子ノ山〜大高山〜吾野駅)

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林道栃屋谷線→前坂→(3時間15分)大高山→(1時間10分)[GOAL]吾野駅


大中小のピークに体力を削られました。パルミジャーノ・レッジャーノみたいに削られました(食べたことないけど)。越えていくピークの数を数えながら歩いていると四国八十八ヶ所の霊場を巡っている気分になりました(巡ったことないけれど)。そんなことはともかく我慢、我慢の尾根歩きがつづきます。

林道からの眺め。手前は林道建設というよりは造成中のような雰囲気です。ソーラーパネルが敷き詰められるのでしょうか。
飯能アルプスのつづきは「ココ?」みたいな小道です。スマホGPSで確認します。ココでいいみたい。草むらの中の小さな白い木札に「子ノ山」って書かれていたような。
結局、後でこの林道の先に合流するはずですが、それを言っちゃあおしまい。
山中の道をたどります。
ぐーっと登って
左から下ってきた尾根上に乗って右へ。
ピークがあるからと登ってきたんですが進行方向を見失いそうになりました。440m圏です。するりと直進してしまいそうですが左へ下り
ピークを巻いてきた登山道と合流します。
前坂という峠を通過します。北へ下れば吾野駅はそれほど遠くありません。多分。先に進みます。
金網沿いの道になりました。
林道に降ります。どうやらここは栃屋谷林道ではなく平坂飛村林道という林道らしい。向かいの道に進みます。
久々の大物ピークです。ぐーっと登り詰めると
これといってなにもなく、下ります。
キッツい登りです。
ほんとにキッツい登りがつづき、
大高山の山頂に到着です。493mの標高点が設定されています。これにて飯能アルプスはおしまいです。『奥多摩尾根歩き』の独自計測によると伊豆ヶ岳から登りも登ったり下りも下ったり、54個めのピークでついに大高山に到達。今回の伊豆ヶ岳から大高山と、前回の大高山から天覚山を結び、飯能アルプスを完歩することができました。盛大にパンパカパーン、です。
ちょっと休憩して吾野駅をめざします。
大高山の山頂からちょっと引き返し、ここから尾根を下ります。
尾根の上部は前回に飯能アルプを歩いたときに登ってきた大高山北東尾根とダブっています。
尾根上に建つアンテナ塔を回り込みます。
420m圏の分岐は右へ。
そこそこの急降下です。車やバイク、電車の音が大きく聞こえてくるようになりました。
370m圏の分岐は左へ。右は鎌倉峠につづく大高山北東尾根です。
ゆるやかにずんずん下っていきます。
平坂飛村林道の上に出ました。降下点を探してうろうろします。ちょっと左へ歩き、
擁壁の切れ目から降りることができました。
林道を西へ。200数十m歩いて右へ(林道吾野・飛村線という道らしい)。
正面は279mの標高点が設定されているピークです。ピークの数はもう数えていません。
「土石流災害之地」と彫られた石柱を過ぎます。んっ。このあたりに吾野駅へのショーットカットになる「緑と花の散歩道」が通じているはずです。探します。
石柱のすぐ手前の轍の先に産業廃棄物の不法投棄の小山です。怪しいです。
小山に近づき、向こうをうかがうと轍がつづいています。ここが「緑と花の散歩道」に違いありません。不法投棄は個人の場合5年以下の懲役または1000万円以下の罰金、またはその両方. 法人の場合3億円以下の罰金というかなり重い罰則が科せられます。道をふさぐ不法投棄なんてもってのほかです。気がしれません。
※不法投棄に関して飯能市の「クリーンセンター」にメールで通報しました。即日、「(該当場所について)先日通報があり、先週、警察の検分を行っております。 大量の建築廃材と私有地ということで、早々の回収対応が難しい状況ですが、 便乗投棄のないよう監視してまいります」との回答をいただきました。「便乗投棄」なんて行動もあるんですね。邪悪です。
邪悪そのものの不法投棄を乗り越えて先に進みます。
ワニゴ沢という沢を渡ります。
集落が見えてきました。
看板を通過します。
あちらから歩いてきました。
正面奥は大高山北東尾根(鎌倉峠)への登山口です。
吾野駅へ向かいます。高麗川(こまがわ)沿いを歩き、西武鉄道の赤い鉄橋をくぐります。
秩父街道吾野宿の関屋大野精肉店で缶ビールを購入し、吾野駅への階段をのぼります。つい数えてしまいました。51段でした。54段ならよかったのに。
吾野駅に到着。ザックを降ろし、トイレにいったりなんやかんやしながら電車を待ちます。
飯能行きの電車が来ました。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。飯能アルプスをなんとか歩き通すことができました。達成感があって素直にうれしいし缶ビールもとてもおいしいです。また、よろしくお願いします。