奥多摩尾根歩き
舟子尾根、峰見通り、吊尾根

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市道山→吊尾根→醍醐丸→和田峠→[GOAL]陣馬高原下バス停→高尾駅


吊尾根は地図に記載されていない林道がところどころで右手を併走します。ノンビリとゆったりと歩ける尾根です。わたくしは油断して道を間違えましたけど。

市道山で腹ごしらえをして登ってきた道を引き返し、吊尾根を歩きます。
和田峠への分岐に到着。
こんな道や
こんな尾根道を歩き、
こんな尾根道も歩き、
ズザズザズズーっと下ったりします
心地よいです。
右下の林道に『はたらくくるま』の「おおきないしでも らくらく ショベルカー ショベルカー」(作詞:伊藤アキラ)が見えました。
尾根筋の右下に付けられた道を歩いていたのですが、この道標で尾根上に復帰。
道標からほんの少しで尾根筋をたどる道と左へ巻く道に分岐。尾根筋を歩き、ピークを越えて下ると、立派な林道に立ちました。林道の先は二手に分かれ、その分岐にポッコリと島のようなピークが見えます。
登ってみました。「漆ケ谷ノ頭 717m」と書かれた木札がぶら下がっていました。問題はここからどう歩けばいいのか? です。
直進方向はドーンと急降下で道はありません。歩きたくないし、何かヘン。
こちらは先ほど登ったピークから伸びている尾根。歩くのなら断然、あちらの方がイイ。
好き嫌いで決められることではないので、地図とコンパスで確認します。良かったです。歩きやすそうな尾根道が吊尾根のようです。ただ、わたくしの方向感覚は「ホントに?」と小さな疑念をくすぶらせています。まっ、方向音痴なのは自覚しているので「読図のほうが正解!」と自分を納得させます。
ピークまで戻り、尾根筋を下ります。この時、向こうから歩いてきて巻き道に進むハイカーと出合い、挨拶を交わしました。やはりこの方向で間違いないようです。彼は「なんでそんな所歩いてんの?」みたいな表情でしたが、わたくしは「この尾根筋を歩きたかったんだよね〜」的な表情を精一杯に醸し出しながら杖を前に前にと振り出すのでした。
心地よいです。
心地よいです。
734mのピークを通過します。
快適です。
笹尾根が見えてるんかなあ? などと思いながら歩いています。
トラロープは枯損木を避けるものでした。
正面は醍醐丸じゃなかろうか、と思っていると、
残雪が右に現れ、何となく気温が下がった気がします。
トレランのカップルが15kmがどうのこうのと話ながら先に進んでいきました。コース確認をしているようでした。
これが話題の15km地点でしょう。トレランカップルはこの少し前に下ってきました。
醍醐丸に到着。吊尾根の終了です。
こっちから登ってきました。
こちらは生藤山(しょうとうさん)方向です。
和田峠を目指します
「ありがとう! けどアナタのほうが危険じゃないの!?」みたいな看板。
ここでちょっと迷います。和田バス停に下りたほうがラクそう、でも地図を見るとどうも谷沿いの道。予定通り、尾根を歩く和田峠を目指すことにしました。
道中(左へ巻きました)。
クマザサに挟まれた道。
祠がありました。これの6倍くらいイイ写真を撮っていたんですが、間違ってそちらを消去してしましました。ホントです。
林道が見えてきました。
ここを下ってきて、林道に立ちました。山道はこれで終了です。
林道の反対側の立木にくくりつけられていた案内板。
和田峠の茶屋が見えてきました。
歩いてきたのは林道醍醐線。
拡大]陣馬高原下バス停のバス発車時刻まであまりり時間がありません。陣馬街道を急ぎます。
誰か寝ているのかと思ったら、どうやら不法投棄の布団投棄。
つかず離れずのベテランハイカー。
廃墟となったペンション風の建物を通過。かつては賑わっていたのでしょう。
道中の石塔群。このあたりで追い抜いていたベテランハイカーが缶ビールを飲みながら走ってわたくしを抜き去りました。彼が「バスが・・・」と言っているのが聞こえました。わたくしも走ります。
おかげでめっちゃ余裕で間に合いました。おまけに1台の増便があり、ゆったりと座れました。前方の窓に見えるのが増発されたバスです。先行した増発便は急行ということでしたが、高尾駅への到着時刻はそれほど違いはなかったのではないでしょうか。
高尾駅に着きました。駅前のコンビニエンスストアで缶ビールを購入し、東京行き快速で帰路につきました。が、これは失敗で、予定では京王高尾線準特急・新宿行に乗るはずでした。失念していました。そしてほろ酔いのわたくしは「京王線のほうが安くて早かったのに」という悔しさを押しつぶして余りある心地よい達成感と疲労感に包まれながら電車の加速に身を任すのでした。