奥多摩尾根歩き
チクマ山南西尾根

(2/2)


除ヶ野沢→(2時間)チクマ山南西尾根取付→チクマ山南西尾根→(2時間20分)チクマ山


とんでもなくシンドい滝の高巻きのおかげで遡上を始めた橋からチクマ山南西尾根の取付まで30分の予定が2時間もかかってしまいました。
ようやく取付いたチクマ山南西尾根は予想はしていたけれど急登だらけでした。平坦な尾根は20mあったかどうか。25mプールより短かった気がします。滝の高巻きと同じく、過酷な尾根歩きでした。

右岸を歩いています。
モノレールと合流しました。ワサビ田からモノレールに沿って歩けたらここにこられるみたい。崩れてちょっとデンジャラスな場所を越えます。
滝を見ながらちょっと休憩。
右岸から左岸に移ります。たくさんの岩が流れ落ちています。
左岸はワサビ田跡が連なっています。
小屋の残骸を通過します。繁忙期は泊まり込んでイワナなんかを焼いて酒をあおったに違いありません。なんの根拠もないけど。
小屋からワサビ田跡を歩き、ワサビ田をつくる石積を乗り越えると除ヶ野沢とニタノセクボの出合です。
チクマ山南西尾根にようやくの到着です。
出合の岩の上でたっぷり休憩しました。チクマ山南西尾根に取付きます。
登ってきました。除ヶ野沢の上流にはまだまだワサビ田跡がつづいています。
振り返るととんでもない急登です。
植林帯には似つかわしくない岩場があったりしますが急登疲れには気が紛れてありがたいです。
ニタノセクボに水は流れていません。石が埋まっているばかりです。
610m圏で左から登ってきた小尾根と合流しました。とくになにが起こるわけでもなく急登がつづきます。
右手はゴンザス尾根
左手は大休場尾根
正面は大岩。右の岩のすき間を登ります。
このあたりは薄い踏み跡がくの字くの字で尾根に絡みながら登っています。
シンドいです。
かなりシンドいです。
岩。右か左か。急傾斜に脚を踏ん張って、必要以上に時間をかけて検討します。検討が終わっても検討しているふりをして時間をかせぎ、左へ。
単調かつ短調な急登はやみません。
岩。右か左か。急傾斜に脚を踏ん張って、(以下同文)。
970m圏です。チクマ山南西尾根で唯一の平坦な区間でした。ごく短く、25mプールほどです。いや、プールにたとえなくてもいいんですが、それくらい。
太い赤帽黒杭を通過します。チクマ山南西尾根で見た唯一の杭です。
岩。もうすぐチクマ山のはず。脚を踏ん張ることなく、歯を食いしばって先を急ぎます。ちっとも急げませんが。
登ります。
登ってきて
ゴンザス尾根のチクマ山に到着です。これにてチクマ山南西尾根はおしまいです。このあたりに1040mの標高点が設定されています。
ザックを降ろして休憩します。山頂というには微妙な盛り上がりですがぶらぶらするには快適です。次はチクマ山東尾根を下ります。過酷な下降が待ち受けていることは知る由もありません。と後編「チクマ山東尾根荏ノ久保山北東尾根につなぎます。
※帰宅後、チクマ山→鳩ノ巣駅の花折戸尾根あたりで数日前から女性ハイカーが行方不明になっていることを知りました。一刻も早い救出をお祈りします。

チクマ山南西尾根のダイジェスト動画です。