奥多摩尾根歩き
大沢山中尾根、日蔭三頭ノ沢左岸尾根

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大沢山→日蔭三頭ノ沢左岸尾根→(40分)石山の路→(15分)小尾根→(40分)三頭沢→旧道→九頭龍神社→(45分)[GOAL]檜原温泉センター数馬の湯→JR五日市線武蔵五日市駅


日蔭三頭ノ沢左岸尾根は尾根探しにちょっと手間取りました。だってくねっとしてるんですもの。
名前の付けられない尾根はほぼずっと急降下。とんでもない急降下もあって微妙な分岐がいくつかあり、神経を使いました。

大沢山山頂のこの向こうに日蔭三頭ノ沢左岸尾根があるはず。
なんですが、下っていくと防獣ネットなのか防人ネットなのかが張られていました。しかも尾根の形が見当たりません。ネット沿いに右に移動していくとネットの曲がり角の向こうに尾根が見えました。日蔭三頭ノ沢左岸尾根のはず。
結局、笹尾根の登山道まで登り返し、登山道が右にぐっと曲がる地点で直進するとなんとなく日蔭三頭ノ沢左岸尾根のはじまりです。通せん坊の枝が積まれていました。
登山道をはなれていったん下り、あの小ピークまでそこそこの急登です。
小ピークからやや右へだーーっと下っていきます。
尾根をまたぐ大きな倒木は左へぐるりと回り込み、
落とし穴みたいな落ち葉の吹き溜まりに何度か落ちながら下り、
1400mあたりの分岐は右へ。
道すがら。左手の風景。
左手にはっきりした尾根が見えました。1280mあたりで分岐があったようです。気付きませんでした。幸い、歩きたい日蔭三頭ノ沢左岸尾根はこの尾根です。
尾根はヤセてきました。
少々デンジャラスな雰囲気です。
とんでもない急降下です。
尾根の真下に日蔭三頭ノ沢と日傭小屋ノ沢の出合に架かる橋、奥に三頭大滝の滝見橋が斜めに見えます。
じんわりじんわり下っていきます。
もう少しです。
下ってきて遊歩道に立ちました。これにて日蔭三頭ノ沢左岸尾根はおしまいです。
次は名前の付けようのない尾根に向かいます。「石山・深山の路」を登ります。
日蔭三頭ノ沢の小さな滝が凍りかけています。
くの字くの字で高度を上げていき、小尾根を2つか3つ越えると
名前の付けようのない尾根のてっぺんが見えてきました。
てっぺんに続く尾根には映画『七人の侍』みたいな柵(より簡素)があります。
この先が名前の付けられない尾根のてっぺんです。かがんでくぐって進んで
1210m圏のてっぺんに到着。ここから名前の付けられない尾根のはじまりです。
右へいきなりの急降下です。
すぐに分岐です。右へ。
やっぱり急降下。
蛇行する奥多摩周遊道路が見えます。
とんでもない急降下が続き、
1190m圏の分岐は左へ。尾根の先が見えない急降下が
続き、
下ってきて
下ります。膝上の筋肉がだるーくなって力が入らなくなってきました。
優美な曲線を描く奥多摩周遊道路ですが
こちらは情け容赦のないビシッとした過酷な一直線です。
てっぺんから始まった急降下は1010mあたりでようやくおさまり、
右からしっかりした道が下ってきて合流しました。
右の尾根を下ってきました。尾根上に立つ大木に「モミ」と書かれたラベルがスプリングで設置されています。この道は閉鎖中の「深山の路」のようです。
すぐ下には朽ちた桟道がありました。「深山の路」の続きです。山側を歩けそうですが閉鎖中なのはうなずけます。この大木には「ツガ」のラベルが立てられていました。モミとツガはパッと見で区別つくのでしょうか。そっくりです。
尾根はぐっとヤセました。
ぐっと登って
980m圏のピークです。相撲はできないけれど麻雀はできる平坦地です。
970m圏で植林の中に入ります。
右手から水の流れる音が聞こえてきました。
左手に三頭沢に架かる橋が見えます。進路を調整。
水音のする谷。水の中継施設みたいなタンクが設置されていました。
あちらから下ってきて名前の付けられない尾根はおしまいです。
2択なわけはなく右1択です。が、鉄板がペコッとへこんでかなり怖かったです。
かつては賑わったに違いない遊歩道をてくてく歩きます。
以前は扉は古いなりに閉まっていたんですがいまは便器がまる見えです。小さなスリッパみたいでかわいいです。ひとつ足りませんが。
左下に大きなナメ滝の夢の滝を見て、
奥多摩周遊道路まで降りてきました。
旧道を歩き、足の神様にご挨拶。
日原街道に出て九頭龍神社を過ぎ、松坂屋商店で缶ビールを購入。行儀よくビールを飲みながら坂道をゆっくり下り、
「檜原温泉センター数馬の湯」に到着。
風呂上がりです。窓の外にはクリスマスツリー。きょう12月22日は冬至です。いつ誰が言い出したのかわかりませんが冬至に「ん」が付くものを食べると運が上向くらしい。そこで本日限りで「びんビールん」と「舞茸んのてんぷらん」と命名。これで運は周囲を巻き込んでの爆上がり間違いありません。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。大沢山中尾根日蔭三頭ノ沢左岸尾根名前の付けられない尾根、それぞれ個性があって楽しかったです。また、よろしくお願いします。
武蔵五日市駅行きのバスん(本日限定)がやって来ました。