奥多摩尾根歩き
初沢川左岸尾根、初沢川右岸尾根


今回はJR高尾駅のホームに立った時点でめざしていた上野原駅発のバスに乗れないことがわかりました。しょうがないので高尾駅近辺をぶらぶらして帰ろうかと思ったんですが、目についた尾根についふらふらと取付いてしまいました。これをサガといわずしてなんというのでしょう。
初沢川(はつざわがわ)左岸尾根を登り、初沢川右岸尾根を下りました。名前はテキトーですが、道標も立っていたし、ちゃんとした名前があるかもしれません。20人以上のハイカーやトレイルランナーとすれ違ったり追い抜かれたりしました。かなりメジャーな尾根のようで驚きました。
全行程4時間ほどの初沢川という川を周回する、のんびりぽかぽか陽気の尾根歩きでした。
コース [START]京王線高尾駅→ぶらぶら→(35分)初沢川左岸尾根取付→初沢川左岸尾根→(1時間55分)八方台→初沢川右岸尾根→(1時間10分)高乗寺→(20分)[GOAL]京王線高尾駅
(4時間)
歩いた日 2024年3月16日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

初沢川左岸尾根はじょじょにじょじょに道がはっきりしっかりしてきました。取付から尾根に乗るまでの藪がウソのようでしたが、ウソでありません。墓の裏から尾根に取付いたんですが藪の濃さに「このままだと撤退!」などと思っていると、廃墟にぶつかって尾根に乗ると藪はやや沈静化。標高230m圏(以降「標高」は省略)で右から登ってきた道(おそらくこちらが通常ルート)と合流するととてつもなく快適な尾根道になりました。

おはようございます。写真奥はJR高尾駅です。乗り換えに失敗し、めざしていた上野原発のバスに乗れないことが判明。どーしょーか、と思って駅内の案内図を眺めていて目についた「森の科学園」に行ってみようと駅を出ました。けれども「森の科学園」の後がどーにも続かなそう。そのまま山づたいにどこかへ、というイメージだったんですが、そーでもなさそう。
で、スマホGPSの地形図を眺めているとそこそこ長い尾根を発見。引き返してJRの踏切を渡り、京王線のガードをくぐります。
初沢川沿いの浅川83号線という道路をてくてくと歩いてきました。めざす初沢川左岸尾根は正面に見える
この尾根です。尾根下端を墓が取り囲んでいます。墓参りの方と挨拶し、取付けそうな場所を探しながら左へ回り、
ここから藪に突入。
尾根上をめざします。
藪を抜けると廃墟(違ったらごめんなさい)にぶつかりました。
庭先をかすめるように尾根がのびています。登ります。
石祠が建っていました。
山肌に整然と並ぶ家。
ときどき藪が襲ってきます。
200m圏の小ピークを越えます。
まだ藪っぽいです。
230m圏で右から登ってきたしっかりした道と合流。おそらくこの道が通常ルートなのでしょう。
歩きやすく素敵になった道が
続きます。
ベテランカップルハイカーじゃなくてベテランハイカーカップルかな? まっ、いいか。挨拶を交わした2人が302mの標高点あたりを通過します。人に会うような尾根なんだ、とちょっと驚きました。
よく見かけるポスターです。この尾根はメジャーな尾根のようです。
ぽかぽか陽気です。
300m圏で伐採地に出ました。
初沢川の対岸に高尾霊園が見えます。
道標も立っていました。超メジャー尾根ですね。
316mの標高点がある小ピークです。ここで今後のルートを検討。八方台(はっぽうだい)という山頂で折り返して初沢川の対岸にある右岸尾根を歩き、高尾駅に戻ることにしました。
時間に余裕があるしエスケープルートだらけなのでピークは漏れなく踏みしめていきます。
そこそこ見晴らしのいい小ピークが連続します。
道標の立つ320m圏のピークから先は、
この尾根には珍しい急降下です。
電線を支えていない謎の鉄塔を通過します。てっぺんは西洋の古城みたいにとんがっています。
すぐにちゃんとした(いや、あの、謎の鉄塔がちゃんとしてないというわけではありません)鉄塔を通過します。「八王子-大月線 八王子-上野原 39」。JRの鉄塔のようです。
ちょっと展望がありました。
340m圏の小ピークが八方台への分岐です。左へ。
有刺鉄線沿いに歩きます。これからずーーっとしばらく、有刺鉄線沿いです。
八方台に到着。これにて初沢川左岸尾根はおしまいとします。四等三角点があり、標高は 342.98m、基準点名は 大地沢。
かくっとV字形に曲がって初沢川右岸尾根を歩きます。有刺鉄線の向こう側は拓殖大学の広大な敷地のようです。初沢川右岸尾根拓大尾根という名前があるみたい。
スティーブ・マックイーンがバイクでジャンプしそうな雰囲気です。
また鉄塔を通過します。
こんな展望です。
300m圏です。地形図ではこのあたりから破線(徒歩道)の道があるはずですが有刺鉄線で入り込む隙はありません。このひとつ前の破線も同様でした。
そこそこの急登です。急登といえそうなのはここぐらいだった気がします。
道中。
左手は先ほど歩いた初沢川左岸尾根です。
高尾霊園が左手に見えてきました。
階段の出現。
290mの標高点あたりを通過します。
ここで有刺鉄線の柵がついに途切れました。290mの標高点を過ぎ、浅川トンネルの上をちょっと過ぎたあたりです。
道中。
ロープの張られた急降下もあったりして、
住宅街に降りてきました。そーいえば、初沢川右岸尾根は写真のずーっと奥のほうでおしまいです。
地形図の神社を探して住宅街をうろうろしていたら、こんな見事な行き止まりにぶつかりました。神社は諦め、大きな道路を下っていきます。
初音坂という長ーい階段です。
初沢川を渡り、高乗寺というでっかい寺の門前に着きました。が、とほほ、めざす高尾駅は反対方向でした。初沢川に沿っててくてくと歩き、
ガードをくぐる前に右に曲がり、たかお食堂の列を過ぎて
京王線高尾駅に到着です。テキトー尾根歩きではあったんです、楽しかったです。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございます。今度こそちゃんとめざす尾根を歩く所存です。引き続き、なにとぞ、よろしくお願いします。